人の姿が消えた東京。
もっとも、タイトル画像は、人が途切れた時に撮影しただけで、誰もいなかったわけではありませんけど。
ただ、人の数は明らかに少なかったです。
電車の中も、通常の週末なら座る事も難しい筈なのに、今日は座席に空席が目立っていました。
先週末は、自粛疲れからか、観光地は車で大渋滞でしたし、満開に近かった桜を見る花見客でごった返したようですが、たった1週間で大きく状況が変わりました。
まぁ、私も、先週は車で出掛けたクチですので、危機感が足りなかったと言えます。
ただ、私は、3月25日の小池都知事の会見の1日前には考えを改めました。
3月24日に通院の為に会社を休んだのですが(なんか、最近、通院ばっかだ)、通院前にTVを見ていた時、ワイドショーに、イタリアのチョイ不良(わる)オヤジ、パンツェッタ・ジローラモさんが出ていて、イタリアの現状を語っていました。
「友達の親が亡くなった」
「国境、街が封鎖されていて、誰も助けに行けないので、ボクのお母さん(90代)は、今、一人で暮らしてる」
「高齢者の重篤患者は医者が見てくれない。家で待機してろと言われるだけ」
「患者の家族は、臨終にも立ち会えないし、葬儀もあげられない」
という事を、例のちょっとたどたどしい日本語で話していましたが、いつも陽気なイタリアンのジローラモさんではなく、とても深刻な表情が印象的でした。
イタリアの状況、分かっているつもりでしたが、医療崩壊が始まっているイタリアでは、全患者の治療は行うことが出来ず、命の線引きが行われていたのです。
イタリアの致死率の高さの原因に重篤化しやすい高齢者が多い事を挙げている報道が多かったですが、実態は、高齢者は治療すら受けられていなかったのですから、死者数の増加が止まらないのは当然です。
日本でも感染拡大がこのまま広がっていったら、医療崩壊が起こったら……。
もし家族が新型コロナに罹患しても、医者にも見てもらえずに亡くなってしまうかも。
そして、臨終も看取れず、葬儀もあげることが出来ず、遺体を入れた棺をどこかの体育館に並べるだけなんて事になるかも。
自粛ばかりでつまらないでしょう、ストレスも溜まるでしょうし憂鬱にもなるでしょう。
でも、イタリアの惨状は何としてでも避けなければなりません。
自分だけは大丈夫、なんて思わないでください。
もし、自分に症状は無くても、もしかしたら、誰かに感染させるかもしれないのですから。
Posted at 2020/03/28 22:30:32 | |
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