前回ブログで、韓国で発生した『EVタクシーの暴走事故』の件を取り上げましたが、絶妙なタイミング(?)で『現代』及び『起亜』のリコールが発表されました。
2023年09月27日、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、韓国『現代自動車』『起亜自動車』の車種、計330万台以上に対するリコールの件で、消費者に対する注意勧告」のリリースを出しました。
337万台…これはまた 凄い台数ですねぇ。
リリースによると…
『Hyundai Motor America (ヒュンダイ・モーター・アメリカ)』と『Kia America(キア・アメリカ)』は、火災の危険性があるとして、330万台以上の車両に対して「屋外駐車」のリコールを発令。
火災は、車両を駐車して電源を切っていても、走行中でも発生する可能性がある。
リコール対象車の修理が完了するまで、ヒュンダイおよびジェネシスの車両約164万台(NHTSA ID:23V-651000)の所有者、並びに 起亜車173万台(NHTSA ID:23V-652000)の所有者は、火災の危険性に関する新たなリコールのため、車両が修理されるまで屋外に駐車し、住宅から離すべきである。
確か、GMでも BEV(シボレー・ボルト)のリコールで、発火の恐れがある為、『立体駐車場に駐車する際には、最上階 もしくは屋根がない階に駐車する事、他の車から15メートル以上離れた場所に駐車する事』を所有者に通知してたなぁ。
ちなみに、シボレー・ボルトは韓国製バッテリー(LGエレクトロニクス製)を搭載してましたが、アイオニック5はどこ製のバッテリーなのかな?
ちょっと話が脱線しましたが、ヒョンデ(と キア)のリコールの話です。
ただ、今回のリコールは BEVに関連するものではなく、『ABSモジュールが内部でブレーキフルードを漏らし、電気ショートを起こす恐れがある』というものです。
BEVに限らない為、リコール対象が337万台に膨れ上がっており、アメリカ国内で『車両火災:21件、発煙等の熱事故:22件』の発生を把握しています。(”ヒョンデはよく燃える” をデータが証明してますね)
当然、BEV以外でも発生するから BEVは大丈夫って訳ではないですがね。
ただ…
もっと直接 人命に関わってくる問題があるような気がするんだが。
2023年08月05日、アイオニック6のタクシー暴走疑惑
慶尚南道昌原市の交差点で、現代のBEV「アイオニック6」を使ったタクシーが暴走。
タクシーが猛烈な勢いで突っ込んできて、反対側で信号待ちしていたバスの側面に激突。直後に火災が発生し、運転手と乗客2人が死亡しています。
2023年8月22日、アイオニック5のタクシー急発進疑惑
ソウル江西区で、アイオニック5のタクシーがいきなり急発進し、前走車に追突。
その後 タクシーは速度を上げて暴走、コントロール不能となったタクシーはさらに先の方にいた車に衝突してようやく停止。
乗客が重傷を負い、計5人が負傷しました。
事故の瞬間は 01:08 から。タクシーのドラレコ動画は 06:30 から
この他にも、2023年8月30日 清州市外ターミナルで アイオニック5のタクシーが 停留所に向かってゆっくりと進入していたところ、突然歩道に乗り上げ、歩道上を突進。
暴走するタクシーを歩行者が慌てて避けるという暴走事件がありました。
事故後、タクシーの運転手は、「車両から突然轟音が鳴って速度が上がり、手に負えないほど前に飛び出し、いくらブレーキを踏んでも止まる気がしなかった」と供述しています。
前回のブログでは、EVの特性(『強大な発進トルク』や『過剰な制御の介在』)から、従来のエンジン車との違いに戸惑うドライバーによっては暴走し易いのでは? と書きました。
ただ、事実として これだけ多く(8月だけで3件)の暴走事故を起こしているメーカーの車には、何らかの問題があると思わざるを得ません。(そのメーカーは “火災” も多いしね)
しかし、日本では 高齢者が起こした事故は報道しても、日本にも入って来ている車の欠陥に由来していそうな暴走事故の報道は殆ど聞かない。
「韓国製だからといって色眼鏡で見るな」的な言い方をする自動車評論家が多いですが、貴兄たちこそしっかりと事実を把握して責任あるコメントをして頂きたいものです。
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Posted at
2023/10/03 00:23:09