ちょっと間が空きましたが、前回のブログでアルファロメオ4Cに関して少し触れました。
なお、一部方面で アルファロメオ4Cに関して、結構な反響が有りました。(一部方面って、ドコやねん!)
そんな訳で(どんな訳だ!)、もう少し4Cについて書いてみましょう。
当時のアルファロメオは、大昔のような高級スポーツカーメーカーでも、あるいは少し前のスポーツセダンを輩出していたメーカーでもない、フィアットよりちょっと高級なFF大衆車メーカーと言うポジションになっていました。
これじゃイカン! とばかりに、アルファロメオのイメージリーダーとなる様な車を 2006年に発表しますが……
発表された
8Cコンペティツィオーネ は、当時のアルファのラインナップからは大きくかけ離れた車でした。
何しろ、当時のアルファのトップモデルはジュリエッタで、一番大きなエンジンでも1750cc 直4エンジンだったのに対し、8C は4.5ℓ V8でしたから。
もはやフェラーリ並みのスーパーカーであり、アルファの量産モデルのイメージアップには寄与しませんでした。
そこで、アルファは、次なるイメージリーダーカーを世に送り出す事にします。
まず 2011年のジュネーブショーでコンセプトカー「アルファロメオ 4C コンセプト」を発表。
その2年後に、量産モデルとなる「アルファロメオ 4C」を発表しました。
ヘッドライトが衝撃的でした。(笑)
4Cの名の通り、搭載されるエンジンは4気筒で、当時のアルファロメオの中で一番の高性能モデルだった ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデの 1.75ℓ 直4ターボエンジンが選ばれました。
そのエンジンをミッドに搭載した2シータースポーツカー。
その最大の特徴は、まるでレーシングカーの様なカーボン製モノコックを採用した事でした。
アルミ製バスタブとカーボン製バスタブの違いはありましたが、約1.8ℓの直4エンジンをミッドに搭載したライトウェイトスポーツという意味では、成り立ちはロータス・エリーゼと非常に似通ったものでした。
もっとも、当初はエリーゼ並みの800kg台と称していた車両重量は 1050kgになりましたけどね。
ま、エリーゼと違って 1870mmという超ワイドな車幅が重くなった原因かもしれません。
全長が3990mmと短いので、4Cのディメンジョンはかなり特異で、上から見たら、他のどんな車よりも“正方形に近い”車でした。(笑)
もう1つの違いは、エリーゼは幌付きのオープンカーだったのに対して、4Cはクローズドクーペでした。
しかし、その違いは2015年にオープン仕様の 4Cスパイダー が加わる事で同等な車となりました。
4Cは、2017年にアルファロメオ107周年記念モデル『107th Edition』、2018年に108周年記念モデル『4C Competizione / 4C Spider Italia』といった限定車が登場したりはしたものの、基本的には大きな改良が加えられる事も無く、2020年の『Final Edition』を最後に販売が終了したのでした。
以上が、アルファロメオ 4Cに関する、簡単な歴史です。
続いて、実際に所有していたオーナーとしてのアルファロメオ 4C スパイダーの感想です。
始めは、S2000を手放した後、「もう一度オープンカーを!」と思って買った4C スパイダーでしたが、4CはS2000とはまるで違う車でした。
カーボンモノコックによる軽さ?
いえ、違います。
4Cは、まるで足が動いてない! と感じたのです。(汗)
ガチガチに固められた足回りは本格派スポーツカーの証?
しかし、その後に乗ったロータスはもっと足が動いていました。
ロータスに乗った時は、「これがカーボンとアルミの違いか?」と思ったりしたのですが、どうやら4Cは「ちゃんと動く脚のセッティングが出来なかった(しなかった?)」だけの様です。
4Cでサーキット走行をする人は、まずサスを変えないとタイムが出ないそうですから……。(汗)
そんな訳で、個人的な印象は「ロータスはモータースポーツの本場の英国車らしく、速く走るサスのセッティングをしたけど、アルファはイタリアらしく情熱だけで作っちゃった?」というものになりました。(笑)
もっとも、アルファはレーシーな感じを演出する為に、あえてガチガチの脚にしたのかもと穿った考えも持っていますけど……。(爆)
峠道を走った時、気持ち良く走ったというより、「走ったぁ!」という達成感を感じましたよ。(笑)
まるで五感を刺激する振動&ノイズ、そしてクッション性が無くドラポジの悪いシートによる疲労感がそう感じさせたのかも。(爆)
ロータスもシートは良くないですが、4Cもシートは良くないです。
ロータスよりは僅かながらクッションがある感じですが、ドラポジはロータスより悪かったと記憶しています。(どこがどう悪かったかは忘れましたが…)
それでも4Cの満足感は非常に高かったです。
その理由は、やはりカーボンモノコックです。
車内の掃除をする為にフロアマットを外した時に見えるカーボン地を見ると、「やっぱ凄ぇ車だよなぁ」と思ったものです。
こんな車、800万円で売っていいのか? アルファロメオはコスト計算できてる? と思ったものです。(やっぱり、情熱だけで作っちゃったんだろうなー)
4Cスパイダーは短期間で手放してしまいましたが、色々なところに行きました。
まだ本格的に通ってなかった大黒PAにも行きました。
今はアルピナに嵌っているSさん(991.1 GT3RS)と大黒でお会いするようになったのも、この頃でした。(当時は、今の様に大黒PAでいつもお会いするお知り合いは、まだいませんでしたから)
当時はSUBARUにも乗っていましたが、スポーツカーのラインナップはこの2台でした。
柑橘系カラーですね。(笑)
そういえば、このカラーリングはもうラインナップに無いなぁ。
って、カラーリングで車を選ぶわけじゃないしっ!(そもそも、個人でラインナップを揃えてどうするっ!)