そのキーワードを味わってみる

「発電」がキーワードの新型ワゴンRに乗って来ました。

グレードはFXリミデット　４WD　CVT
タイヤはDL　エナセーブEC３００（１５５／６５・１４）　空気圧は２．８K

最大のウリはオルタネーター回生発電という「エネチャージ」ですが、個人的には軽量化を評価したいです。
ライバルであるMOVEよりも２＆４駆いずれも２０ｋｇは軽く仕上がっています。
このFXリミデットは４WDで８４０Kgです。

軽い事は燃費と走りに影響してきます・・・軽さは良い武器であると思います。

さて・・・走りの質感なんかは言わなくても「大した事は無い」です。
電動パワステ、CVTの駆動感、シートの出来・・・もしかすると軽量化で剛性を落とした部分がハンドリングに影響したのか？・・・という感じも想像したり。
車からの情報量が少ないとコレほどまでにスムーズな運転が難しくなるのか？というのは再認識しました。

ですので、ここからは最大のウリを見ていきましょう。
このエネチャージはアクセルOFFでオルタネーターが「回される」事で発電する仕組みで、コレをリチウムイオン電池に貯めて灯火類やオーディオ、空調の一部の動力源とするようです。
従来のオルタネーターはエンジンで「回す」モノでしたから、エンジンにとっては抵抗物・・・パワーを喰われるのですね。
その喰われるパワーが燃費に良くない・・・ならばカットして別でどうにかしましょう・・・と。
発想的にはこれまたパワーを喰われるパワーステアリングを電動にするのと同じように思います。

実際に乗ってみると、アクセルOFFですぐに回生が始まる訳ではなくワンテンポ置いてから「エネチャージ」ランプが点いて、軽くエンジンブレーキが掛かったような抵抗を感じます。
この時に「発電」している訳で、積極的にアクセルOFFするとガンガン発電するし、燃料カットもあって燃費も良いのですね。

ただ、この制御には「？」です。
燃費改善として時速１３Km／ｈ辺りで「アイドリングストップ」が作動します。
エンジンがOFFになればエネチャージも作動しませんので、この発電機能はエンジンストップの直前で必ず切れるようになっているのです。
しかしながら、必ずしも１００％エンジンが止まるとはなりませんし、アイドリングストップが嫌な方はOFFスイッチで解除するでしょう。
そうなると、ブレーキを踏んでいる＋回生ブレーキの抵抗＝減速という図式が、ブレーキを踏んでいる＝減速となってしまい、一瞬ながら「減速感が薄れる」ように空走感が出るのです。

これは一瞬ですが嫌な感じですよ。
その時はエンジン回転数が高いDｓモード（多分、このモードではアイドリングストップは解除）でエンジンブレーキをもっと使えば？とも思いますが、大抵は「D」レンジで乗る方が殆どでしょうから現実的ではないですね。

なんか、色んなモノを混ぜてしまってかえって乗り難い・・・そんな感じを受けました。
燃費は大事です・・・ただ、必要な情報量を希薄にする必要性は全く無いと思います。

スイフトが良いだけに残念ですね。
運転が難しく感じました。