2006年08月19日
ついにその時が・・・
ご無沙汰しております。
私事ではありますが、先日、今度は母方の祖父が亡くなりました。
今年の3月に父方の祖父が急逝したばかりだというのに・・・。
祖父は「パーキンソン病」を17年患ってました。
現代医学では不治の病です。
薬によって病気の進行を遅らせることはできますが、
完治はできません。
発病は定年退職してから間もなくのことです。
10年ぐらい前からは家の中を手すりに摑まりながら歩く状態になり、
ここ数年は起きて少し歩くのが精一杯になっていました。
今年に入ってからは、自分一人でベットから起き上がるのが
やっとという状態になっていました。
7月中旬、様子がおかしいと救急車で搬送され入院、
脱水症状を起こしており、医師の診断では
余命1ヶ月と診断されてしまいました。
ついに病気は末期に迫っていました。
入院当初は意識もあり、「○○だよ。」と耳元で自分の名前を言うと
顔を少し歪めて笑ってくれました。
少しして腸閉塞を併発してしまい、さらには腸が壊死してしまっている為、
しばらくは絶飲食状態でした。
食事が取れる頃には食べ物を飲み込む力も弱くなってしまい、
スプーンで3杯程度しか食べられなくなっていました。
ついには鼻から胃まで管を通し、流動食への変更を余儀なくされたんですが、
本人にとってはかなり違和感があったらしく、夜に自分で管を抜いてしまったんです。
医師と協議の結果、また管を通しても抜いてしまうだろうということで
点滴のみでの延命ということになりました。
ただこの点滴は脱水症状を防ぐだけの物・・・。
喋る声も殆ど声が出ない状態なので、
一生懸命に何かを伝えようとしているんですが聞き取れません。
すると自分の手に「口」と指で書いたんです。
ずっと口で呼吸したいたせいもあり、
喉が渇いていたと思うんですが、水を飲ませて気管に入ってしまい
窒息死してしまう可能性もある為、
水分を口から摂ることが出来ず、唇を湿らせてやることしか出来ません。
亡くなる2日前には昏睡状態となり、
何をしても反応が無くなりました。
ただ口で呼吸をしているだけ・・・。
足は浮腫み、手は点滴による内出血で変色、体はとても痩せ細ってしまいました。
別れの日は夜中でした。
病院からの電話で「呼吸が弱くなっています。すぐ来てください。」とのことでした。
病院についた時には間に合いませんでした。
誰にも看取られることなく、たった一人、病院のベットで旅立って逝きました。
まだ家で寝たきりでも元気だった頃、
祖父の家に行った帰りには必ず握手をして「また来いよ!」と言ってくれた祖父。
そんな光景を思い出すと・・・まだ辛いです。
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Posted at
2006/08/20 00:42:10
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