
いやはや
喜ばしいコトなんでしょう・・・
昼間が 忙しくなってキタ
おかげで
待ちに まった週末デス♪
1【 まいおりた 】
待つといえば
「待ち合わせ」
私ごと
一度だけ
5時間 待ったコトが
あります
待ち人は 愛しいひと でしたからね♪
今想うと 楽しかったンでしょう・・・
さて
さて
今夜は 先週 カフェの重鎮に伺った 昔噺をもう一席♪
今日の一曲♪
80年代を彷彿させるメロディ♪がお気に入り
この方も広いレパートリーにはホント感心します♪
夜 ジっと見る金色の目 この方の眼チカラのよう♪
【 天野 月子 / 烏・ウタカタ・混沌・梟・風船 】
オレは 待っていた
今日来るか 明日来るか
今まであったコトのないような
あのひと・・・
誰よりも
優しい
誰より
誰より
誰より
誰より
今 アイタイ!
2【 はね 】
今日は
祭り
川面に
キラキラした
ぼんぼりが
乗った 御船が浮かぶ
ここに来る前
まだ
おとうやおかあ
なんかと いっしょの頃 見た
見たい
見たい けれど・・・
ここからは
遠く音しか
聴こえない
顔を上げて
目の前に見えるのは
格子ごしの 夜街
固い格子のスキ間には
覗きこむ
ムサクルシイ顔 顔 顔
だから
オレは 畳を見ている
タタミのささくれを
五づつ 数えて 待っている
3【 ゆうぐれ 】
一・二・三・四・・・
来た?
来た??♪
来た 来た来た♪
あのひとが 来た
階段の上にあがってイイ 許しが出た
綺麗な ベベに
着替えて イイ許しが出た
髪結う間
婆が 珍しく黒い歯を出して
笑ってる
あのひとは
金離れが イイからなぁ・・・
今日は
どんな柄を着よう・・・
どれでも 好きなもの着て イイ許しが出た
あのひとと
同じもの食べてもイイ
同じ酒 飲んでもイイ
同じ布団で 寝て イイ許しが出た
宝物一杯持って
あのひとが 来た♪
4【 ひいろの 】
ああ
何も いう事はナイ
ああ
何も しなくイイ
あんたの
言葉に 頷くだけ・・・
はははっははhhh
腹を抱えて 笑うだけ
ははははっはあはは
えっ
何?
もうすぐ?
何
ここを?
まさか?
本当?
!!ううううううううううう・・・
イイだろ イイだろう
泣いていいだろぉぉぉ・・・
嬉しいよぉ
嬉しいよぉ
嬉しいよぉー
あんた
大好きだぁ
大好きだぁ
大好きだぁ
大好きだぁ・・・・
あーん あーん あーんんん
泣いていいかい
あーんあーんあーあん・・・
5【 みちみち 】
きっとね
うん
きっとね
ゆびきりなんて 忘れてた
あんたのゆびきり
は 違うンだね
えっへっへっ
あんたぁ
くすぐったいよ
今度来るトキは
見られちゃダメだよ
戸口の鍵は 空けとくからね
じゃあね じゃあね
階段 気をつけてね
急だよ・・・
いいよ
見送るくらい婆は
許してクレる・・・
じゃあね じゃあね
ずっと見てると
悲しくなるから ここでね
判ったよ きっとね きっと
6【 まがまが 】
「!」
どうした?
ううっ!
階段の下で あのひとの声?
いつもの声じゃナイ!
ああああ!
婆が 階段 上げちまった!
降りられないじゃナイか!
あけろ! あけろぅ!!!!
おろせぇ おろせぇーーー!!
あけろ! あけろぅー!!!!
あんた あんタ アンタぁあああああああぁぁぁあぁー!
婆ぁ!!
ばばぁー!!ああああ!!!!!
噺 聴いてやがったなぁ!
ちぃくしょーぉー!うぉおおおおううううっー!!!
降ろせぇ!!!!!!畜生! 畜生!畜生ぉーーー!
7【 なまごろし 】
ざーざーざーざぁー・・・・・・・
雨降りのような いやな日
天気じゃない
あたいの 胸に雨が降ってる
ざーざーざーぁ・・・・
しゃべると ざーざーと音がする・・
もう きっと
涙は 涸れちゃったから
涙の 代わり
オレの中に 雨が降ってルんだ
あー 細くなったなぁ・・・腕
食べてねーからなぁー
あ?
婆か・・・
なんだよ
あ?
ここ出られる
そんな訳 ナイだろ
お前は 嘘ばっかり・・・
あ?
本当かぁ・・・・
えええ?
本当かぁ・・・
いつだ
いつ
明日か?
今からか?へへへ そうかぁ・・・
8【 いつかの 】
婆が 持った提灯が
揺れる 揺れる
綺麗だな
殴り役の背中は
おとうのよう・・・
オレが 揺れる 揺れる・・・揺れる・・・
どこでも いいよ
あそこよりまし
どこでも いいんだ
アンタは いない
どこでも どこまでも
このまま つれとってくれ・・・
え?
着いたって?
そして
婆は 提灯を消した
9【 あさがお 】
なんだい!
教えてくれる?
何を?
あのひと?
どこにいる?
ここに いる?
まさか?
本当?
この下にいる?
この渕に!?
・・・・・・!!!!??
ううう
何 だ っ てーーーーーー?
う
うう・・
うううう・・・
ううううう・う・う・う・う・・・
ううううううううううううううう
うぉ
うぉおおおおお・・・・・・・・
ここでぇ?あのひとを?
うっうっうっうっうっうっうっうっうっ
うっうっう”う”う”う”っ・・・・
うっう”う”う”う”うっう”う”う”う”っ
うっう”う”う”う”っ・・・・・・・・
う”ぉ おまぁーえらぁあ”ーーーー!
うう?
何をする!?
何! 何? やめろぉ”ー!
おっ?おおおおおおおおおお・・・・
10【 ! 】
・・・・・・・・・
足を すくい上げられた
後ろから 落ちた
落ちた
落ちた
真っ暗な中
ゆっくり
落ちた
背中から
お月さま
見ながら
黄色い水しぶき
初めて見た
・・・綺麗だったな・・・
あー
水の中は冷たいなぁ
なのに
体が
暑いよぉ
淵の水は
ぬめるなぁ
なのに
五体に力が
入る
淵の底は
寒いなぁ
なのに
頭が しゃんとする
うぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・
怒りで
頭が 痛い
ううううううううううううぅー
あざけりで
目じりが痛い
ふっ ふっ ふっ ふっ ふっ ふっうう・・・
水面の先に 見える
はるか
上の 方に 見える
あれが 婆か あれが 奴の背か
覚えておくよぉ
よーく
覚えておくよぉ・・・
ふっ ふっ ふっ ふっ ふっ・・・
どうして やろう どうして やろう
どうして やろう どうして やろう
どぉうして・・・やぁろぉお・・・
どぉ・・・してやーろーうぉぉぉぉぉ
待っていろよぉ・・・
きっと きっと きっとぉおおおおお”
11【 みどろ 】
あれから
どんだけ 待ったろう・・・
あいつらが 来た
揺れる提灯
揺れてる 揺れてる・・・
また
あたいと同じ
かわいそうなヤツ
背負って きやがった
また
婆が 話を始める
おおおおおおお・・・
血の 涙が溢れる
そうかぁ そうかぁー!
おまえさんもかぁ!
愛しい男を 殺されて
愛しい日々を 奪われて
それで
ここに 落ちてくるのか
おおおおおおお・・・お”お”お”お”お”お””””・・・
そんなことは させない~!
起きるように
体を もたげる
「おまえらぁ そこで待ってろ”ぉお””お”お”お”お”お”お」
12【 もたげる 】
あ ははははははぁ
婆を くろうた
野郎を くろうた
やった やった やった やった
ひひひひひひひひひひひぃ・・・
とうとうやったぁ ひひひっひひぃ・・・
ひひ 崖を 這い上ってやった
おい ばばぁ・・・・
もう
しゃべれまい その干からびた口は使えまい
もう
なぐれまい あたしを痛めたそのこぶしは 使えまい
あんた やったよ
あんた やったよぉ
ひひひひhhhhぃぃぃ
13【 あかまじり 】
あ?
うしろにいたのかい?
かわいそうなヤツ・・・
なんだい?
あんた
泣くんじゃあないよ
助かったろう
これで あんたは
どこでも いける
これで あたしも
どこでも いける
はははははははぁ
なんだい
あんた
なくんじゃあないよ
・・・・・・・・・?
何見て 泣いているンだい?
あ?
あたし?
なにか おかしいかい
あたしは おかしくないだろう
お前を なだめる声は 嵐
お前を かばう 腕は 杉の木
お前を 見ている眼は 雷
何が おかしいと言う
長い歳月 人だって 変わるものさ
さて
この頃 あまり婆が もって
こないから 待っていたんだ
ああ
そうだねぇ
次の婆も こんなに うまいかねぇ・・・・
ん・・・・お前も うまそうだねぇ
さぁ さ
待って
たんだよ・・・・
さぁ もっと こっちに
こっちに おより
14【 こころないもの 】
「 女郎淵 」
遊郭が 沢山あったころ
消耗品のように
ひとが 扱われていたそうです
遊郭が廃止に
なるまで
そこへは
もう
何人も 何百人も・・・
やがて
遊郭が廃止された後も
まるで
「そこが ひとを求めるように」
何人も 何百人も・・・
そして
今も そこは 底は 待っている
ようです
そろそろ 川遊びが禁止になる時期
風にのって
恋しい あまい 声が 聴こえるでしょうか
「アンタぁ まってたよぉ」
Posted at 2013/08/10 01:32:35 | |
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