2005年11月15日
このタイトルで従兄弟はピンと来てるでしょう。
今日の話は面白くないです。飛ばして貰って構わないです。
只、現在、彼女の愛にどっかりアグラをかいて座ってる傲慢な
男や、コンプレックスを彼女にぶつけてる男達には、見て欲しい
です。私が過去に犯した過ちを・・。
私は過去に女性を口説いた事は一度もありません。
いつも、女性が私に告って来たからです。
そんな神様のプレゼントを勘違いして事も無げに捨てる愚かな男
でした。現在は罰が当たり、もうプレゼントはありません。
その中の一人に、身を焦がす思いまでして愛した女(ひと)が
います。その女も綺麗でスタイルの良いまるでモデル見たいな
女でした。告られて夢中になり、かた時も離れたくない思いで、
二人してお金を集め3畳一間のアパートを借り、家出同然で、
暮らしはじめました。親や従兄弟の心配を無視して。
コンプレックスなんざ、周りが見えない時には現れない。
気づいて、周りが見え始めると同時にコンプレックスも見えて
来る。惨いほどに・・。
お金も持たずに出たので、お金に困ったね。贅沢と言えば、月に
一度の給料日の日に回転すしで食べ、映画を見る。これが最高の
贅沢だった。少し余裕が出来るとショッピングするようになる。
これがいけなかった。ショーウインドウで二人を見ると、私の方
が小さいのだ、滑稽に見えたね。恥ずかしくなる。
繋いでいた手を離し歩き始めた。なぜ、手を離したのか何度も聞
き返す彼女の声を無視して。
帰ってからも、彼女の好きだった漫画、たしか”小さな恋の物
語”だったと思う、背の高い男と小さな女の子の漫画だった。
「背の低い男は嫌やろ?ほれ、こんな男がええのやろ」と漫画
を指差した。「関係ないやん、低い男が嫌いなら始めから好きっ
て言わへん」その日から彼女はハイヒールを履かなくなった。
靴底のぺっタンコな靴を履くようになった。そんな靴に良いデザ
インは無い、服のセンスと合わない靴を履いてる彼女に我侭な
私は怒った、口には出さないが態度でだしていた。
松山千春の恋の歌詞で鍵はいつもの下駄箱の中ってところがある
が、私たちもそうしていた。合鍵を作らず、アパートの下駄箱の
靴の中に、だからあの歌をカラオケで歌う時は時折思い出して、
泣きそうになる。
そのうちに、従兄弟や友達達が、親が心配している事を私に知ら
せ、散々説教され彼女を残し私は家に帰った。土曜日だけアパー
トに帰る条件で。
女の子は付き合うと必ず「愛してる?」って聞くけど、あれ、
男は中々言えないよ、愛してるって、それも愛すれば愛するほど
なぜ、なんだろう。言うと愛が逃げそうな気がしてるのかな。
例外なく彼女も聞く、家に帰ってからなおさら、「おお」とか
「うん」としか言えない。かわりに馬鹿な私は彼女を愛してる
と言う表現を抱く事でしか出来ない。それも苛めるように激しく
手は繋がなくなるわ、会えば抱くことしかしない男に疑問を持つ
のは当然だ。口を開けば「嫌やったらいつでも、別れるで」
始め彼女を誰にも渡したくないと思っていたのが、コンプレック
スと彼女の姿勢が私に合わす為に段々と猫背になって行くのを見
て、彼女にはもっとふさわしい男の方が良い。
背の釣り合う男が、と頭の中で大きくなってきた。
でも、彼女の「絶対、別れへん、あんたがなんぼ嫌ても、私は
離れへん」と言う言葉と怒ると泣きそうな顔になる私の大好き
な顔を見たいが為に言ってた気がする。愛されてると言う実感を
歪んだ考えで・・。
こんな、傲慢なコンプレックスの塊のような男を神様がいつまで
も許す訳が無い。
多分、彼女にはもう向こう岸が見えなくなっていたのだろう
始め岸などなく、いつも側にいて気づくと岸が出来ていて、
それもどんどん遠くに離れていって、しまいにはもう岸が見えな
くなったのだろう私の傲慢さとコンプッレクスで。
いつものように「いつでも、別れるで」と言ったら
「もう、よう付いて行かん、こんなんやったら別れた方がましや
あんたはウチの事、おもちゃやと思てるやろ」と言葉を投げ捨て
出て行った。まさかという傲慢さと帰ってくると言う傲慢さに
私は止めずにそのまま別れた。
直ぐに後悔が始まり、ポッカリと心の中に大きな穴が開いた。
本当に愛してるのになぜ、あんな事を何度も言ったのだろう
何度もアパートを訪ねたが彼女はもう2度と帰らなくなった。
家に帰ったのだろう、家に電話を何度もしたが彼女の親が怒って
いて繋げて貰えない。今更自分がしてきた事に落ち込んだ。
忘れるまで、かなり掛かったよ。まるで真っ暗な場所で一人たた
ずんでいるようだった。
5cmの向こう岸がかかると従兄弟が口ずさむ。5cmも背が高
い♪「お前のテーマソングや」と。その時の彼女の怒った泣きそ
うな顔と手を離した瞬間の怒った泣きそうな顔、「いつでも、別れ
たる」と言われ怒った泣きそうな顔。どの顔も全て好きだった顔
が今もよみがえる。
ハハッ、馬鹿だな俺、馬鹿過ぎて笑えてくる。
人は大笑いすると涙が出てくるけれど、アレッ、こんな嘲笑でも
涙が出るのだなぁ。
Posted at 2005/11/15 19:15:57 | |
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