休暇を取って冬の海を見に行った。
僕は本来山の男だが、とにかく独りで車を走らせて海が見たくなった。
ただ海に向かって車を走らせてみたかっただけなのかもしれない。
あるいは地平線に向かうとイメージだけが大事だったのかもしれない。
ルイ・ヴィトンの店がある海岸の街クノックへ進路を取る。
この手のブランドが出店している街は大いなるブルジョワージー感を漂わせるが、今の状況を考えると自虐的なアプローチかもしれない。
マノワール様式やヴィラ風の別荘が立ち並ぶ。
ブリュッセルの雑踏とは違うまるで世界を実感する。更には街を抜け海岸にでる。
冬の海。
この季節の平日だというのにそれなり人がいて驚かされる。
潮の香りはたいしてしない。
社会情勢や経済状況なんかの影響は一切受けない潮の満ち引き。
自然と人。
人が築いていくものと関係なしに動いていく自然の摂理は必ずあるという事実に安堵した。
(アウディの鋭いデザインはこういう時少し僕を疲れさせる)
目の前に広がる海や山を目にすると、人間はちっぽけだなといつも思う。
仕事や日常に流され、その間も世界はめまぐるしいスピードで変わっていくんだけど、その変化に翻弄されないよう自分の立ち位置を見極める。
ブレない人間になりたい。
Posted at 2014/11/08 21:22:24 | |
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