
アーチェリーの自宅練習では、素引きという練習を行います。矢をつがえずに、弓の引き分けをして筋力を鍛えるのですが、あるとき自分の引き量(弓をどの程度まで引いたか)が正確かチェックしようと思い立ちました。
アーチェリーでは、常に引き量を一定にするためにクリッカーという器具を使います。単純な金属の板ですが、写真のように矢をくぐらすようにつがえて、引き切ると鏃から落ちてカチッと音がするというものです。素引きで既定の量を引き切れているか、そのクリッカーの音で判断しようというわけです。
自宅・室内でしたが、矢をつがえても、しっかりと弦を握っていれば大丈夫と考えて、チェックのため弓を引いてみました。素引きでの引き量は正確でした。しかし習慣とは恐ろしいモノで、クリック音を耳にしたとたん反射的に右手の力が抜けてしまい、矢を放ってしまいました。血の気が引くというのはあの瞬間のことです。放たれた矢は、2階の窓ガラスを割り外へと飛んでゆきました。夜間人通りが少ない時間帯だったこともあり、人に怪我をさせることもなく済みましたが、本当にバカなことをしたものです。道路に転がっている矢を見たときは、ホッとして力が抜けていく感じでした。
パブロフの犬の実験や、ねこじゃねこじゃのごとく、人間もある一定の刺激に対して同じ反応を繰り返していると、頭で判断する以前に体の方が反応してしまうということを、身をもって実感しました(二度としたくはないですが・・・)。
後日DIYセンターで、ガラスを購入し、自分でアルミサッシの窓ガラスを交換しました。
by らじぇんどら@パブロフの犬
Posted at 2005/07/18 08:06:19 | |
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