イタリアンマシンで秩父へツーリングに行きました。
エッ?355は売っちゃったんだろうって?
もう1台イタリアンマシンを持っています。
Campagnoro BOTTECCHIA 8AVIO R625
イタリアBOTTECCHIA社製カーボンフレーム。
メインコンポは、今や日本製シマノが世界を席巻していますが、あえて高校時代からあこがれてた、イタリア製Campagnoro。
スプロケットだけ、ギア比を落とすためCampaから
MICEへ交換しましたが、これもイタリア製。
タイヤはドイツ製のContinental、ペダルは日本のシマノ製ですが、その他ほぼ全てイタリア製パーツを使ったイタリアンマシンです。
ただエンジンだけは非力で、0.37ps。
秩父へは前から行きたかったのですが、秩父までの道のりには、大きな難題が2つあります。
一つ目は正丸トンネル。
2km近いトンネルです。
ここはセンターラインにポールが立っているので、車が自転車を追い越せない。
歩道があるのですが、狭くて路面もガタガタでとても走れない。
なので車道を走りますが、車が来るたびに、追い越せるよう歩道によけなければなりません。
そこを、行き/帰りと2回通る必要があります。
二つ目は、正丸トンネルを抜けると、秩父に向かってダイナミックなダウンヒル。
ということは帰りは登りとなります。
行きの登りは、体力があるうちに走るし、これは無理だと思ったら、そこをゴールにして帰ってくればそれ以上登りを走らなくてよいのですが、帰りだと疲れた体で登り切らないと帰ってこられない。
また、オリンピックが始まってからは、家でオリンピックをテレビで見てばかりいて、外は暑いし引きこもりに近い状態でした。
オリンピックの選手が、この暑い中戦っていると思うと、自分も暑い中でも走ってやろうという気になりました。
コース
朝5時に起き、5時50分ごろスタート
まずは18km先のファミマを目指します。
朝早いのでまだ暑くありません。
299号に入るとアップダウンが出はじめまますが、ファミマまでは大したことない。
ファミマまでは1時間弱。
ここで休憩し、水分補給とあんぱんでエネルギー補給。
ここは日向だともう暑いですねー。
ここからはアップダウンが出てきます。
299を進んでいくと、走って風を受けていれば暑くなくなってきます。
西吾野駅を越え、正丸トンネルまであと3.1kmのところから登りが急になります。
ネットのマップで計算したところ、平均斜度4.2%。
走ってサイクルコンピューターで計測したところ、最大斜度6.2%。
正丸峠ほどではないですが、ここもきつい。
正丸駅で休憩。
正丸トンネル入り口まで1.6km。
たかだか1.6kmですが、この登りだと結構な距離に感じます。
速度は10~12km/hぐらいに落ちます。
さて、難題1の正丸トンネル入り口。
車の集団がトンネルに入って行き、後続の車が見えないところを狙ってトンネルに入ってゆきます。
でもトンネルの長さは2km近く。そのうち3/4ぐらいは緩い登り。
緩い登りということで、20km/hで走ったとすると、トンネル通過に6分かかります。
多少の照明があるのと、2000ルーメンのロードバイク用ライトで照らしているとはいえ、トンネル内は真っ暗。
案の定、ある程度走ると、複数の車が迫ってきます。
停止して、ロードバイクを歩道に上げます。
ということが、4回ぐらい必要でした。
やっとのことでトンネルを抜け、明るくなりました。かなりほっとします。
そしてここからは豪快なダウンヒルのワインディング。
体力を消耗しないように、なるべく漕がないで進みます。
後で確認すると、最高速度48.4km/h。
ロードレースの選手だと、たぶんここで80km/hぐらいまでスピード出すんでしょうね。
道の駅芦ヶ久保へ。
ここは車では何回も来ています。
休憩する必要はなかったのですが、ロードバイクで来たのは初めてだったので、記念撮影をしました。
ここから秩父まではあとわずか6.7km。
ここからの道、下りもあるんですが、思ったより登りもありました。
そして秩父神社到着。
でもここはよらずに秩父駅へ。
秩父駅到着。
秩父駅到着が9時頃でしたが、ここまで下りてくるとさすがに暑い。
ハープ橋が見えてきました。
ハープ橋の上から見下ろした荒川(南方向)
ハープ橋の中心付近に出っ張ったところがあるのですが、そこからの写真。
荒川から結構高いところに設置されています。
ハープ橋を渡り切ろうというところから、武甲山がきれいに見えます。
ハープ橋を渡り切りましたが、結構登り坂でした。
ハープ橋を渡り切り、戻って行きます。
戻りは下りなので、景色を見ながら漕がずに進みます。
ハープ橋の上から見下ろす荒川(北側)
下の方に見える小さな橋に行ってみることにしました。
下の小さな橋から見上げたハープ橋。
うーん、自転車を入れるとハープ橋が入りきらない。
でかいなー。
荒川に降りてみます。
この自転車にはスタンドはついていません。さて、どうやって立っているでしょうか?
荒川の水で、汗だくの顔と腕を洗います。
次に道の駅秩父を目指します。
秩父駅も、ハープ橋も、道の駅ちちぶも、秩父市街内で、距離的には離れていないのですが、この辺坂が多い。一番低い荒川から、秩父駅まで結構登らなきゃなりません。
計算外の体力を使ってしまいました。
秩父駅の横の踏切を渡り、道の駅ちちぶへ。
ちちぶの水
「ちちぶの水の原水は荒川支流の浦山川と武甲山の地下水を水源としています。安心、安全でおいしいと好評です。」だそうです。
この水を飲むとともに、再び顔と腕を洗います。
ここからも武甲山が良く見えます。
この辺はやっぱり暑いなー。
エアコンの効いた建物の中に入っても、初め冷っとするのですが、慣れると少し暑い。
秩父の最終目的地に着いたので、ここで長めに休憩。
秩父地方はそばの産地として有名だそうです。
秩父そばの会?・・・これはうまいんじゃないだろうか?
この暑い中なので冷たいそばを。
エネルギー補給ができました。
ここで1時間近く休憩し、最後にもう一度「ちちぶの水」で顔と腕を洗い、冷却し、帰路につきます。
まずは道の駅あしがくぼへ。
道の駅あしがくぼまで、たかだか6.3kmでしたが、意外と上り坂があったのと、暑さにも攻撃されたので、ここで休憩し、ここからの登りに備えます。
水分補給をし、水道があったので、また顔と腕を洗います。
さて、ここからが帰路の最大の難関。
ここから正丸トンネル入り口までの上り坂。
距離は3.9km、平均斜度2.9%。サイクルコンピューターで確認すると最大斜度5.3%。
行きの西吾野駅と正丸駅前の中間ぐらいから正丸トンネルの平均斜度4.2%より楽なはずですが・・・・・・・
BOTTECCHIAのエンジン(私の体力)の最大出力は、0.37ps。
最高回転数119rpm。
でも今の疲れ状況だと、0.24psぐらいまで低下してると思います。
途中で1回ぐらい休憩してもよいから、登り切らないと。
ここを登り切ればきつい登りは終わり、あとは当分下り基調。
なるべく頑張らないように、えっちらおっちら登ります。
速度は10~12km/hぐらい。
正丸トンネル前の短いトンネルに到着。休憩なしでここまで来れたぞ。
いったん止まり、後ろからくる車に抜かさせてからスタート。
このトンネルは短いので問題なし。
もうしばらく登ると、とうとう正丸トンネル入り口。
正丸トンネルは、帰りは1/4ぐらい緩い登りで、3/4ぐらいが緩い下り。
1/4を超えれば、30km/hぐらいで走れるはず。
うしろから車が来ないのを確認し、正丸トンネル突入。
帰りはラッキーなことに、後ろから来た車は1台だけ。
トンネル中央付近に、1か所だけ車が停車できるような広いところがあるのですが、ちょどそのあたりで追いつかれたので、そこによけるだけで済みました。
トンネルから出ると、今度は平均斜度4.2%の下り。
登りで疲れた脚を休めるため、なるべく漕がないで進みます。
それでもこの下りなら40km/hオーバーで進めます。
標高が高く、あまり暑くない上に、40km/hオーバーの風をうけるので、空冷エンジンが冷やされます。あっいや、汗をかいて、風で汗が乾かされて冷やされるから水冷エンジンかな?
ここは涼しい。
急な下りが終わり、299号の下り基調のアップダウンを進み、行きにも休憩したファミマへ。
ここでまた水分補給と、あんぱんでエネルギー補給。
さてあと18km。
休憩なしで1時間ぐらいで行けるはず。
なんだけど、ここまでくると暑い。体もずいぶん疲れている。
ゆるーい上りでもきつい。
もう休憩はいらないと思っていましたが・・・・・
家まであと6kmぐらいのところで信号で止まると・・・・
あーだめだ、休もう。
セブンイレブンがあるところだったので、休憩します。
水分補給と、エネルギーチャージのゼリーを補給。
脚の太ももの、前も後ろも、また内もももつりそう。
不思議なことにお尻もつりそう。お尻がつりそうになんてなるんだ。初めての経験。
ここでオリンピック関係者の車を見ました。
ここにサイクリストが来ました。
氷を買ってきて、ボトルに入れてるようでした。
近づいて話しかけると女性サイクリストでした。
女性サイクリストって、かっこいいんだよなー。
休憩を終わりにしてスタートすると、その女性サイクリストもスタートし、同じ方向に向かってきました。
スタートした時ちょっとだけあった差を、あっという間に詰められてしまったので、抜かしてもらいました。ゆるーい上りだったのですが、ついて行けない。頑張ってついて行こうとせず、脚がつらないように走らないと。ほどなくぶっちぎられてしまいました。
ポルシェ911をはじめとして、何台もの車を追い越し、やっと家に到着。
あっ、車を抜かしたのは渋滞してたからです。
この時点で走行距離98km。
家の周りをちょこちょこ走って、走行距離100.0kmまで持っていきました。
さて、ここからも問題なのです。ロードバイクから降りると脚がつるということが結構あります。
慎重に下りて、慎重に玄関前の3段の階段をロードバイクを持って登り、家の中に入りました。
サイクルシューズを脱ぐのも慎重に。ここで脚がつることもあるので。
部屋に入ると、扇風機とエアコンをつけてソファーに座り込みました。
メットやグローブを外し、サイクリングジャージを脱いで飲み物を取りに冷蔵庫まで歩きましたが、歩き方が、歩けるようになったばかりの赤ちゃんのような歩き方。
でも何とか足がつらずに済みました。
と思って休んでいましたが、左脚の内またがつってしまいました。
ここがつったらどう筋肉を伸ばしたらよいのか?
つりが引いてくれと、芋虫がのたうち回るようにしながら耐えていたら何とか引いてくれました。
はーきつかったー、暑かったー。
でも正丸峠越えを達成してからの次の目標の秩父まで行ってこれたぞ。