ショウジのブログ一覧

数年前の事である、仕事中に電話が掛かってきた。

見慣れぬ番号であるが、躊躇なく出た。

私の知り合いが二人、大阪拘置所に入り、面会をして欲しいと、

弁護士からの電話であった。

他に知り合いが居ないと言う、事なので、解りましたと告げ電話

を切った。

ご存知の通り、拘置所に入ると言う事は犯罪を犯し、刑が確定す

るまでの間、拘束される場所で、軽犯罪から死罪までの犯罪者

が、裁判で刑が確定されるまで居る場所である。

そして大阪拘置所では死刑も行われる。

門に向かって歩いていると、弁当やらお菓子、衣類等を差し入れ

る店がある、此処で買うと後でこの店が差し入れしてくれる。

門に行くと門番に紙を差し出され、誰に面会か？どう言う関係か

を書き、中に入る。

拘置所内に入り、辺りを見渡すと右側の窓は、金や衣類、差し入

れの窓口、正面は売店、左側の窓口が面会の受付、とにかく長方

形の部屋で病院の待合室みたいに長いすが並んでいる。

紙に又、同じく、誰に面会かどう言う関係かを書き、並んで受付

を済ます、この時に番号を渡される。

番号が呼ばれるまで、待つのだが・・

様々な人間模様が見れる、人目を引くのがヤーさんで、一目でそ

れと解る服装、態度、だ。

兄貴、姉さんと大きな声で、煙草に火を点ける若い衆。

と、思えば所員にヤカラを言うオバサン。

何を見るのも、初めてだった私は目をパチクリしながら、自分の

番号が呼ばれるまで、見入っていた。

１日に面会出来るのは、一人だけなので後日にもう、一人と会い

に行ったが、面会室はテレビで見るのと同じであった。

知り合いと言うのは、ありがたいものである。

いくつになっても、私に勉強をさせてくれる（苦笑）