
ひっそりと寝静まった深夜の都内某所
オフィス街で深夜になると一晩誰も通らないことも珍しくないこの街に、深夜営業のカフェーができました。
店内にはジャズが流れ、カウンターの片隅にはイタリア製のエスプレッソマシーンが置かれてます。
店内にはベーカリーもあり、タイミングが合えば焼きたてパンと出会えます。
レジで料金を払いカップを受け取り、自分でバールのエスプレッソマシーンを”ジュワーッ!”とやります。
カップをエスプレッソマシーンに置きスイッチを押すと、上部に設置されたホッパーの豆が”グズッ”と動き挽きたてコーヒーが生まれる瞬間。
誰にも邪魔されることなくコーヒーと向き合える、コーヒー好きには堪らない一時です。


バールで挽きたてのコーヒーと焼きたてシナモンロールのひととき、最高です。
ここにあるパンで”クイニーアマン”というフランスブルターニュ地方の伝統的なパン菓子があるのですが、外はパリパリ中はふんわりモッチリの隠れた逸品です。

イタリー製エスプレッソマシーン
impressa X9
お友達大矢アキオさん海外でのコラム
エスプレッソが出る路線バス
エスプレッソ・タイムは、「仕切り直し」の意味がある。だから、夕食後にエスプレッソだけ、フラッと外のバールに飲みに行く人が多い。リストランテで食事をしたあともそうだ。ウェイターに薦められるままコーヒーを飲まない。その店からは撤収して、別のバールでグイッと立ち飲みするのが粋なのである。
警官もバールでピストルを提げたままエスプレッソを傾けている。外には、窓を開けたままのアルファ『156』のパトカーが停まっていたりする。
エスプレッソを飲む時間は極めて短い。バリスタに注文する→カップが出てくる→砂糖をドドッと入れる→グイッと一気に飲み干す→脇に置いてあるスポーツ新聞『ガッツェッタ・デッロ・スポルト』で昨晩のカルチョの結果をチェックする→会計しながら、バリスタの娘と冗談を交わす→退出、まで3分前後である。スクデリア・フェラーリのピット作業を見るような鮮やかさがある。
なんだか格好良いじゃないですか。
コーヒーマニアなBART MAN
こんな様子を粋にこなす事は出来ませんが、深夜ならば湾岸一周30分でドライビングできる場所に位置しているこの街に、その夜の始まりと〆に通う毎日です。
近頃何処かで紹介されたのか、すっかり賑やかになってきたこの街ですがいつまでも隠れ家的魅力は失って欲しくないなあ。
この街に来て約一年。
いまでは警官さんにしっかり我々は認識されているのですが、先日お話しした警官さんに我々が来た覚えのない日に騒いでたでしょう?と言われてしまいました。ちょいと調べてみればBART号に姿形がそっくりな車が都内を荒らし回ってる事を知りビックリ!
礼節正しい方がBARTですからお間違えないようよろしくお願いしますよ。w
BART見かけられましたらコーヒーご一緒しましょう。
※こちらの深夜カフェー、諸事情により10月4日早朝三時をもって惜しまれつつ閉店いたしました。。。
Posted at 2006/10/03 02:06:26 |
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HYPER DRIVE | 日記