いつも、そう

なぜだか解らないが、今まで付き合ってきた彼女達は、不思議と同じ言葉を言う。

皆、僕の事を本当に愛してくれる、それは良く解るさ痛いほどに。

付き合って、暫らく経つと「絶対離れない」とか「一生ついて行く」とか言う。

それが、その言葉道理にならず、聞きなれると次の彼女達には僕から、

「今までの彼女達も、そう、言ってたけど、離れていった」と言う。

「私は、過去の彼女達とは違うよ！絶対、別れへん！」と同じ言葉。

束縛は、ずっと慣れっこなので、あまり嫌だと思った事などない。

例え夜中に逢いたいと言われても、逢いに行った。

僕は嘘が下手なので、直ぐにバレる！

瞳が動く、とか、小鼻が膨らむとかetc

とにかく彼女達は僕の癖を見抜いたね。

毎日、家に居るかどうかのチェックの電話も屁とも思わなかったし。

ポケベルの何処にいる？の呼び出しも。

携帯の時もそう。

自分では、嘘もついて無いし、浮気が出来る程の器でもないのは彼女達が、良く解

ってる筈だから、と安心を与えてるつもりでいた。

でも、彼女達は皆、「不安」を訴える。

「ずっと、あなたばかりを考えてる」

「私を離さんといて」

「何処にも行かんといて」

「強く抱きしめて」

この言葉を言われて来た。

最後は・・・

「私が、私で無くなる事が怖い」

「私と居るとアナタが駄目になる」

この言葉で全ての彼女達が消えた！

僕は別れの言葉を聞きたく無い為に必死にもがくが、もがけばもがくほど、彼女達

を苦しめ、結局は別れが早くなる。

なぜ、なんだろう？

女性はどうして、愛しすぎると怖いと思うのだろう。

同じ言葉を聴くたびにドキッ！として翻弄されて行く・・・