ショウジのブログ一覧

皆さんは、覚えているだろうか、ルーマニアの妖精コマネチの事

を。完璧な演技をし続け全て１０点満点を貰った彼女、そんな

彼女の名前を冠した男が、私の友達にいた。

長髪で、センター分けして面白いやつだったが、私達がディスコ

でナンパして、彼女を作っていくのを聞いて「俺も連れていけや

彼女、欲しいやんけ」と言ったので、土曜日の夜に行こうと言う

話になり、当日を向かえました。

「おい、H、その頭なんや」彼はセンター分けは女にもてない、

リーゼントはもてると思い込み、気合を入れてリーゼントに変え

てきたのだが・・。どう見てもサザエさんの頭にしか見えない。

それに、ラッパズボンにボタンダウンのシャツ、どう見ても

ディスコに行くスタイルではない。それに彼の小鼻の付け根には

カサブタが・・。（彼は鼻くそをほじり過ぎて、つい、鼻の付け

根をブチィと裂いてしまう、ひどい時は両鼻の付け根を・・。こ

の当時のあだ名はブチィ）

とり合えず、女の子をひっかけに心斎橋へ行こうと地下鉄に乗っ

た。駅に着き階段を登る途中で、Hがズボンを膝まで降ろした。

「H,こんなトコで、何やってんねん！」「いや、ズボンがずれて

気持ち悪いねん」彼はズボンを上げる時、ベルトを外し、チャッ

クを下げ、膝までズボンを下げないと気がすまない性質だ。

まさか、こんな人ゴミの中でやるとは・・。

皆、恥ずかしいので、知らない振りして駅を出た。

なぜか、彼はいつも青のブリーフだ、この時のあだ名は青パン。

いつものように、二人づつのグループに分け、ナンパをしに行っ

た。彼は大阪では、ナンパを成功させた事はなかった。

誰と組んでも、成功することはなかった。

終いには、皆に嫌がられ、彼と組むのはジャンケンで、負けた者

が組まされまるで、罰ゲーム扱いされた。

「パーフェクトや、Hと組んだら誰も話を聞いてくれへん」

「ほんまや、ひと目みるなり女の子が逃げよる」

「あいつは、コマネチや、パーフェクト男のコマネチや～」

みんなは絶句して、彼のあだ名はコマネチになった。

「今日、コマネチは来るんか？」「いいや、用事がある言うてた

で～♪」彼が来ない日は皆、喜々としてディスコへ行った。

ここで、彼の事を言うとくと、彼は見られないほどブッサイク

ではない。スタイルも皆が教えて、キメていたにも係わらず・。

その後、彼は愛知県に転勤になり、そこで、TV、CMに出ていた

モデルさんと結婚し、今は浜松で、暮らしている。

嫁さんを見たのは、結婚式だけで、実家に帰ってきても、一人

だけで、私達と合い、今や連絡も途絶えた。

そんなに、昔話されるのが嫌なのかH！

昔話、せーへんから、嫁さんに合わせろ！って言うか連絡くれ！