この記事は、
BMW 2シリーズ・コンバーチブルを発表について書いています。
2シリーズコンバーチブル/カブリオレ(開発コードは“F23”)がついに正式デビュー、ならびに来月開幕のパリサロンで一般公開されることも発表されました!
今回のカブリオレも、先代の1シリーズ(E88)と同じくソフトトップが採用されることになりましたが、1シリーズはルーフの開閉が40km/h以下を走行中でもできたのに対し、2シリーズではさらに10km/h近くの速度で走っても開閉可能になったことが最大のニュースですかね。
恐らく日本市場では、1シリーズが4気筒2リッターの“120i”のみの展開だったことを考えると、導入されるモデルは排気量と気筒数が同じ“220i”だけで、グレードはF22クーペと変わらず、デザインラインの「Sport」やMスポーツを中心としたラインナップになるのかもしれませんね。
以下引用です。
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【BMW 2シリーズ・コンバーチブルを発表】
BMWは1シリーズ・コンバーチブルに変わるモデルとして、2シリーズのコンバーチブルを発表した。正式には来月のパリ・モーターショーで公開されるものである。
1シリーズ・コンバーチブルは、全世界で130,000台を販売したスマッシュ・ヒット・モデルだ。新しい2シリーズ・コンバーチブルは、エントリー・モデルの220iスポーツが£29,180(500万円)からスタートし、トップ・モデルのM235iの£37,710(650万円)までという価格設定がされている。注文は来月早々から受け付けるが、デリバリーは来年2月頃となりそうだ。
2シリーズ・コンバーチブルは、フィクスド・ヘッドの2シリーズとベースを同じにするために、従来の1シリーズよりもサイズ的には大きくなっている。全長は72mm長い4432mm、全幅は26mm広い1774mm、そしてホイールベースも30mm長い2690mmというサイズだ。また、前後のトレッドも、それぞれ41mm、43mm広くなっている。
BMWは、サイズ・アップが主にリア・パッセンジャーのためのスペースと、荷物の積載量のために振り分けられたという。ブート・スペースは、ルーフを上げた状態で30l増加した335l、ルーフを折りたたんでいても280lが確保されている。また、トランク・サイズも最も広いところで1シリーズに比べ35mmほど広くなっている。
4シリーズ・コンバーチブルと異なるのは、メタル・トップではなくファブリック・ルーフであるということ。重さと、コスト面からメタル・トップの採用は見送られた。しかし、最高48km/hの速度で走行中でも、ルーフの開閉が可能で、その時間も20秒と短い。ルーフを折りたたむ構造は1シリーズから持ち越されたものだが、新たに4層のファブリック・トップを採用したことによって、静粛性が向上しているという。具体的にはフロントで5dB、リア・シートでは7dBも静かになっているという。
重量的にはクーペ・モデルに対して150kgほど重くなっている。ボディ剛性に関しては、1シリーズ・コンバーチブルよりも約20%ほどアップしているという。
エンジン・ラインナップは4つ。1シリーズ・コンバーチブルに搭載されていたエンジンよりも平均して18%ほど効率が上がっているという。
£37,710(650万円)のM235iがトップ・モデルだ。326ps/5800-6000rpm、45.9kg-m/1300-4500rpmを発揮する2979ccの直列6気筒ツイン・パワー・ターボ・ユニットを搭載する。標準の6速マニュアルで、0-100km/h加速が5.2秒というパフォーマンスだ。これは、クーペに対して0.2秒ほど遅いに過ぎない。トップ・スピードはリミッターの効く250km/hだ。ちなみに、燃費は11.8km/l、CO2排出量は199g/kmだ。
この他にもガソリン・エンジンは2タイプ。共に1997ccの直列4気筒ツインパワー・ターボだ。
£29,180(500万円)の220iは、184ps/5000-6250rpm、27.5kg-m/1250-4000rpmのパワー、トルクで、0-100km/h加速が7.5秒、トップ・スピードは230km/h。15.4km/lの燃費で、151g/kmのCO2排出量を持つ。
£31,550(540万円)の228iは、245ps/5000-6500rpm、35.7kg-m/1250-4800rpmのパワー、トルクで、0-100km/h加速が6.1秒、トップ・スピードは250km/h。14.7km/lの燃費で、159g/kmのCO2排出量を持つ。
唯一のディーゼル・ユニットは、2シリーズ・アクティブ・ツアラーやミニにも搭載されている新しい4気筒ユニットだ。1995ccの4気筒で、190ps/4000rpm、40.8kg-m/1750-2500rpmのパワー、トルクを持つ。このモデルは、£29,965(512万円)という価格になる。6速ギアボックスと16インチ・タイヤの組み合わせの場合、その燃費は22.7km/l、CO2排出量は116g/kmとなる。更に、オプションの8速オートマティックの組み合わせでは、24.3km/l、108g/kmにまで伸びる。
ステップトロニックによる8速オートマティックはオプション。更に、クイック・ギアシフト、ラウンチ・コントロール、パドル・シフトを備えるステップトロニック・スポーツも設定される。ステップトロニックは£1,500(25万円)、ステップトロニック・スポーツは£1,650(28万円)のエクストラ・コストがかかる。
ドライバー・モードの切り替えが可能なドライビング・エクスペリエンス・コントロールは標準で、218i、220i、220dはコンフォート、スポーツ、エコ・プロの3つのモードが、M235iはこれにスポーツ・プラスが加わる。ちなみにスポーツ・プラスは、M235iでなくても、スポーツ・パッケージ、ステップトロニック・ギアボックス、スポーツ・ライン・トリム、Mサスペンション、可変スポーツ・ステアリングなどを選択した場合には、標準で装備されることになる。
ルーフのカラーは3色。ブラックがスタンダードで、チャコール、ブラウンがオプションとなる。エアコンには専用のコンバーチブル・モードというのがあり、屋根の開いている状態でのスピードなどを考慮して冷房、あるいは暖房の効きを自動的に調整するというものだ。
なお、この2シリーズ・コンバーチブルの重要な市場は、アメリカ、イギリス、そしてドイツとなる。
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