ショウジのブログ一覧

一度だけ、凄く複雑な気持ちでフラれた彼女に、会いに・・

いや、助けに行った事が・・・

高１の時、近所の友達とビリヤードをしている時、隣の台で遊ん

でた女の子に見とれていた。一目惚れだけど、年上だと思って

た。

それから、数ヶ月過ぎて、偶然にも夜店で出会った。

同じ歳だと解ったのは、連れの女の子が私に声を掛けて来たから

彼女の連れは、隣の中学の私のファンだった。

私は結構有名だったから、隣の中学の男女にも知られていた。

連れの女の子と少し喋って、その日はその子とは会話をせず、

明くる日に、その子と同じ中学出身の友達の家を尋ねてアルバム

を見せて貰い、電話番号を教えて貰った。

家に帰り、ドキドキしながら震える指でダイヤル廻し、愛の告白

を、すんなりＯＫを貰い、有頂天になった。

それから２～３回デートをして、これからって時にフラレた。

元彼の元に返って行ったのです。

そりゃ、もう、落ち込んだよ、惚れこんでいたからね。

でも、仕方が無い事なので、忘れようと努力した。

それから、どの位経ったのか忘れたが、彼女の存在すら忘れた頃

に、彼女と同じ中学出身の私の友達が、家に慌てて駆け込んでき

た。彼女から電話が掛かってきて、彼氏とデート中に喧嘩を売ら

れて彼氏がボコボコにやられ、今、喫茶店の中に連れ込まれてい

る、その相手は私の友達だと言う、私を連れて来て助けて欲しい

と。

特長から私は相手がトモだと解った。が、彼は、アベックに喧嘩

を売るなどとする様な奴じゃない、確かに喧嘩っぱやいが、正義

感が強い彼は売られた喧嘩しか、しない奴なんだが・・

それよりも、フラレた彼女の彼氏を助けに行く、なんか複雑な思

いだ。喫茶店の前で彼女はいた、私の友達に駆け寄り「お願い、

助けて」と言っていたが、私は、彼女に目もくれず中に入った。

中では、トモとトモの従兄弟が席に座り、彼女の彼氏が通路で

正座させられ、土下座をしていた。

「どないしてん？」私がトモに尋ねると「俺と従兄弟が歩いてい

たら、いきなり殴りよってん。彼女と喧嘩していて、腹が立った

ので通りがかった俺をシバイたって言いよんねん、このボケ」

「すいませんでした」と頭を床につけ謝る彼氏。

絶句したが、助けると言う事で中に入ったからには、助けなけれ

ばいけないと思い「ほんで、コイツどないすんねん？もう、シバ

イたんやろ？土下座もして謝ってるやんけ、コイツ、俺の連れの

連れやねん、許したってくれや、オイ！お前、金持ってるか？」

「はい、少しだけなら」「茶店代、払て帰れ、なんぼ、彼女と喧

嘩して腹が立つ言うても、他人を殴ったらアカンわなぁ。これ

で、済んで良かったと思いや」

彼氏を立たせて、金を払わせ彼女の元へ連れていった。

彼女は彼氏に駆け寄り、私の友達に礼を言って二人で帰っていっ

た。私は二人を見送りながら思った、俺には礼が無いんかい！

そう、思いながら、喫茶店の中で未だ怒っている二人をナダメに

店の中に入った。