そして2連投です!
前編でも説明しましたが、10時間のレースですので、かなりの長編ブログです。
熱い10時間を、ぜひ体感していただければ幸いです。
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7時59分
スタート要員とマシン+ドライバー以外はコース外へ。
ピットも相当な緊張感に・・・今年は今一つ・・・
白線よりコース側に行くなとか、いろいろ言われてることを守れない大人が多数。
レースのモラルが心配です。マジで。
この時点ですでに天気は悪化の一途・・・
すでにぽつぽつ来ています。
予報では11時ごろ少し強まって、15時には止むらしいのですが・・・
「ガンバレヨタ8」はこの予報を信じ、雨は小雨、路面はセミウエット程度を予想。
後半ピットを減らして、乾いた路面で3時間連続スパートの戦略。
この時点で重大なミスに気づいていなかったのです・・・・(滝汗)
8時
スタート!
が!スタート要員の嫁さんが変則ルマン方式の「剥がさなきゃいけないシール」をうまく剥がせず、数秒出送れる・・・
この時点で30~40台は後方に飲み込まれました(汗)
これで1分近いロスですね(泣)
トップがスターティングラインを通過してレーススタート・・・してから約2分。
やっとヨタ8が戻ってきました!
ピットロードに(爆)
まじでビビりました。
1周リタイヤかと(汗)
だって49歳の車です。いつどこでどうなっても不思議じゃないですから。
まぁタイム計測機の携帯電話がブラックアウトしたので戻ってきたとこのと。
30秒程度のストップで再スタート。
泣きたくなった。
すでにトップから2周遅れ位。
8時15分
またしてもピットイン!
左フロントから異音とのこと。
ホイールの増し締めと、サス周りのチェックのみで再スタート。
オーナー曰く
「助手席のキックプレートゆるみ気味だから、その音かも」
とのこと・・・・・・
トップから5周遅れ。
同じクラス、同じくらいのマシンからも3周遅れ。
FSWは1周3分前後かかるので、すでに10分近い遅れです。
まじで心が折れそうでした。
そしてこのころから本格的に雨が降ってきて、路面はウエットに。
予定周回タイムの2分45秒には遠く及ばず、3分チョイで周回しています。
よそのチームより5~10秒遅い・・・・軽さゆえかFRゆえかタイムが伸びない・・・
9時45分(1時間45分経過)
セフティーカーイン
同時にピットインと給油へ
予定より15分早かったけど、セフティーカー=ピットインは耐久レースの定石です。
ちょっと運が味方に付きました。
10時45分(2時間45分経過)
雨が本降りに・・・・

ヨタ8の周回ペースも3分半ばまで落ちたので、ドライバーさんには申し訳ないですが、予定よりも30分弱早くドライバーチェンジを決行。
ピットインサインを出し・・・・たけど戻ってこず(滝汗)
そう、重大なミス・・・・
フロントウインドウが激しく曇っていたらしい。
走っているだけでやっとな状態・・・ピットサインを見落としていたそうです。
整備不十分な状態で送り出してしまったチームのミス。
そして私の経験不足から来た重大ミスでした。
ドライバーさんには本当に申し訳なかったです。
11時15分(3時間15分経過)
2度目のセフティーカー
ここでやっとピットインサインを確認してピットイン。
セフティーカー効果で落ちたペース分は取り戻せたかと。
11時40分?
3分チョイを良いペースで周回していたのですが・・・・
突然ヨタ8がピットインしてきました。
チーム員は予定外の出来事、だれもいない・・・
とりあえずヨタ8をピットに誘導してドライバーに駆け寄ると、
「あてられた!!」

写真は走行後の写真。
とりあえず変な振動やハンドルのブレ、曲り、挙動が出ていないとのことなので、再スタートを決断しました。
へこんだフェンダーを叩き出すためにピット内に押し戻します。
同じピットだった関東自動車大学院の弁天娘さん、ご協力感謝します。
本当に助かりました。
ピット内に収まったヨタ8は・・・ジャッキアップのちタイヤを外され、鉄ハンマーで板金開始。

名車が・・・・
とりあえず走れるようにしたので、そくピットアウト。
その間シートでじっと耐えてくださったドライバーのNさん。
F1ドライバー並みのプロ魂です。
普通なら車を降りて見に来ますよ・・・本当に感動しました。
そういえば#195本田技研チームのフィットハイブリットさん、結局最後まで誰だか分らなかったな・・・・
12時頃?
3度目のセフティーカー
まだあと40分粘るつもりだったので、ここはステイアウト。
読み通りピットインする車両、給油する車両が多数いて、入ってたらタイムロスしそうな感じでした。
12時30分
予定より20分早くヨタ8が戻ってくる。
接触と安定しない天気でドライバーさんが限界に達していたらしいです。
13時20分
再度ドライバーチェンジ
このあたりから雨脚が弱まってきます。
でも路面が乾くほどではないため、延々とヨタ8は3分チョットで周回を重ねます。
14時頃
4度目のセフティーカー
15時まで粘る予定だったので、当然ステイアウト。
先ほど同様、ピットインするマシンが多かったです。
このころから徐々に周回ペースの速いマシンを、ピット戦略で抜き始めます。
15時(7時間経過)
ピットイン。そしてドライバーチェンジ。
残り3時間を2人、1ストップでつなぐ戦略です。
路面は多少回復して、ウエット状態。
3分1秒ペースで周回を重ねていきます。
16時10分(8時間10分経過)
最終ドライバーになった私(予定では最後の最後でオーナーが走る予定だった)からチームに指示。
「SC入ったら予定より早くてもピットイン、最終給油、ドライバーチェンジ」
16時20分
なぜか「SC入ったら」が抜けて予定よりも早くピットイン。
最終給油レギュレーションが・・・・クリアできたのだろうか・・・
ペナルティ対象では?
何周減算?ペナルティストップ?
と、頭の中でぐーるぐるぐーるぐる考えながら、私、コースインしました。
えーっと・・・・
FSWを1時間30分、ウエットで、周りには100台近い車の中全力で走り続けました。
1コーナーとシケインの飛び込みでは、すでに終わりかけたフロントタイヤがロックしやすく・・・
雨でスピードが乗らず、コカコーラとプリウスコーナー、最終コーナーでギア比が合わない・・・
17時(9時間経過)
霧が出始める。
路面は若干回復。何とかフルブレーキングできるレベルだが、フロントタイヤをあと1時間持たせるために、全神経をブレーキに集中してました。
ブレーキサーボとABSが無い、車体が軽さゆえダイレクトな(シビアな)ブレーキを持つヨタ8だからできる芸当です。
18時1分(10時間1分経過)
なんか・・・ぎりぎり総合トップの10秒前でファイナルラップ突入です。
奇跡の170周。
私、35周してたらしいです。
途中でラップ表示も消えて、自分のペースも分からず、ただただ全力で走り続けた・・・
去年よりも少ない燃料で、雨というハンデの中、去年より11周も多く走れました。
去年159周で「あと1周・・・」と悔やんだ分も、10秒差で稼げました。
18時4分(10時間4分経過)
フィニッシュ。
この時点で何周走ったのか、ペナルティがあるのか、順位が何位なのか、全く分からなかったです。
でも、チームを完走に導けたこと。
クラッシュを乗り越えてゴールラインを迎えたこと。
尚も前へ前へと走ろうとするヨタ8に感動して、正直・・・涙がでました。
いや、汗ですよ!汗!きっと!
今年のK4GPは、雨のせいで多くのマシンがクラッシュしたり、スピンをしたり、大荒れな展開でした。
そんな中、ヨタ8で完走できたこと、本当に嬉しい限りです。
今年も呼んでくださったオーナーのKさん。
2年連続のフォーストドライバーのNさん。
フロントウインドウの曇りを乗り越えてくれたTさん。
クラッシュを乗り越えてくれたNさん。
朝ごはんと安定したラップを重ねてくれたKさん。
こんな若造と視線を合わせて共に戦ってくれたFさん。
他のチームの方にも、改めて、感謝を伝えたいです。
来年は・・・なんとかドライ路面で、目指せ200周です!
長文失礼しました!