ショウジのブログ一覧

飽食のこの時代、飛び上がる程のご馳走ってもう無いよね。

大人になって、いつでも食べれるからかも知れないけれど・・。

子供の頃、学校から帰って「ただいま！かあちゃん、今日のおか

ず何？」これが毎日、口癖のように言ってました。

「今日は、イワシやで」「ほんなら、行って来るわ」

ガックシ肩を落として遊びに行く。子供の頃、魚が好きでは無か

ったので庶民のおかず、イワシ、アジ、サンマなど嫌で仕方なか

った。けれど1年の大半のおかずがこれだ（涙）

めったに無いけど、ステーキ（鯨、豚。牛は高いので、無い）

カツ（鯨、豚）すき焼き、焼肉などのおかずだと飛び上がって

よろこんだね。「ワーイ、ワーイ、焼肉やヤ、キ、ニ、ク。焼肉

焼肉♪」歌を歌いながら遊びに行った。途中、近所のおばちゃん

に「おばちゃん、今日の晩御飯なぁ、うち、焼肉やでぇ～」

胸張って自慢してたね。そんで、友達にも自慢してた。

子供の頃の楽しみは遊びとご飯のおかずだ。

それだけ、食べ物に執着してた。余談だが、缶ヅメのフルーツな

ど、病気のお見舞い以外、普段は高くて口に入れられなかった。

バナナもだ。

小学校4年生位になると、家から何キロも離れた大阪城によく遊び

に行った、もちろん親には内緒である。

釣りや冒険をしに行くのである。旧陸軍の兵舎跡、防空壕、病院

跡、等冒険するには、もってこいの場所である。

いつも帰りは森ノ宮の駅の並びにあるレストランのロウ細工のメ

ニューがあるショーウインドウに貼りついて見ていた。

色々な料理を生唾飲み込んで、食べて見たいと言いながら・・。

ある日の日曜日、4人で昼飯を食うのも忘れて大阪城で遊び、お腹

が空いたので帰ろうとお決まりのレストランのショーウィンドウ

に貼り付いていた。腹が減ってたまらず全員の小遣いを出し合っ

た。いくらあったのか、もう忘れたが、ライスだけは食べれる金

額だった。「ライス食べれるぞ、ライス食べよか？」

「ライスって、只のご飯ちゃうん（違う）」

「あほか、ご飯やったらご飯て書いてるはずやライスやで」

「俺、食べたことある、味付いてたわ。うまかったで」

誰がこんな事言ったか、もう忘れたがこの一言で全員が食べに入

った。

「いらしゃいませ」「お姉ちゃん、ライスひとつ下さい」

子供達4人だけで入って注文するから驚いた。

「僕らだけなん？ほんでライス一つ？お金あるのん」

「はい、皆で集めて・・これです」

お姉さんは笑いながら奥に入ってオーダーを通した。

「はい、おまちどうさま、大盛、サービスやから」

「おい、ライスきたで、誰から食べる？」「ジャンケンや」

ジャンケンで勝った者から食べ始めた。「嘘つき、ご飯やんか」

「違う、ライスはソースかけて食べるねん、ほんなら、おいしい

から」「ソースの味しかせーへんわ」

お皿はひとつしかないから、順番待ちの皆はハラハラドキドキ。

「すいません、福神漬けはお金いるんですか？」

「福神漬けいるの？はい」たっぷりくれた。

産まれて初めて自分達だけで入ったレストランで食べたライス。

ソースの味しかしなかったライス。

夢やぶれた子供達はレストランの帰りに家に着くまで喧嘩した

「お小遣い、返せ」「知らんやん、そう思たんやて」

今でこそ各家庭に風呂が有るが、子供の頃には大阪市内の一般

家庭には、風呂が無かった。お金持ちの家にしか無かったね。

ある時間帯になると混むので、空いた時間帯に近所の友達達を

誘い皆で風呂屋に行く。目的は体を洗うと言うよりも、遊びに行

く為にね！

混んでいる時に泳いだり、水の掛け合いやったりすると怒られる

ので、空いた時間に行って遊んでた。

近所の風呂屋は、上がり際に掛け水する水を溜めた浴槽が女湯と

男湯が繋がっているので、潜って女湯に入ったりして、ほんで、

女湯に顔を出そうとして、おばちゃんに桶でモグラ叩きみたいに

頭を叩かれたりした。

お風呂に入って潜って、お尻だけだして「ひょっこりひょうたん

島」とやってみたり、チンチンをだして「潜望鏡」と言うてみた

り、頭を洗ってシャンプーの泡で、鉄腕アトムやお茶の水博士の

頭を作ったりして。終いには桶に、お尻を突っ込み足で漕いで

洗い場と浴槽の間をレース場にしてみたり、ま～無茶苦茶やって

はオッサンに怒られてた。

強烈に印象に残ってるのが、T坊と3人で風呂に入った時、

3人が喋りながら戸を開け風呂場に入った。いつも座る所が決まっ

ている。大人風呂の脇、座れるし風呂に入る時の踏み台にもなる

ところで、入り口側、テレビが見えるから、半分曇りガラスで

半分透明ガラスなので、番台の上にあるテレビが見れる。

入った時おじいさんが座っていたのだが、入ったと同時に立ち上

がり風呂へ入ろうとしたので、3人は並んで座った。

真ん中がT坊だ。座ったと同時にT坊が「うわー、なんやこれ」

と言って立ち上がった。見るとうんこだった。

T坊のお尻はうんこに座ったから、うんこだらけだった。

おじいさんの方を見ると、今まさにお尻が湯船の中に入る瞬間

うんこだらけだった。

「うわ～！ジジイ、ババ（うんこ）尻についたまま風呂に入り

よった」「ほんまや、どないすんねん、風呂に入られへんやん」

ジジイは聞こえて無いのか私達の会話を無視してタオルで顔を

擦った。「うあ～ジジイ、うんこ湯で顔洗とるで」

その頃T坊はシャワーにお尻を突き出し半泣きになりながら

お尻を洗っていた。「もう、今日は風呂に入られへん、シャワー

で我慢するわ」近所の風呂屋や浴槽が２つしかなく２つとも繋が

っていた。ジジイは何食わぬ顔で風呂をあがり着変えていた。

その日は浴槽には入らなかった。自分達は平気で浴槽の中で

小便するのだが、固形の物はやはり思いっきり汚く感じて風呂

の中には入れない、ましてや、浮いていたり底に落ちていたり

している状態を見れば尚更だ！

数日後、また、ジジイと会った。

今度は座るところを確かめたが、同じところには誰も座らない。

ジジイが風呂に浸かった数分後、浴槽の中は茶色く濁った。

「ジジイ、また、ババしょった！」皆が同時に口を揃えて言った

「また、風呂入られへん」すると大人達が騒ぎだした。

ジジイは「私が入る時はなんとも無かったのに、おかしいな」

と言った。私達全員は（お前がババこいたからからや）と思った

番台から店主がきて、「ボイラーの錆びが廻ったみたいです、シ

ャワーの方は暫くたったら元に戻りますんで・・。」と言った。

私達は安心したが、心の中でジジイもう来るな、と思った。

昨日の探偵ナイトスクープで、１９才の大阪の女の子が、依頼し

た内容は、おばちゃんにも少女の頃があるはず、どうして、おば

ちゃんになると、豹柄の服を着たり、チャリンコのベル鳴らしっ

ぱなしで、人をどけたり、買い物すると「これ、ナンボ、負け

て」と言うような行為をするのか、何時頃からなったのか、

私は、あんなおばちゃんには成りたくないと言う事だった。

いつ頃からは、子供が手を離れた時、４０代らしい。

自分達の青春を取り戻しているらしい。

本音で言い合うのが楽らしい、うーんそうかも知れない。

大阪のおばちゃんがパワーが無くなったら、大阪もダメらしい。

それは、本当だ。

笑ったのは、40代でおばちゃんになり、50代でおっさんに最後は

天使になるらしい。なるかー！と思わず突っ込んだ。

結局、大阪に住んでいれば、嫌でも気が付けば、生活の為に、

おばちゃんになるのだ。

私も昔、大阪のおっさんに成るのが嫌だった。値段を負けてと言

うのが、とても恥ずかしい行為に思えてならなかった。

それに、誰彼、構わずに声を掛けるのも抵抗があった。

気が付けば、負けてと言ってるし、人に突っ込み入れている、

おっさんになっていた、宿命だ。

おっさんになったら、楽やね、物は安く買えるし、知らん人と

コミニケーションできる。難点が女の子に確実に嫌われる（涙）

どっかにおっさん好きの子居てへんかなぁ。

苦虫をつぶすとか、苦虫をつぶしたような顔とか、言うよね。

苦虫ってなんだろう？何の虫の事を言うのだろう。

虫の存在は知らなくても、前途の言葉の意味はイメージ出来るの

だが、私はイメージどころか、体験した事がある。

高校1年の頃に友達から紹介された女の子、初め電話で話して、

お互い気が会うので、会おうと言う事になった。

待ち合わせの場所で、彼女を探したが中々見つからない、それも

そのはず、彼女の自己申告のポッチャリの女の子を探していたん

だから、向こうがこちらに気付き声を掛けてきた子はポッチャリ

どころかオデブさんだった。

ハ、話が違うやんけ、と心に思ったが、言えなかった。

帰ってから、電話で断ったが頑として受け入れてくれない。

それどころか彼女の友達から、いきなり電話が掛かってきて

説教される始末。結局暫く付き会ってみると言う事で、話が落ち

着き、付き会ってみました。

毎日の電話攻撃、それも長電話、2時間は平気だった。

彼女の作戦にまんまとはまったね、いつの間にか彼女の電話を待

つようになり、遅かったら自分から電話してた。

惚れたらアカンね、不思議とポッチャリに見えてくるね。

段々と好みの顔じゃないのに、可愛く見えてくる。

おっと、話が大分それたが、デートの時に起きた事件で、チャリ

ンコで向かえに行った時の事、後ろに彼女載せたら重かった。

解ってはいたが、それはやっぱり男だから見栄を張る。

「俺は鍛えてるから、平気やけど、普通の人間やったら、漕がれ

へんで、ちょっとは痩せよ」とか言いながらメッサ重たいペダル

をヒーヒー言いながら漕いでいた。坂道に差し掛かり「私、降り

よか？」と言われたが、カッコ良いところを見せたい為に、

「降りんでええ、女一人載せて坂道登られへんような男やと

思ってんのんか、俺の死に様みとけーウオォォー」

開けた口の中に何かが入って、思わず口を閉じた。

ガキッ、プ～（プーは言わなかったがあくまでイメージ）

口の中が苦かった、思わず自転車を止め、放り出してペッペッと

吐く。出てきたのはカメムシ、噛んだ瞬間に屁を口の中でこかれ

た。苦いと言うよりも、通りこして、痛いね。それに口の中は、

屁の臭いで、一杯。「大丈夫？」　　口を手で押さえながら

「大丈夫やけど、ゴメン。帰るわ」必死で家に帰り歯を磨いた

舌や口の中を血が出るほど磨いたけど、暫く屁の臭いは消えなか

った。

苦虫を潰したような顔よりも、カメムシ噛みつぶした顔は、その

上を行く、最上級な顔に違いない。

初めて買ったのが中学1年の時、ドロップハンドルで、10段変速。

お年玉を貯めて、憧れのサイクリング車を手に入れました。

ツーリングしたくて、近所の友達4人と生駒へ、阪奈道路を登りま

した。て言うか押して登りました。

登られへんね、あんなとこ自転車じゃ。

１０段変速、役に立たず。1番軽いギヤにしたとこで、めっさペダ

ル漕いても、前に進むのはわずかやもん。

やっと、登ったと思ったら料金所がある。当初、奈良に行こうと

思ったが、引き換えした。お金、余りなかったし。

下りは、さすがサイクリング車やと思ったね。

小便ちびるほどスピードが出た。調子に乗って一人飛ばしていた

ら、サイレンが・・。パトカーに「そこの自転車止まりなさい」

ビビッてブレーキ掛けたが、止まれへんね。

かなりの制動距離がいったね。

止まったと同時に警官が降りてきて、パトカーに乗せられた。

「スピード違反や、何キロ出てたと思うねん、８０ｋｍや、

死にたいんか？お前ブレーキ掛けてたけど、止まれへんかったや

ろ、スピード出し過ぎてたからや、ガミ、ガミ、プンプン」

めっさ怒られた、住所と名前と電話番号、聞かれ最後に

「お前ぐらいのもんじゃ、自転車でスピード違反で捕まるのは」

と言われた。

友達が途中で、待っていてくれて合流、帰ろうと言う事になり、

中央大通りで帰ってる途中に交番の前にいた警官に止められたが

私は、また、怒られると思って、制止を振り切って逃げた。

友達は捕まった。（T坊だ！）

彼は全員の名前と住所と電話番号を吐いた。

家に帰って、メチャクチャ怒られた。

警察から電話が2件、生駒で、スピード違反で捕まった事、

友達を放って逃げた事。

自転車を捨ててしまうと言われて、泣いて謝った。

罰として、暫く自転車は乗れなかった。