〈2018-2019 FIA世界耐久選手権(WEC) 開幕戦 スパ・フランコルシャン6時間レース(予選:5月4日、決勝:5日)〉
〈米・IMSAウェザーテックスポーツカー選手権 第4戦 ミッド-オハイオ・スポーツカーコース(予選:5月5日、決勝:6日)〉
M8 GTE/GTLMが同週開催で2つのビッグレースにそれぞれ挑みました。
まずWECのベルギー・スパ6時間は、チームMTEKが走らせるM8(GTE)にとって初の実戦デビュー、さらに来年のル・マン24時間レースまで続く“スーパーシーズン”の幕開けということから、ファンの期待を一身に背負い挑んだレースでもありました。
M.トムジク/N.キャッツバーグ組の81号車がGTE-プロクラス9位、A-F.ダ・コスタ/T.ブロンクビスト組の82号車が同クラス5位で予選を終えた2台ですが、決勝はニューマシンゆえのセッティング不足に悩まされたのか、フォード(GT)などライバル勢の圧倒的速さに太刀打ちすることができず、結果は82号車が予選と同順位、一方の81号車はクラス8位でチェッカーを受けました。
なおGTE-プロクラスはフォード66号車がレース終盤にライバルをパスして首位に立ちそのままチェッカー、総合ではLMP1クラスのトヨタ8号車(F1と掛け持ち参戦のF.アロンソもドライブ)が優勝を飾っています。
次戦はBMWにとって2011年以来のエントリーとなるル・マン24時間レース
(来月16~17日・決勝)ですが、チームMTEKは(今季からフル参戦のため)ル・マンに関するデータが多くないゆえ、今回のスパ戦やIMSA選手権のデイトナ24時間以上に苦しい戦いを強いられるのが予想されるものの、メーカーが誇る実力派ドライバーを揃えてくるのは間違いないため、マシンの状態次第では下馬評を覆す結果になるかも!?と思っていますけどね。
続いてIMSA選手権は、アメリカンル・マンシリーズ(ALMS)時代の2012年シーズン以来6年ぶりの開催となったミッド-オハイオでのレース。
チームRLLが走らせるM8(GTLM)の予選結果は、J.クローン/J.エドワーズ組の24号車がクラス初ポールをゲット、さらにC-D.フィリッピ/A.シムス組の25号車は3位となり、第2戦のセブリング12時間とは逆パターンで決勝に臨みました。
久々開催で160分間に及んだレースは、24号車こそクラス7位に終わったものの、25号車はガス給油量を少なくするピット戦略でライバルとの差を詰めるも届かず、結果はセブリング戦に続くクラス2位でフィニッシュしました。
GTLMクラスはポルシェ(911 RSR)912号車が今季初優勝したため、こちらもセブリング戦以来のドイツ車1-2フィニッシュという格好になったんですが、25号車はまたしても惜しい結果に…個人的には嬉しい気持ちもありますけど、M8の初優勝に向けてはまた一歩チャンスが生まれたかなと感じております。前回のロングビーチ戦が散々なリザルトだったことを考えると、RLL号両車ともに完走できたのは満足といえるレベルですかね。
MSA次戦は同月1~2日開催の米・デトロイト市街地コースですが、レース自体はM8を含むGTLM車両のみ不参加のため、その次のワトキンズ・グレン6時間レース(7月1日・決勝)が同クラスにとっての次戦となります。
Posted at 2018/05/10 06:42:33 |
ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | スポーツ