![テスラがCHAdeMOをガラパゴス化させるかも テスラがCHAdeMOをガラパゴス化させるかも](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/037/658/136/37658136/p1m.jpg?ct=8b6ae5302e22)
テスラの新型EV「モデル 3」の勢いが止まりません。
「モデル 3」の受注台数が、わずか1週間で32万5000台に達したそうです。
先日、発表から3日で27万6000台の受注があったとブログに書きましたが、その後の4日で約5万台の上積みです。
実際には発表前から約10万台の事前予約が入っていたというのだから驚きです。
さて、これだけの受注台数をどうさばいて行くのか?
モデル 3の生産開始はまだ先の話で、2017年終盤より生産開始予定だそうです。
それまでにはいったい何台の受注が入っていることでしょう?
それでもテスラ側は強気で、フリーモントにある自社工場の生産能力を強化して年間50万台の生産体制を整えるとしている。
年間50万台?
日産が満を持して発表したEVであるリーフは5年をかけて累計販売台数20万台を達成しました。
その数字を3日で更新し、1週間で1.5倍強の受注、生産が始まれば、日産が5年をかけて達成した数字の2.5倍の生産台数で毎年EVを売りまくると言う。
これで心配になるのは充電器の規格です。
数年前まで充電器の規格と言えば「コンボ 対 チャデモ」の論争がありました。
私と同じ年代の方なら家庭用ビデオデッキの「ベータ対VHS」を思い出す人もいたでしょう。
性能でリードする(と言われた)ベータ方式は、数の論理でVHSに破れ淘汰されました。
「コンボ 対 チャデモ」では、実績でリードする日本のチャデモに対し、日本車潰しの為に別規格のコンボ方式を立ち上げた欧米勢という形でしたが、最近になって二者択一ではなく、マルチ充電器の普及で両者が共存していくという図式になりつつありました。
しかし、テスラの場合、充電器は独自の「スーパーチャージャー」なる独自の規格。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/027/032/971/e3dc42da60.jpg?ct=9afe65263e06)
まだまだステーションの数は限られますが、急速充電の速さはチャデモとは段違いの速さです。
この辺は長距離移動が常識のアメリカの車と言う事になるのでしょうね。ちんたらと充電するのを待っていられないってところでしょう。
数の論理からいけば、今はチャデモが有利ですが、テスラの車も増えてくれば
スーパーチャージャーステーションも増えて行くでしょう。
もちろん、既にあるチャデモでも変換コネクタを使えばテスラ車でも充電は出来ます。しかし、充電時間を考えると、テスラ車なら専用のスーパーチャージャーステーションの方が便利です。
もし本当にテスラが年間50万台のEVを生産を行うのなら、これから整備する充電器はチャデモ(やコンボ)ではなく、テスラのスーパーチャージャーにしようと考える自治体等も海外では増えるかもしれません。日本は既にチャデモが普及しているのでこれからもチャデモは残ると思いますが、それはチャデモが日本独自の規格になってしまう…、いわゆるガラパゴス化してしまうかも。
現状の内燃機関が有限の化石燃料を使う限り、将来的にはEVに移行するのは目に見えています。
その時、独自規格の充電インフラが整っていない地域にはEVの輸出が出来ません。
日産リーフに比べて桁違いの受注台数を記録したテスラ モデル3の記事で、日本のEVの将来に不安を感じました。
Posted at 2016/04/09 02:13:40 | |
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