2005年12月06日
マンションに着くなり、慌ててインターホーンを何度も押した。
「○○香!おーい、大丈夫か!」ドアが開いてそこに立っていた
のは、○○香だった。「どうしたん?もう、来ーへんて言うてた
んちゃうのん?」「お前、手首切ったって○○から電話あったん
や、見してみぃ。」左手首には包帯がしてあった。
○○が出てきた。「ウチが電話したんや、見したり、傷を」
「見せんでも、ええやん。いやや」「医者に行ったんか?」
「行ってへんよ、行くほどの事もないから」「あほか、見して
み」包帯を解いてみたが、傷が5箇所ほどあった。
だけど、全部、ためらい傷で、深くは切っていなかった。
「お前、アホやなこんな事して、傷痕が残るやろ」
「今日な、あんたの彼女がここに来てん」
「アイツ、お前になんかしたんか?怒鳴ったんか?」
「ううん、優しかったで、大人やなと思たわ、ほんで別れてくれ
て、ウチに頼むねん、給料のもっとええ所も紹介するからって」
「そうか、優しかったか、アイツ気の強そうな顔してるけど、
優しい奴やねん、なんもせえへんかって良かったわ」
「ウチ、勝たれへんと思て、あんたの事諦めますって言うてん、
けどな、諦められへんかってん、ほんなら、なんか、気が付いた
ら手首切っててん」「すまん、ほんまにごめん、俺が悪かった、
許してくれ、俺、あいつの事が好きやねん、よう別れられへん」
「解ってる、ええねん、もう、諦めたから、ええねん、せやけど
神様は意地悪やな、あんたと出会う事なかったら、こんなに悲し
む事なかったのに・・。もう、帰りや、心配せんでもウチは大丈
夫やから、彼女に怒られるでぇ~」
精一杯の作り笑いをしながら、泣いて私を見送った。
後ろ髪を引かれる思いで、家に帰った。
2~3日して彼女から電話が掛かってきた「もし、もし、私、
あんた、○○香のマンションに行ったやろ?」「うん、行った
で」「行くなって言うたやろ、なんで行ってん」「そやけど
○○香が手首切ったって○○から電話あったから、心配して行っ
たんや」「アホやなあんた、芝居や芝居、どうせ、ちょっと切っ
ただけや、本気で死のうなんか思わへんて、それで、同情して
元に戻ろ思てんのか?」「違うて、ちゃんと別れを言うたて」
「ほんまやな、ほんだらええわ」
それから、暫く彼女から電話が無かったので、掛けてみた
「もし、もし、俺や、どないしてん、電話もせんと、なんか
あったんか?明日、俺とこ来るんか?来るんやったら、仕事が
終わったら、電話してや、向かいに行くから」
「はぁ?なんで行かなアカンねん、行くかぁ、そんなとこ、もう
終わりや終わり、別れよ」「はぁ?別れよって、なんでや」
「うち、付き合う時に言うたやろ、浮気する男は嫌いやって、
もし、浮気したら、別れるって」「そやけど、○○香にも結婚
すんねん、だから、別れてくれって言うたんちゃうんか、俺、
ちゃんと、お前だけ見て行くって決めたやろ?」
「あのな、あの晩にマンション行った時に、女の靴見た時に、
別れるって決めたんや、帰ろうと思って、エレベーターを待っと
った時に、シバかな気がすまんようになって、部屋に戻ったん
や、ほんだら、あんたの幸せそうな寝顔にムカついて、あんただ
け幸せになって別れるのシャクやし、女に男を盗られるのはもっ
と腹立つし、別れさせてから、別れようと思ててん、今がその時
や、浮気してくれて、どうも、ありがとう、ほんま、あんた
アホやわ、ウチが悪いんとちゃうで~。悪いのは、浮気した
あんたやで~。それからな、○○香が言うてたわ、あの晩に
ヤッたって、あんた、ほんまに嘘つきやなぁ、もう、どうでも
ええけど、はよ、彼女作りや~、あんた、もう歳やねんから、
元気でね~♪ガチャ、ツゥ、ツゥ」
一方的に喋って、切りおった。やられた、と思ったが、自分で
撒いた種だから仕方無いと思った。ハ~ア、誰も居らんように
なってもた。
それから、どれくらいの月日が経ったのか忘れたが、彼女の事
を忘れた頃に電話があった。
「もし、もし、私、解る?○江。久しぶり♪あんた、彼女出来た
か?」「おらんよ」「何してんのん、はよ作らな、歳なんやから
今日な店暇やねん、久しぶりに会いたなったから、電話してん
おいで~や」「行けへんわ、会いたーないし」「久しぶりやのに
冷たいやん、怒ってんのん?」「怒ってへん」「そうやわな~
悪いのは、あんたなんやから」「もう、ええやろ、切るでぇ」
「ちょっと、待って、切ったらアカン、あんたに、会いたいって
言う人いてるねん、彼女おらんねやったら紹介するから、店おい
で」「誰が会いたいって言うてんのか知らんけど、店に行けへん
、こっちは会いたくない、切るで」「持ち~や、変わるから、な
、はい」「もし、もし、久しぶりです、私、分かる?」
驚愕した、背筋が凍った。
「○○香か?」「覚えてくれてたん、嬉しいわ~♪久しぶりやん
顔見たいから、店においでや」「嫌や、行けへん、切るで」
「切る、言うてるわ、キャハハ」 ガチャ
あんまりビックリして髪の毛が真っ白になったわ、
ついでに一杯髪の毛が抜けたわ。
一気におじいさんになってもうた。
それからまた、月日が経って彼女から電話があった。
内容は、○○香がホストに熱をあげて妊娠したと言う内容だっ
た。知らんちゅうねん、勝手にしろと電話を切ったが、
あんまりだと思わないかい?
別れてからの嫌がらせわ。
女の本当の怖さを40になって知りました。
今日も長くなってすみません。どうでしたか?自虐ネタ3話
どれも怖いでしょ。忘れようと思っても忘れられません。
仕事が忙しくなってきたので、明日からブログはお休みです。
暇になったら、又、書きますので、それまで、ごきげんよう。
時間があれば徘徊しますので、足跡を残しときます。
Posted at 2005/12/07 00:05:34 | |
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