突然ですが12月11日付けをもって、ソアラを降りました。
それは今回、ソアラに替わる車を購入したからです。
さて、それは何かと言うと・・・。
そう、UCF11こと初代セルシオです。
私にとって、この初代は長年の憧れの車でもありました。
そのエピソードを以下に綴ります。
(長いので興味ない方は飛ばしてください・・)
時を遡ること約22年前、小学校低学年だった幼い私の目の前に一台の車が現れました。
その車は、黒に近いダークグリーンカラーのボディにサンルーフ、そしてベージュの本革シートを身にまとった一台の左ハンドルの車でした。
日本では珍しかったセルシオの本国バージョンことレクサスLS400を、私の家の隣人が逆輸入して新車購入したのです。
その当時、車の知識はゼロでしたが、屋根が黒かったこと、そしてドアを開ければ上と下で色が違っていたこと、シートがいままで乗ったのとは見た目も触り心地も全く違っていたこと、ハンドルの位置が違うこと、
そして何より、どっしり構えた量感と威圧感のある巨大な車であったことは鮮明に覚えています。
『うわ〜何このデカい車!どこの車なんだろ?スッゲ〜!』
という子供ならではの素直な想いで眺めていましたが、他とは明らかに違うオーラを放っていたことも子供なりに察っしていたようです。
その時、隣人のおじさんに
『ね〜ね〜この車何て言うの?』
と聞いたところ、
『これはね、セルシオっていう車の特別仕様車なんよ』
と返答されたのもよく覚えています。
小学校低学年である私にその言葉の真意が判るはずもなく、ただ単に『セルシオってすごい車なんだ!』というイメージが頭の中で出来上がってしまいました。
それ以来、私の中で初代セルシオは憧れの的になっていました。
しかし、それも時と共に希薄なものとなり、最近ではもうほとんど忘れていたのですが、とある一台との出会いが、私が忘れかけていたものを復活させる契機となりました。
というのも、私は元々セルシオではなく全く別の車を買う予定だったのです。
元々はこれを買うつもりでした。
http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU4005196854/index.html?TRCD=200002
しかし、とある場所に置かれていた一台の車が、車の選択肢を大きく左右します。
それは、ダークグリーンM.I.OトーニングGにベージュの本革シート・サンルーフがオプション装着された33ナンバーの初代セルシオでした。
それはまさに、脳裏に焼きついているあの一台を彷彿とさせる車でした。
それを目の当たりにした瞬間に、あの時の記憶がよみがえるとともに長年忘れかけていた憧憬の念が再燃したのです。
もう、欲しくて欲しくてたまらなくなりました。
すぐに元々買う予定だった車をキャンセルし、こちらのセルシオに鞍替えすることをお店の方に許可してもらい、晴れて初代セルシオのオーナーになったのです。
かなり前置きが長くなってしまいましたが、以上がセルシオ購入に至るまでのエピソードでした。
しかし、単にあの時に見た車と似通っているだけでは、今回購入するまでには至らなかったでしょう。
となりのおじさんは非常に几帳面な方で、家の周辺から車まで掃除している姿をよく見かけていましたから、LS400も相当にきれいなものでした。
そして今回購入したセルシオもまた、そういった几帳面なオーナーのもとで長年大事にされてきたのでしょう、そのコンディションの良さは並大抵のものではありません。
というのもこの個体、初代セルシオによくありがちな故障が全くありません。
メーター、パワステオイル、オルタネーター、オーディオ、純正キーレス、エアコンパネル、そしてなんとエアサスまで生きているのです。
昔の中古車屋でよく見かけた『安心のバネサス!』を謳う必要もありません!
また、メーターも故障まではしていないにしても冷陰極管の劣化などにより照度が落ちている個体が多い中で、この個体は元気よく光っています。
無論、実走行ですのでメーター交換歴もありません。
さらに、外装はタッチアップ跡はあるもののエクボ1つすらなく、外板の色褪せや縁取りメッキモールの劣化もありません。
内装に関しても、本革の状態が素晴らしいのと、芳香剤やタバコ臭といった変な臭いが一切なく、むしろ本革特有の香りがするぐらいです。
灰皿に純正オプションのノンスモーカーズボックスが装着されていたので、ほぼ間違いなく禁煙車でしょう。
汚れやすい運転席トリムやキックボードにも擦れや汚れが一切なく、新品時の質感を保持しています。
エンジンルームもピカピカで、バッテリー周りのカバーまで全て残っていました。
(バッテリー交換の時に邪魔なのでほとんどの個体が撤去されています)
25年もの間、一体どうやってこの状態を維持してきたのか気になります。
とにかく1つだけ間違いなく言えることは、前オーナーの愛を感じること、これに尽きます。
ワンオーナーの証はありませんが、現状から察するにワンオーナーでそれも車庫保管されていた可能性が高いです。
それぐらい、程度の素晴らしい車です。
それはまさに、25年という長年の時を経て掘り起こされたタイムカプセルといっても過言ではありません。
それぐらい奇跡のコンディションのセルシオが、私の所にやって来ました。
しかも同じ管轄内で車検が残っている状態で買えたので、今回も33ナンバーを受け継ぐことができました。
これでシーマとセルシオの33コンビが出来上がりました!
シーマ・セラと共に、バブルを象徴するこの3台を、前オーナーに負けないよう愛着を持ってこれからも所有していきたいと思います。
Posted at 2015/12/20 20:27:03 | |
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