
今日の夕方の空。
南に向かって何やら帯状の雲が…。
地震雲でなければ良いのだが…。
そして偶然だったのですが、下の記事を見つけました(^^;
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【気象庁の否定に異論続出…東海地震は近い!】
不気味な動きである。8月に入り、東海・関東地方で大きな地震が頻発している。懸念されるのは、これが東海地震に結びつくかどうかだ。気象庁は関連性を否定するが、実は専門家からは、東海地震に結びついても不思議ではないという異論が聞こえてくる。巨大地震が、明日にも日本列島を襲うかもしれないのだ。
それは65年ぶりの激しい揺れだった。
8月11日の早朝、静岡県では、「ついに来たか」という恐怖とともに目覚めた人も多かったはずだ。
午前5時7分、駿河湾を震源とするマグニチュード(M)6・5の大地震が、東海地方や関東地方などを揺さぶった。静岡県中西部と伊豆半島では、震度6弱を観測。静岡県内で震度6以上の地震を観測したのは、実に1944年に発生した「東南海地震」以来で、戦後初だった。
この地震が重大視されたのは、震源地が「東海地震」の想定震源域の中にあったからだ。100年から150年周期で起こると予測されているM8クラスの巨大地震である。
今回の地震でも、東名高速で道路の路肩部分が崩落して通行できなくなったり、神社の鳥居が崩れたり、高く積んだビールの箱が崩れるなど、主に静岡県内各地に爪跡を残した。被害者は8月14日現在で死者1人、負傷者126人となった。だが、静岡県では東海地震に備えて家具を固定している家庭が多かったため、これだけの被害で済んだともいえる。また、早朝で新幹線が動いておらず、車の交通量も少なかったので、被害が軽減された面もあるはずだ。
この地震だけではない。東海地震の想定震源域内や周辺では、8月に入って地震活動が目立つようになっている。
東海・関東地方では、8月9日から14日までに震度3以上を観測した地震が6回も起こった。とくに、日曜の9日夜に東海道南方沖で発生した地震では、東京都心や東北地方で震度4を観測。沖合が震源だったため被害が少なかったが、この地震の規模はM6・8で、甚大な被害を出した04年の新潟県中越地震や07年の中越沖地震(ともにM6・8)並みの大きさだった。
いよいよ、東海地震が来るのでは、と思わせる動きなのだ。
これに対し、気象庁は、専門家で構成する「地震防災対策強化地域判定会」を開き、11日の地震は「東海地震と関連性はない」という結論を出した。
判定会会長を務める阿部勝征・東京大学名誉教授は、11日の会見で、安堵の表情を浮かべて説明した。
「規模の大きな地震が起きた後に『前兆すべり』が誘発されて、それが想定東海地震につながるのではないかという最悪のシナリオを懸念していた」
東海地震は、フィリピン海プレートが日本列島の陸のプレートの下に潜り込み、その境界面でひずみがたまっていき、それが限界に達すると、ひずみを解消しようとプレートが大きく動いて発生すると想定されている。気象庁は、東海地震の発生前に、微小な地殻変動を伴う「前兆すべり」が起きると予測し、観測態勢を取っている。11日の地震はフィリピン海プレート内部が震源だった。これがプレート境界に影響して、東海地震を誘発するおそれが懸念されたが、それを示す観測値は出てこなかった、というのだ。
だが、地震の専門家たちには、気象庁が出した結論と異なる見方がある。
梅田康弘・京都大学名誉教授は、短期的には、「11日の地震の震源は境界面よりもっと深い地点なので、東海地震の引き金になるとはいえない」と気象庁の見方を支持するものの、長期的には関連を否定できないという。
「南海地震では、発生前に内陸で地震活動が活発化した。東海地震は記録がきちんと残っていないが、同様に活発化することも想定できる。東海地震の想定震源域では1854年の安政東海地震以来、巨大地震が発生していないことを考えても、今回の地震が関係ないとは言い切れない」
井田喜明・東京大学名誉教授は、より強い危機感を露にする。
「気象庁の見解のように、11日の地震と東海地震には関連性がないと軽視しないほうがいい。伊豆半島は、フィリピン海プレートに対して、『つっかえ棒』の役割を果たしているが、11日の地震が、このつっかえ棒をはずしてしまった可能性は否定できません。障害がなくなったプレートは、さらに日本列島に潜り込み、ひずみを増す。気象庁の判定会は、『前兆すべり』を重視しているが、それだけでは東海地震の予知として、不十分ではないのか」
さらに、興味深いデータを挙げるのは、防災科学技術研究所研究参事の松村正三氏だ。「東海地震の想定震源域の周辺で、不気味な兆候が現れている」と話す。
「静岡県を中心に地盤が滑るようにゆっくり動く『スロースリップ』という現象が起きています。00年から5年間にわたり、想定震源域にある浜名湖の地盤が動いていたのを観測しました。いったん、その動きは止まったのですが、07年後半から再び活発になり、想定震源域を巻き込むような形で静岡県中央部に向かって動いています」
地盤の動きによってひずみが増し、想定震源域の境界面はますます圧力を受けてしまう。
「静岡県西部では、07年後半から地震が活発になっています。何らかのショックが想定震源域に加わると、東海地震を引き起こす可能性が高くなる。三宅島噴火(00年)や紀伊半島南東沖地震(04年)も東海地震を助長している可能性がある。いずれにせよ、差し迫った状況にあることは間違いありません。11日の地震が東海地震の引き金になっても何ら不思議ではありません」(松村氏)
東海地震が発生すると、その被害は深刻だ。静岡県から東海地方、中部地方、関東地方、近畿地方など広域で震度5以上の揺れが生じ、5メートル以上の津波が海岸線を襲うおそれもある。国の被害予測では、地震の揺れや津波によって全壊する建物が約26万棟、死者数は約9200人、被害額は最大で約37兆円にのぼる。
ただ、この予測には、多くの乗客を乗せて走る東海道新幹線が脱線した場合に、どの程度の被害が出るのかなどは含まれていない。場合によっては、この程度ではすまない可能性は十分にありうる。
東海地震がいつ起きても不思議ではない状況にあることは間違いない。この機会にもう一度、地震への備えを見直してみてはどうだろうか。
【やはり浜岡原発は怖かった!】
東海地震で懸念される被害の一つに、東海地震の想定震源域の真上にある中部電力の浜岡原子力発電所からの放射能漏れがある。 中部電力は、06年の原発耐震指針の改定に伴い、地中で800ガル(ガルは加速度の単位)の揺れに耐えられるように耐震安全性を確認している。
今回の地震で、浜岡原発では稼働中の4号機と5号機が揺れを検知し、自動停止した。注目されるのは、原子炉ごとの揺れに大きな差が出たことだ。特に、5号機の揺れが激しく、耐震の範囲内だったが建屋の地下2階で439ガルと最も激しく揺れた。これは他の原子炉と比べると、2・5~4倍となっていた。
大地震で原発が破壊されて発生する「原発震災」の危険性を指摘している石橋克彦・神戸大学名誉教授は、こう話す。
「同じ原発の敷地のなかで、これだけ揺れが異なるのは、地盤に問題がある可能性があります。また、『冷温停止』が遅れた点も問題ではないでしょうか」
冷温停止とは、原子炉が停止したあと、炉内の水の温度を100度未満に下げ、安定させることだ。自動停止しただけでは、炉内の水と水蒸気は約280度もあり、発熱している燃料棒がさらに高温になって、放射能の大量放出事故をまねくおそれがある。それを防ぐために、冷温停止が必要となるのだ。
中部電力によると、11日の自動停止に伴って冷温停止したのは、4号機で地震発生から約13時間後、5号機の冷温停止は、それから約8時間後のことだった。
「東海地震は11日発生の地震に比べて、約200倍かそれ以上のエネルギーです。しかも、震源は今回よりも浅くて近い原発の直下。東海地震が浜岡原発を直撃した場合、揺れは1千ガルを優に超えるでしょう。原子炉は耐えられるのか、非常に疑問です」(石橋氏)
中部電力の広報部に浜岡原発の耐震性について疑問をぶつけたが、曖昧な回答だった。
「5号機の揺れが激しかったのは、現時点では理由を把握できていない。地震計の記録をもとに、その理由を分析していく。冷温停止については、定められた手順でやっているので、安全上問題があるとは考えていない」
中部電力は、「安政東海地震と同規模の揺れが起こっても、耐えられるように設計している。耐震設計上は、何ら問題はない」 と言うが、次の東海地震が安政東海地震と同規模で済む保証はない。
もし浜岡原発が大規模な放射能漏れ事故を起こせば、被災した静岡県の人々に放射能が降り注ぐだけではなく、偏西風に乗り、放射能に汚染された雨が首都圏にも降り注ぐ可能性は否定できないのだ。
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このところ小規模の地震が多いし、大きな地震の前の予兆なのでしょうか?(^^;