社長の車の中で気が付いた。
通訳さんが変な物を持ってるんです。
方位磁石と設計図。
その意味が、ここで明らかになりました。
着いた場所は、高級住宅が立ち並ぶ区域。
この区域の入り口にはゲートがあり、決まった人しか入れません。
そこを進む社長の車。
やっぱりね・・・そうとうなセレブだぞ。
2つのゲートをくぐり、ある家の前で停車。
凄いボロボロの家。現在解体の最中の様です。
もうお分かりですね。
社長:「ここに家を建てます。」
マジで!?
広さは1200平米とか言ってるし。
1200平米って・・・360坪!!
このセレブ野郎。年下のくせに頑張るじゃねぇか。
480万元で買い、解体には12万元かかってるそうな。
そうですね・・・
8000万円で買って、200万で解体してるそうです。
さらに家を立てる金がかかるって事さ。
俺は31坪の家で、35年ローンですよ。
比べる事が罪だね。
なぜ、こんな場所に連れてこられたのか?
自慢でも何でもありません。
通訳さんの家にある「和室」が気に入り、「畳」と「堀りごたつ」に憧れたそうです。
その為、通訳さん同行で、現地に見学に行ったという流れです。
通訳さんは図面が読めるので、大分イメージ出来てたようです。
俺も、自宅購入時に嫌という程、図面を見たので、大体の事は分かりました。
平均気温が高い地域で、家は南向き。
海に近い4階建て。
駐車場3台確保。
庭にはプール。
3階には大きなテラス。
卓球部屋、ビリヤード部屋、視聴覚部屋完備。
客間10部屋。
自分が不幸に見えた。
これで社長は32歳。
なんかね・・・努力は報われるのかって真剣に思うね。
社長は、子供が生まれたばかりという事もあり、子供の事も考えた結果なんだと思う。
やっぱ、手を抜いて仕事してる俺とは、雲泥の差があるね。
呆気に取られていたら、そろそろ会社に移動するとの事。
俺は誓ったね。
何時の日か、俺もここに家を建ててみせる。
その前に、自宅のローンを払わねば。