
※この記事にはコメントは不要です※
また、長くなるので最後までお読みいただく必要もございません。
去る6月12日、父が急逝しました。
死因は脳出血でした。
6月11日に倒れ、その後暫くは、まだ息はありましたが、すでに意識はなく、翌日病院にて息を引き取りました。
最後に会話ができなかった事が心残りです。
11日に病院に駆けつけた時、主治医からはすでに致命的と宣告されたため、翌日息を引き取るまでにある程度の覚悟が出来たのが唯一の救いでした。
日頃より人一倍健康に気を使う人間でしたので、今回の訃報は私にとっても全く予想外の事でした。
ただ脳の検診を受けていなかった事が今となっては悔やまれます。
すでに手術不能だったため、出血の原因は不明ですが、主治医の話では出血量から見ておそらく大動脈瘤ができていて破裂したのではと言う事でした。
倒れていた時の表情が穏やかだったので、苦しむことなく意識を失ったであろうと言うことだけが救いです。
思えば、父は私にとっては父親であり親友でもありました。
しょっちゅう本気で喧嘩もしましたし、いつも本音で語り合える仲でした。
私の幼い時分から現在に至るまで、よく二人でドライブに行ったり旅行にも出かけました。
GWに茨城の笠間までドライブに行ったのですが、それが父と直接話をした最後になってしまいました。
倒れた当日は朝いつものようにお茶の稽古に行く母を駅まで車で送り、夕方に帰宅した母がに倒れている父を発見しました。
母が用意した昼食も未食だった事と電源が入りっ放しだったPCも写真の整理中だったようで最新更新履歴からある程度の倒れた時間帯は予測できました。
5時間近く独りで床に倒れたままだった事を母も悔いておりましたが、すぐに対処しても結果は同じだっただろうと言う主治医の言葉が救いでした。
あまりにも突然の事でしたので、実家の中はまだ父がいた時そのままの状態です。
父の部屋には倒れた当日のTVガイド誌がそのまま開かれた状態であったり、倒れる前日にネットで注文していたコーヒーメーカーが没後に届いたりと、未だに父がいない事が信じられませんが、今は家の中に残されたひとつひとつの遺品に父の温もりを感じています。
葬儀の手配がお寺のご住職の都合と斎場の空きがうまく合わず、通夜が15日、告別式が16日でした。
今にして思えば、12日から15日までの4日間、父と実家で過ごせたのは幸せだったと思っています。
最近は私は晩酌は全くしない習慣でしたが、毎晩横たわる父と晩酌をしました。
あまりに穏やかな表情なので、本当は寝てるだけなんじゃないか?と何度も錯覚をしながら、話しかければ急に起き上がってくるんじゃないか?・・・そんな想いでいっぱいでした。
生前によく父からは「お前、ギターなんか弾けるのか?」と散々馬鹿にされていたのですが、車に積んであったギターを取り出し、毎晩エリック・クラプトンの“Tears in Heaven”を弾きました。
Tears in Heavenはクラプトンが、46歳の誕生日の10日前にニューヨークの53階のアパートの窓から落下、死亡した4歳半の息子コナー・クラプトンに捧げた曲です。
<歌詞>
もし天国で僕が君に会っても君は僕の名前がわかるだろうか
もし天国で会っても昔のままだろうか
僕は強くなくてはいけない, 生き続けなくてはいけない
僕は天国にいるような男じゃないことはわかっているから
もし天国で僕が君に会ったら手を握ってくれるだろうか
もし天国で会ったら僕が立っていられるように助けてくれるだろうか
昼も夜もがんばって生きていこう
僕は天国にいられないことはわかっているから
時には落胆するときもある
時にはひざまずきたいときもある
時には失望するときもある
時にはお願いだからと乞うときもある お願いだからと
この扉の向こうに安らぎがある, きっと
そして僕は知っている 天国にはもう涙はいらないことを
最近一番よく弾いていた曲ですが、まさか父に捧げる事になるとは思ってもみませんでした。
父は今頃天国で楽しくやっていることでしょう・・・
今となってはもっと孝行しておけば良かったと後悔しきりですが、こればかりはどこまで行っても想いは尽きませんので自分を無理矢理納得させるようにしています。
私もようやく現実を受け止められるようになり、もう既に気持ちは落ち着いています。
近いうちに以前と変わらぬ元気な姿で皆さんとお会いできると思いますので、その際はまた宜しくお願いいたします。
最後に・・・
過日はご丁寧に亡父の葬儀にご参列いただいた方、また弔電を頂戴いただきました多くの皆様、メールにて励ましのお言葉をいただきました皆様、本当にありがとうございました。
本来であれば皆様お一人ずつ御礼を申し上げるべきところですが、まずは皆様に一刻も早く御礼を申し上げたいと思い、ブログでの報告をさせていただきました。
この度は色々とお気遣いくださり誠にありがとうございました。
Posted at 2009/06/22 00:02:54 | |
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