Autoblog の記事で
「本物のF1で使われたTAGポルシェ・エンジンを搭載する930型ポルシェ「911」を、英国のランザンテが11台限定で製作すると発表!」
と言う記事がありました。
搭載されるTAGポルシェ・エンジンとは、1983年後半から1987年までマクラーレンに搭載された1.5リッターV型6気筒ターボ・エンジンです。
このエンジンで、マクラーレンは1984年と85年に2年連続でコンストラクターズ・チャンピオンを獲得、また、ニキ・ラウダとアラン・プロストの2人が1984~86年と計3度のドライバーズ・チャンピオンを獲得しています。
そんなTAGポルシェ・エンジンが930型のポルシェ911に積むと言うのは、ちょっと突拍子もない組み合わせに感じました。
でも、良く考えたら、TAGポルシェ・エンジンがF1を戦っていた時期は、930型が生産されていた時期だったのですよね。
930と言ったら、空冷エンジンを積んだクラシック・ポルシェと言う印象がして、TAGポルシェよりずっと旧い車だと勘違いしていました。
実際に、当時のマクラーレンはこのエンジンをポルシェの930型911に搭載したプロトタイプを製作していたのだそうです。
今回、ランザンテで製作されるのは、マクラーレンから実際にF1レースで使用した11基分のTAGエンジンの提供を受け、プロトタイプと同様 930型のボディに搭載して製作されるとの事。
エンジン・ルームには11基のエンジンそれぞれのレースにおける戦績が書かれたプラークが貼られるそうです。実際、展示された1号車の「#034」エンジンは、ニキ・ラウダの「84」号車に積まれ、1984年から1987年までに7回のグランプリに出走。84年のイギリスGPで優勝している事が記載されています。
1つのF1エンジンを4年に渡って使用していたなんてビックリです。
気になるパワーですが、F1で戦っていた当時よりはデチューンされているようです。
F1マシンに搭載されていた当時、過給圧は5バール以上と言われていましたが、インパネのブースト計が最大3バールとなっていることからもわかります。
11台作られると言うスーパー930、一体どんな人が手に入れるのでしょうかね?
Posted at 2018/10/15 21:03:02 | |
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Porsche | 日記