ショウジのブログ一覧

私達、手間受けの職人は、同じ会社から仕事を貰っている仲間同

士が、同じ現場で働く事は滅多に無いのです。

たまに、大きな分譲住宅に当たり、件数があれば、それぞれ１件

づつ仕事を貰い、顔合わせをし、休憩時間に全員が集まり

コーヒーを飲みながら、一服するのです。

それは、そんな休憩時間に始まったのでした。

「おい、なんか焦げ臭ないか？」「ほんまや、焦げ臭いなぁ」

「火事ちゃうか？」「いいや、何処にも火の気ないで」

「どっかで焚き火やっとんのちゃうか？」

「多分、焚き火やろ」

臭いの原因を探ろうとしたが、煙が見えないのと現場には火の気

がないので、皆は落ち着き、また話をし始めた、ところが、一人

腹を抱えて笑っている。「アッハハハ、ヒーッ、ヒー、○○ちゃ

ん、あんたズボン燃えてるでぇー」「エッ！」

見ると、○○ちゃんの折り返したズボンの裾が燃えている。

「アッ！ワーワー」人間パニクルとワーワーしか言えないのであ

る。立ち上がったと同時に「熱っ、熱っ」体育座りしていると、

ズボンの裾は前に突き出し、立つと足に裾がつくので、たまった

もんじゃない。まるで、インディアンの踊りの様にスキップしな

がら地面に足を何度も踏んづけた、消えない。

すぐさま、踊りをツイストに変え、諦めたのか、水道に、走った

その間、私達は腹を抱えて笑い転げた。

水道の水で、火を消し終え戻って来た○○ちゃんは「なんで、火

が点いてん、不思議やわ～」「やけどしてへんか」

「熱かったけど、大丈夫や、足の振り方がよかったんやなぁ」

「踊りかたやろ」と爆笑してました。

原因は、タバコの灰を落とす時に火ダネがうまい事ズボンの裾に

入ったみたいで、彼が左手に最後まで持っていたタバコには、火

ダネが抜け落ちていて無かった。

皆さん、タバコには注意しましょうね。