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直前のブログで紹介した浦山・合角・滝沢・二瀬の秩父４ダム

ダムといえば基本的に山間部にあるため、細くて荒れた峠道を抜けて行かないといけないことが多いのだけれど、この秩父４ダムはとてもアクセスしやすく見学にも協力的で予約なしの一個人でもいろいろ見て回ることができる(発電所はムリだけど)

とかく「ダムはムダ」とか「公共事業の悪い面」等言われがちだけど、発電・治水・利水・観光・漁業等に活用され、またその成り立ちや歴史を知ることで学ぶことは非常に多い

そして、国土交通省系のダムでは「ダムカード」なるトレーディングカードのようなものを配布し啓蒙活動を行っている
ダム現地で一人一枚しかもらえない、ある意味貴重なカード
管理事務所といういかにもお役所な建物のインターホンを押すのはちょっと勇気がいるけれど、職員さんはとても親切で質問にも気さくに答えてもらえる
さらにはこの秩父４ダムだけの企画で、４種のダムカードを集め二瀬ダムに持っていくと特製の手作りパウチカードをもらうことができます
秩父４ダムは比較的近距離にあるので一日で巡ることも可能、観光・見学がてら訪れてはいかがでしょう？
奥秩父の大自然と巨大建造物の共演を十二分に堪能できます

ただし…
「熊出没注意」
そんなのホントに出てくるワケないじゃん、出るとしても山奥の方でしょ？

いやいやホントに可能性あります、猿や猪や鹿くらいなら普通に目の前を通り過ぎますから
　
動物園・サファリパークではない、リアルワイルドアニマル
彼らのテリトリーでもあることを認識し、襲われないように気をつけましょう

埼玉県西部、秩父地方にある４つのダム
その中で一番最初に造られた二瀬ダム
重力式アーチダムという、非常に珍しい構造なのだそう






滑らかな曲線を描いて水を堰き止めています
堤頂部は県道で、クルマが通行することができます
が、車両１台分の幅しかないのですれ違えません
運が悪いと延々バックで戻らされることも(^^;)


非常用洪水吐のクレストゲートは左右2門ずつ、なんで色が違うんだろう？

またコンジットゲートは、かつて戦艦大和を造った造船所の技術が生かされているそうです
昭和36年頃、造船所からここまで運搬してきたってことでしょうか？すごいバイタリティ

チラチラ写っているとおり、ダム横の道が新設されています
ちょうどこのブログを書いている7月31日に開通式が行われ、8月1日から通行できるそうです

崖っぷちに網の目のように設置された支柱、どうやって建てたんだろう？？
そして今まで使用されていた狭い狭い「駒ヶ滝トンネル」
ダム建設当時の作業用通路でもあったそうで、途中でクルマがすれ違えないため出入り口に信号が設置されている珍しいトンネル、今日でその役目を終えることになります


ここでは流木を無料で配布しています
国土交通省系のダムではよく見かけることができます


※おまけ※
秩父４ダムの、さらに奥地に「大洞ダム」というのがある、らしい
クルマで近づけるのには限界があり、登山状態で歩かないと行けない、らしい
おいそれとは見に行けそうもないねぇ…

埼玉県最西部に位置するダム
このダムを越えれば、もう山梨県との県境、雁坂トンネルへとつながる

初めてこの地に来た時はまだ建築途中だった
運用開始したのは2011年と、とても新しいダム
そのためかダム堤体は機能的ですっきり、非常に巨大だけれど素っ気ない印象も

　

堤体横の階段は開放されている
脚力に自信のある方は直下まで下りてみるのも一興かと
　
ただし、下りたら登らないといけない(^^;)

ダム本体がすっきりしてる一方、そこへ至る道は140mの高低差を大胆なループ橋で繋いでいる
　
通称「雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)」
ダムよりも、むしろこのループ橋をカメラに収めたくて撮影できそうな場所を探して探して…

埼玉県西部、秩父市小鹿野地区にあるダム
読み方はは「かっかくダム」

ここへ至る道はそれなりの山あいの道ではあるが、
5台くらい停められる駐車場がいくつかあり、アクセス・見学はしやすい

また付近には「毘沙門水」なる水が湧いており、ペットボトルやポリタンクを大量に積んだクルマをしばしば見かける

　　
ダムによって造られた湖は「西秩父桃湖」、当時の県知事の娘が「桃子」という名前だったから？という噂も(笑)

高さは60.9m、コンパクトであちこち見て回ることができる


　
自然越流式洪水吐のカーブが美しい

堤体直下にも駐車場があり見学スポットになっています
　　
ただ、夏場はご覧のように草が生い茂りまくり
それでも、手を伸ばせば届くのではないか、という距離まで近づくことができます


時期によっては夜間のライトアップも行うとか

埼玉県西部、浦山口駅そばにある巨大ダム
その高さ156m、重力式コンクリートダムとしては全国で3本の指に入る大きさ
また、比較的住宅地から近い位置にあり、国道140号線からその姿を見ることができる

このダムの特徴の一つが天端部
まるで山間部にかかる大橋のような、連続したアーチの装飾がある



ダムの見学にも積極的で、特に予約をせずともダムエレベーターや階段を利用することができる
　
駐車場も天端両側・堤体直下に十分にあり、非常に訪れやすい

堤体直下から
巨大さが伝わるだろうか…

う～ん…、うまく画像で伝えられない、実際に一度訪れることをお勧めします

堤頂部から

奥秩父の自然と人の営みが見える