
用途:変成シリコーン樹脂系弾性接着剤(業務用)
特徴
耐熱・耐低音:-60°~120°
耐水:水は弾く
制震:硬化後は制震ゴムの様
無溶剤:空気中の水分で硬化し、臭くないのでどこでも使える。
色:白・黒・透明(時間がたつと、黄変して汚くなった)
最近の接着剤は硬化後も高い柔軟性を保ち、割れにくくなり、素材に最後まで食いつこうとする特性を持つらしい。
万能接着剤だが、接着以外にも重宝する。
硬化後は、電気製品のゴム足そっくりの硬度と、柔軟性を併せ持つようになるので、裏打ちや充填剤としての使用も効果的だ。無論、ここまでゴムに似ていると制震作用が当然あり、隙間に流し込んでのフロート利用なども可能である。
成功実例:
スカイラインの前部剛性強化
方法:フェンダー接合面はボルト止めだけなので、隙間に充填(ノズルを差し込んで流し込み、つまようじ、ヘラ等でつつくと毛細管現象によって接着剤が奥に引き込まれるので、はみ出すまで繰り返す)をして数日放置する。
結果:
「筋金君」でも入れたのかと思うぐらい鋭い回頭、追従性を示すようになった。また段差を乗り越えた時の「ガツン」と脳天に響いていた衝撃が相当に減った。乗り心地も驚く程に向上し、予想以上の結果だった。
理屈を考えてみる:
瞬間接着剤をスポット溶接の隙間に流し込む手法は以前から知られていたが、固すぎるので「割れて粉々になる」問題と、乾燥後のヒケ(目減り)が多いため、持続性に対する疑問視も当然あった。
そこで今回は、スーパーXを利用してみたのである。隙間にゴムを充填したのと同じく、弾性により振動を吸収したようである。単位面積あたりの接着力は知れているのだが、その特性により衝撃を緩和、分散し、ボルトで「ただ横に付いているだけ」のフェンダー接合面を介して、車体への緩衝剤としての働きをしたようである、これはねじれに対しても有効で、車体の変形を抑える。速い入力に対しては水のように反射し、遅い入力に対しては粘り強い弾性で抵抗しているのだろう。
今後の期待:1~2年で駄目になるウレタンフォーム充填はもう古い。セメントを充填して恐ろしく剛性を上げたとかいう話も聞いたが、セメントは衝撃で簡単に割れるのでおすすめしない。
これからはピラー、サイドシルへのスーパーX充填だ。袋状ならどこでも利用価値がある。
総合評価・・・・・☆☆☆☆☆
今までに、一体何本大きいサイズを買っただろうか・・・。
コーキングガンサイズを出してくれ、セメダイン株式会社さん。
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接着/固定 | クルマ
Posted at
2005/08/17 00:06:09