ショウジのブログ一覧

めっきり涼しくなって来ましたね、秋らしくなって来ました。

秋と言えば焼き芋、それも屋台で、売りに来る石焼き芋。

私達、悪ガキには、痛い思い出が有ります。

小６か中１の頃、悪ガキ５～６人で少し遠くに遊びに行きました

空き地で遊んでいると、焼き芋の屋台が置いてありました。

リヤカーの屋台で、引き出しや秤など壊れて使い物にはならない

状態で、置いてありました。

T坊が、「これ、改造したらSLできるで」（この頃T坊はSLに憧れ

ていました）よく見ると、ボイラーが丸く正面から見ると確かに

機関車に似ている様な気がしましたが、私と従兄弟は口を揃えて

「そんなん、出来る訳あらへん」「それに、これ、持って帰った

ら怒られるんとちゃうか？」と言いました。すると他の連中は

「見てみ、これ、壊れてるやん。捨ててあんねんで、持って帰っ

ても大丈夫や」他の連中は持って帰る気満々。

私と従兄弟は「勝手にしたらええやん、俺らは知らんでぇ～」

と言ってその場を離れました。

後ろを振り返ると、屋台を押している仲間が持って帰ろうと押し

ている。なんか楽しそうだ。

その内に、誰かが「石やきいも～」「安くて旨い石焼き芋～」

と言い出した。

おばさんが来て、買おうとしているが、芋など有るはずもなく

頭を掻きながら、断っている。

私と従兄弟はその光景を目にして、堪らずに「俺らも、押すのん

手伝うてやるわ」と言って押し始めた。

家の近くの川の埋立地に置き。「今日はもう遅いから、明日集ま

ろか」と言ってその日は持って帰るだけで、別れた。

翌朝、７時頃T坊の声とドアを叩く音で、目覚めドアを開けると

T坊と見知らぬ大人が居た。

「屋台、盗んだやろ、親呼んでおいで」

全員の親が置いている屋台の前に呼び出された。

「昨日、置いている屋台が盗まれて、仕事が出来ずに探していた

ところ、この子が焼き芋を焼いていました」

T坊は朝６時頃から、一人で焼き芋を焼いていたのだ。

私達は心のなかで（せやから、アカン言うたのに、アホが、

なんで朝のはよから芋焼いとんねんボケ」と思いました。

いくら、壊れていたと皆が言っても、持ち主は商売でずっと使っ

ていたから、壊れていない弁償しろの一点張り、そこにスバルの

エンジン音が、親戚の平山自動車（K2GEAR）のおじさんだ。

私と従兄弟は目を合わせ、まずいとこに鉢合わせたと思った。

二人はこのおじさんが怖いのだ。

「どないしてん」車から降りてきて事情を聞くと、

「お前ら並べ」一列に並ばされて、「いたずらするにしてもほど

がある、歯を食いしばれ」と言って、びんたをし始めた。

従兄弟は往復だ。「お前はお兄ちゃんやろ、しっかりせぇ」

従兄弟は同じ歳だが、生まれたのが１２日早いだけだ。

なのに、背が高く産まれが数日早いだけで、いつもこっぴどく

怒られ、「俺はそんや」と言ってすねていた。

「そんなに、焼き芋焼くのんが好きなら、お前ら明日から学校

辞め、おっちゃんが屋台買うたるから、焼き芋屋せぇ」

と言った。（多分、厳しく叱ったのは、子供の悪戯だから、弁償

など言わず、堪忍してやって欲しいと思ってやった事だろう）

結局、全員が割りかんで、弁償した。かなりの高額で・・。

親たちは、その金額だと当たらしい屋台が買えると抵抗したが、

譲らず弁償させられた。

後で、全員がそれぞれの親達にこっぴどく怒られたのは言うまで

もない。

T坊、あの時も言うたけど、思い出したら、腹立ってきたわ、

おまえ、なんぼ、嬉しかったか知らんけど、朝早くから芋焼くな

全員道連れにしやがって、また、俺らが悪いって親に言うたやろ

アホ。