ここ数日SUBARUネタばかり続けていましたが、今日は別のネタです。
今回は車ネタですらありません。
年明けに観に行った
ボヘミアン・ラプソディ。
この時のブログで、また観に行くかもと匂わせていましたが、しっかり5回観に行きましたよ。
応援上映にも行きました。(立川はいつもチケット瞬殺なので、川崎のチネチッタです)
上映後の、フレディに仮装した方が行う
「エーオ!」のコール&レスポンスにもしっかり参加。
この映画、異例のロングランですが、まだまだ勢いは続きそうです。
ですが、私はもう観には行きません。
応援上映で盛り上がる観客席の熱気の中でも、エンドロールの2曲目“The Show Must Go On”が流れると涙腺が崩壊してしまうのですよ。
映画はLIVE AIDの成功で幕を閉じるわけですが、その後のQUEENとフレディには、エイズの発病と死が待っています。
“The Show Must Go On”が収録された QUEEN 14枚目のアルバム『Innuendo』は、前作の『The Miracle』から間を置かずにリリースされています。
それは、フレディに死期が迫っていたからに他なりません。
『Innuendo』に収録された曲のPVに出てくるフレディの姿を見れば一目瞭然です。
“I'm Going Slightly Mad”のフレディ。
ダークな雰囲気の曲でありながら、動き自体はコミカル。
しかし、フレディの容姿にはLIVE AIDの頃のようなエネルギッシュさは皆無、ダークな曲調もあって異様さすら感じます。
フレディに濃い化粧が施されているのも、PVが全編白黒となっているのも、衰弱したフレディの様子を隠すためでしょう。
とても同じ人物には見えません。
“These Are The Days Of Our Lives”になると、さらにやつれたフレディを見る事になります。
やさしいメロディラインに、穏やかな表情のフレディ。
しかし、この頃のフレディは立っているだけで精一杯だったそうです。
このPVも全編白黒ですが、カラーで情報量が多くなるとフレディのやつれ方が鮮明となってしまいます。
そして“The Show Must Go On”です。
もはやPV中に撮り下ろしたフレディの姿はなく、今までのPVを集めた、まるでフレディとの思い出を振り返っているかのような作りとなっています。
この楽曲を作ったブライアン・メイは、体調が悪化しているフレディには音が高すぎて歌えないかも と考えていたそうです。
しかし、デモを聞いたフレディは“I'll fucking do it, darling”「俺の全てをかけてやってみせるよ!」(*)と語ったと言われています。
その歌声は、「これが立つ事すらままならない病人の声なのか?」と思わずにいられません。
The Show Must Go On
Empty spaces, what are we living for?
空虚な空間、俺たちは何のために生きているんだろうか?
Abandoned places, I guess we know the score, on and on
見捨てられた土地、その傷が何なのか皆分かってるんだろう 何度も同じことの繰り返しさ
Does anybody know what we are looking for?
一体俺たちは何のために生きてるのか誰か教えてくれ
Another hero, another mindless crime
またヒーローが生まれ、また心ない犯罪が起きる
Behind the curtain, in the pantomime
カーテンの向こう側で続けられるおとぎ芝居
Hold the line
後には引けない
Does anybody want to take it anymore?
これ以上求めてるヤツなどいるというのか?
The show must go on
ショウは続いていくんだ
The show must go on, yeah
そうさ、ショウは終わらない
Inside my heart is breaking
心が壊れようとも
My makeup may be flaking
顔のメーキャップが剥がれ落ちても
But my smile, still, stays on
ステージの上では笑顔を保つのさ
Whatever happens, I'll leave it all to chance
何が起きようととも、全てを運にゆだねるよ
Another heartache, another failed romance, on and on
心が砕かれ、恋に破れ、そして何度でも繰り返す
Does anybody know what we are living for?
俺たちは何のために生きているのか誰か教えてくれよ
I guess I'm learning
俺も学びの途中なんだろうな
I must be warmer now
もっと温かい人間にならなきゃ
I'll soon be turning, round the corner now
もうすぐ人生の折り返し地点にさしかかる
Outside the dawn is breaking
外はもうすぐ夜が明けそうだけれど
But inside in the dark I'm aching to be free
俺はまだ自由になりたくて暗闇の中でもがいてる
The show must go on
ショウは続いていくんだ
The show must go on, yeah
そうさ、ショウは終わらない
Inside my heart is breaking
心が壊れようとも
My makeup may be flaking
顔のメーキャップが剥がれ落ちても
But my smile, still, stays on
ステージの上では笑顔を保つのさ
My soul is painted like the wings of butterflies
俺の魂は蝶の羽根のように彩られて
Fairy tales of yesterday, grow but never die
過去のおとぎ話は、今も語り継がれて忘れ去られることはない
I can fly, my friends
俺は飛べるんだ、なあ友よ
The show must go on
ショウは続いていくんだ
The show must go on, yeah
そうさ、ショウは終わらない
I'll face it with a grin
さあニコっと笑ってみせてやろうじゃないか
I'm never giving in
俺は負けやしない
On with the show
この舞台に立ち続ける間は
I'll top the bill
俺はこの舞台の主役さ
I'll overkill
やり過ぎなくらいにやり遂げてやる
I have to find the will to carry on
ショウを続けていく強い意志を持たなきゃ
(On with the show)
この舞台の上では
Show -
ショウは続くんだ
Show must go on
ショウは終わらない
フレディがまさに命を削って歌った“The Show Must Go On”、涙なしに聞くことはできません。
映画のエンドロールで、“The Show Must Go On”の日本語訳字幕がつかない事を非難する意見もありますが、もしあったら号泣してます。
上映が終わり、館内が明るくなった時に泣いていることがバレバレになるくらいなら…映画「ボヘミアン・ラプソディ」から卒業する事にしました。
泣けるといえばもう一曲。
“No-One But You (Only The Good Die Young)”です。
フレディ亡き後、遺された3人で作られたQUEEN最後の曲です。
ヴォーカルは1番はブライアン、2番はロジャー、3番は再びブライアンが歌っています。
No-One But You (Only The Good Die Young)
A hand above the water
頭まで水につかり
An angel reaching for the sky
空へ手を伸ばす天使
Is it raining in Heaven
天国では雨が降っているかな?
Do you want us to cry?
君は僕たちに泣いてほしいかい?
And everywhere the broken-hearted
On every lonely avenue
孤独な街の至る所にある傷心
No-one could reach them
誰も彼らにはたどり着けない
No-one but you
君以外は
One by one
一人、また一人
Only the Good die young
善人だけが若くして死んでいく
They're only flyin' too close to the sun
彼らは太陽に近づきすぎただけなんだ
And life goes on –
そして人生は続いてゆく
Without you…
君なしで…
Another Tricky Situation
もう1つの絶妙な状況
I get to drownin' in the Blues
俺はブルースに酔いしれるしかないな
And I find myself thinkin'
気づいたら考えていたんだ
Well – what would you do?
なあ、お前ならどうする?
Yea! – it was such an operation
そうさ、大変な仕事だった
Forever paying every due
永遠に代償を支払い続けるんだ
Hell, you made a sensation
君はセンセーションを起こした
You found a way through – and
君は道を見つけたんだ
One by one
一人ずつ
Only the Good die young
善人だけが若くして死んでいく
They're only flyin' too close to the sun
彼らは太陽の近くを飛んでいるだけなのに
We'll remember –
僕らは覚えているさ
Forever…
永遠に…
And now the party must be over
もうパーティーは終わらなきゃ
I guess we'll never understand
僕らは一生わからないんじゃないかと思うよ
The sense of your leaving
君が生きていたことの意味を
Was it the way it was planned?
あれは全部計画されていたのかい?
And so we grace another table
僕らはほかのテーブルを飾る
And raise our glasses one more time
そしてもう一度グラスを掲げるんだ
There's a face at the window
窓の外には顔が
And I ain't never, never sayin' goodbye…
僕は絶対に、絶対にさよならは言わないよ
One by one
また一人、
Only the Good die young
善人が若くして死んでいく
They're only flyin' too close to the sun
彼らは太陽のすぐ近くを飛びすぎているだけなんだ
Cryin' for nothing
何があっても泣かないよ
Cryin' for no-one
誰のためにも泣かないよ
No-one but you
君を除いては
歌っている2人はもちろんですが、この曲を最後に表舞台から引退することとなったジョンからも、フレディへの思いを感じることが出来るPVです。
アカン、また涙が…。
“I Was Born To Love You”がQUEENの代表曲と勘違いしている様な人に、是非 上記の曲を聞いて欲しいですね。
*: “I'll fucking do it, darling”
ウィキペディアには、フレディがブライアンに「ダーリン、僕はこの曲にすべてを捧げるよ」と語った、とあります。
ただ、原文からは、どう考えても その和訳になりません。
実際にフレディが言った内容はこうだったそうです。
“I'll fucking do it, darling' — vodka down — and went in and killed it, completely lacerated that vocal.”
「ちくしょうめ、やってやるよ。ぶっ倒れても、声が完全に出なくなってもさ」