乗ってるぶんには違和感がないんだけど、計算してみるとアレ?っていう。
この前のグラフ、1速、2速部分を補完してみたら、DSGのある特徴が見えてきました。
グラフの例でいくと、DSGは1速1,600rpmでシフトアップしました。
Golf7 HLにおける1速と2速とのギアの離れ具合(ステップ比)は0.596なので
理論的には、1速1,600rpmあたりでシフトアップした場合は
2速1,000rpm付近まで回転が減速するところです。
ところが、実際は2速1,400rpmに着地し、
17km/hあたりに達するまでは回転を維持しつつ加速をするという
CVT的運動をしていることに気づきました。
省エネの発想からすれば、エンジン回転があがる前に
さっさとシフトアップして回転を減速させたい。
しかし、ピークトルクは1,500rpmから発生することもあり
シフト後の加速を鈍らせたくなかったりナンタラもあって
エンジン回転はそこらへんに着地させたい。
そこらへんの要望(ジレンマ?)をすべて引き受けて、なおかつ
無矛盾的にみせているのが、クラッチ氏なのではないかと。
つまり、DSGにとってジャダーは宿命であり、Golf7のDSGもまた、その宿命から逃れられない...か。
そういえば、その省エネの発想に沿わない例外的なヤツがいる。
Sモードだ(使い方によってはティプトロニックも)。
Sモードならシフトアップ前後のエンジン回転が、
通常のトランスミッションのごとく、ごく自然な減速であるはずで
クラッチの負担も他のモードに比べると最小限であるはずだ(調べてないけど)。
つまり、クラッチに対してもっともジェントルな振る舞いをするのはSモード。
実際、Sモードを多用する方のジャダーの発生状況ってどうなんでしょうね。
あんまり関係ないか(汗
閑話休題。
傾向として、イヤーモデル毎にエンジンのピークトルクの発生回転を下げてきます。
より低回転からトルクが発生するには違いないので発進しやすい、加速しやすい、
というアピールポイントに終始しがちですが、案外、シフトアップの無理から生じる
クラッチの負荷を解消する側面もあるのかもしれませんね。
Posted at 2013/08/30 11:58:42 | |
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