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水曜日は、所用でお出かけしようと駐車場から坂を下って、大通りに出るために近所の道をゆっくり走っていました


そこはＴ字路で、私の左手から突き当たってきた車両は右左折するために止まれです


私は直進ですが、そこは少し狭くなっていて対向車とすれ違うには少し狭いのと、Ｔ字路から右左折車があるかもしれないのでいつもゆっくり行くところです



今朝は、その交差点に右左折車両がいるかどうか確認できる位置に差しかかる前に、その止まれの路地からいきなりマウンテンふうな自転車が私のＳ２めがけて突っ込んできました


うわ！と思いキュッ！と止まりました


はっきり言って、相手はどう転んでもラインを変えることのできない角度で、止まった私の車のど真ん中に自分の自転車の勢いで突っ込んできたのです


ガシャ！と音がして、お互い顔を見つめながら、彼はゆっくり倒れました





うわ～～～！カンベンしてよ！　　です


日ごろから自転車の横暴さには怒りを覚えていたし、「チャリポ」と言う保険も広報しています


車を脇によせて、自転車を起こしてあげて、怪我はないかと尋ねました

幸い向う脛を少し打ったくらいのようです

とにかく怪我が心配でしたが、大したことなさそうなのでとりあえずホッとしました


人の悪そうな青年には見えませんでしたが開口一番「オバサン、スピードだしてたよ！」と言いやがりました


「オ、オ、オバサン？？？」

そっちのほうでビキビキ…いやいや～

何ぬかしてんだよコイツ！です


「あなた止まれがあったでしょ？自転車と言えど軽車両で同じ道路を走ってんだから交通ルールは守らにゃいけんでしょ！それに、私車庫から出てきたばかりだよ～どんだけとばしてたって？」

彼が怪我をしていないのを幸いにちょっと強めに言ったら


「オレ仕事があるから！急いでるんだよ！」

「ちょっと、何言ってるの～自転車の保険はいっていないの？」

「…入ってないよ」

「私の車傷ついてるよ、どうすんのよ、高いよ～」

「急いでるんだよ！会社に電話するから待ってよ」

「足が痛いなら救急車呼ぼうか？警察も呼んでもいいよ」


と言いあっていたらタイミングよくか、誰かが言ったのか、自転車のお巡りさんがやってきました


やべ！こうなると正直私が全然不利です


彼の性質が悪ければ、人身事故にもっていかれて痛い目にあいそうです


しかし、お巡りさんも心得たもので、暗にこんにちの自転車の横暴を理解している様子です



私が車検証や免許証を出している間に「オレあのオバサンの車に轢かれたんです！」とか言ってるではありませんか！


どこが轢かれたんだよ～ふざけんな！と思いましたが、お巡りさんが「救急車呼ぼうか？今のうち病院に行った方が手間がいらないよ」とか言ってるし


私も、「後で骨が折れていたなんて言われても困るから今救急車呼んでもらってよ」と言いました


青年は仕事があるとか、後で病院に行くとかｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞ言っています



彼の態度を見ていると、どうしたいのかはっきり見えてきました


私もこんな理不尽なことで人身事故を起こしたことになるなんて納得いきません（ホント、マジ、彼が怪我していないからこそ言えるのですが）


彼は、保険に入っていないし、お金がないのに修理代を払わなければいけなくなるかもしれない事を何とか阻止したいだけな様子です


「で、オバサンはどうしたいの？」とのたまう

またオバサンかい！

（ま、他に呼びようはないからな～アンタでもムカつくし）

どうにかしたいのはアンタでしょ！と言いたいところだけど



自転車相手の今回のような事故は裁判でも起こさない限り、修理してもらうことはおろか人身事故扱いになってオシマイなことが、今はまだほとんどだと思います


先ずもって迷惑な事故です

保険に入りやがれ！と怒鳴りたくなります


ここが手の打ちどころだとあきらめた私


「示談ということにしてもいいよ」となげやり


お巡りさんも、怪我もほとんどないし、面倒くさいし？それに賛成ぽい



すると、青年は待ってましたと言わんばかりに握手を求めて手を伸ばしてきました


「Ｓ２の傷はどうしてくれるんだよ！ぢくじょ～～～」と心で叫びながら


「私の方が痛いのよ！わかります？でも君が大きな怪我をしなくてホントよかったです」と、一言いわないと気がすまない感じで手を差し出しました



彼はホッとした表情で、すぐさま、見える限りはビッコをひきながら自転車を押して去って行きました


そして、お巡りさんもさっさと自転車にまたがり行ってしまいました



後に残ったのは、S2の傷と私の心の傷だけ…







車でトラブったのは初めてです





大きな事故にならなくてよかったとか、これからも注意して運転しなさいとか、そんな風に考えればいいのかもしれないが

ここには昨今の甘いあいまいなその場しのぎの行政の問題の一端があるとはっきり思います


自転車の歩道での事故が多発

自転車はもともと軽車両、速い自転車は車道を走りなさい

ええ～？交通ルール知ってるの？

他の車両とトラブルを起こしたらどうするの？

保険は？


何も解決のないまま事故や問題だらけのままです

問題アリとわかっていても、制度化には時間がかかります

後手後手行政です



まぁ、とにかく職場まで行こうと走っていると、前の車の脇でお爺さんが風に吹き飛ばされたのか路肩に転がっているし…


ああ、もう今日は車でのお出かけは止めよう！

と言うことにしました




おしまい！








※　Ｓ２の傷写真以外、いずれの写真も本文とは何の関係もありません