
デジカメの調子が悪い。
電源を入れても起動しなかったり、
突然落ちてしまったり、
はたまた、液晶がチラついたり。。。
現在使っているデジカメは、
ミノルタの
「DiMAGE S304」。
このカメラを持っている人や、知っている人は少ないはずだ。
なぜなら、わずか3ヶ月(2001年10月~2002年1月)で
生産中止になったレア機なのだ。
2001年といえば、デジカメ黎明期。
200万~300万画素クラスのコンパクトモデルには
オリンパスの
「CAMEDIA」、ソニーの「
CyberShot」、
ニコンの
「COOLPIX」といった強力なライバル達がおり、
ミノルタの
「DiMAGE」は、目立たない地味な存在だった。
しかし当時の自分はと言えば・・・
MF一眼~AF一眼、交換レンズの全てをミノルタで買いそろえた
「M党」だったので(奇特とも言う) コンパクトデジカメを買うにあたっても、
DiMAGEは充分検討するに値するものだった。
ある日、フラっと立ち寄った某カメラ量販店の店頭で、
26,000円(なんと定価の70%引き!!)の値札が付いた
このS304を見つけた。
330万画素、1/1.8型CCD、35mm~140mm(F3.0~3.6)ズーム、
9群11枚のレンズと スペックに全く不満はない。
同程度以下のスペックしか持たない「CAMEDIA C-40」が
4万円後半なことを考えると、驚異のプライスだ。
早速店員を捕まえて聞いてみると、
“大きくて重いし、バッテリーの持ちが悪い。
充電器もUSBケーブルも画像編集ソフトも別売りなので、
後々のことを考えると「CAMEDIA」をお勧めする”というコメント。
あらら、売る気ないよ。
小型軽量・至れり尽くせり装備の機種が多いなか、
S304は、あまりに地味で 鈍くさく見える。
販売不適格品のレッテルを貼られ、叩き売りされているのだ。
確かに、バッテリー+充電器にCFカード&カードリーダーも買うと
4万円近くになってしまう。
普通お人は、お得感のある「CAMEDIA」や
なんとなくオシャレな「CyberShot」を選ぶだろう。
でも・・・このカメラは、レンズが良い。
ミノルタαシリーズに採用されているのと同じ
高解像の
Gレンズが採用されている。
このレンズの色味やボケ味は、所有している一眼レフでよく知っていたし、
望遠側の開放F値が3.6と、かなり明るいところも
カメラオタクの心をくすぐる。
結局、他社のカメラなどロクに見ることなく、衝動買いしてしまった。
以来6年間も、我が家族を記録し続けてきた。
Gレンズの画質は、派手さはないが、しっとり落ち着いた色合いだ。
望遠側で絞り開放にすれば、一眼レフ並みのボケだってお手のものだ。
大きくて重いことや、起動に時間が掛かることや、
バッテリーの持ちが悪いことも“アバタもエクボ”と思える素性の良さ。
ずっと使い続けるつもりだった。
・・・が、
いよいよ買い換えの時がきたようだ。
今月末に、嫁の20年来の親友が結婚式を挙げるという。
そんな特別の日に“調子の悪いカメラ”を持っていく訳にはいかない。
嫁は
「もっと小さくてオシャレなヤツにして」という。
残念だが、、、S304には引退化勧告を出すしかない。
さあて、次のカメラはなにを買おうか。
コニカミノルタの新製品は・・・・今や買うことができない。。。
Posted at 2007/03/14 12:07:18 | |
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