殺生石（せっしょうせき）

栃木県那須にある観光名所です。ご存じの方も多いことと思います。硫黄の匂いが立ちこめ、硫化水素の影響か駐車場横のトイレの配管は青く錆びています。駐車場は結構広くて停めやすい。私が行ったのはもう３年以上前ですが、恐らくそれほど変わってはいないでしょう。ちなみに駐車場から温泉神社に行けます。温泉神社といっても温泉が湧きだしているわけではないようです。念のため・・・。
殺生石の由来について少々・・・昔、中国や印度で美しい女性に化けて世を乱し悪行を重ねていた白面金毛九尾の狐が今から八百年程前の鳥羽天皇の御世に日本に来ました。この妖狐は「玉藻の前」と名乗って朝廷に仕えた日本の国を亡ぼそうとしましたが、時の陰陽師、阿部泰成にその正体を見破られて那須ヶ原へと逃れて来ました。その後も妖狐は領民や旅人に危害を加えましたので朝廷では三浦介、上総介の両名に命じ遂にこれを退治してしまいました。ところが、妖狐は毒石となり毒気を放って人畜に害を与えましたのでこれを「殺生石」と呼んで近寄ることを禁じていましたが、会津示現寺の開祖源翁和尚が石にこもる妖狐のうらみを封しましたのでようやく毒気も少なくなったと語りつたえられています。
封をした・・・割れたら出てくるのか？怖い怖い。