去る8月最後の日曜日、晴れてトラフィック実戦配備となった。
今日は納車当日の模様を記録するのとトラフィックというクルマをご紹介したい。長いので適当にスルーして下され(笑)
当日朝一番にお店に行くと、ショールーム内にディスプレイされてた。
いつもはフェラーリやマセラティーなんかが並べられてるショールームにトラが入ると・・・・デカイ(汗)
奥のフェラーリすらチッチャイ・・・なかなかの存在感。
綺麗に磨いてもらってピカピカのトラを見ながら納車手続き・・・
という名のおしゃべりタイム。小一時間以上、社長とクルマ談義。
きさくに喋れる社長はじめ、お店のスタッフの皆さんにはすっかりお世話になってしまった。
きさくなだけじゃ無く、こちらの要望は完璧に整えていただいた。
ホント感謝感謝!
クルマの操作説明?・・・・5分も無かった(汗)
このままじゃ、しゃべりで一日終わると無理やりトークに終止符。
お店からトラを出してもらった。
出入口の引き戸、高さもギリギリ・・・マスターはムリだろう(笑)
さて、晴れて納車となったトラフィックだが、現地仕様からこんなパーツを追加して輸入してもらった。
無塗装樹脂バンパー類。コレ以外にも細々と何点か現地ディーラーに依頼して取り寄せてもらった。
具体的には。。。。
一番大きいパーツは写真のフロントバンパー。
目指すは現地お仕事車の仕様(笑)
グレード的にすべてボディー同色の仕様だったが、あえてバンパーを無塗装に変えることは当初からの計画。
特にサイドビューはサイドモールからリアバンパー上部に繋がる黒い樹脂モールがこのクルマの特徴だと思ったので、無理言ってクルマの荷室にパーツを積んでコンテナにて運んでもらったのだ。
どうだろう?ボディー同色よりクルマの個性が引き立つと思う。
ちなみにパッセンジャーで後期型の車両に、ここまでの樹脂無塗装パーツの仕様は無いのだ。まさに華麗なる自己満足の世界(笑)
カングーも黒樹脂バンパー仕様に萌えてしまうのだからしょうがない。
現地の人はなぜダウングレードするのかきっと不思議だったに違いない。
屋根を覗くと、改めてクルマの幅が広い事に驚くと共に、屋根面はフラットでは無くて凸凹している事に気づく。
屋根の剛性を確保するためだろうか?
さて、そんな日本では大きすぎるなんて言われるトラフィック。
前車ピカソとの図体の大きさの差を数値化するとこんな感じ。
■RENAULT TRAFIC L1H1 2.0dCi (115 Hp)
全長:4782 mm
全幅:1904 mm
全高:1962 mm
ホイールベース:3098 mm
トレッド前:1615 mm
トレッド後:1630 mm
フロントオーバーハング:833mm
リアオーバーハング:851mm
ホイールサイズ:6J 16-215/65
■参考:Citroën Grand C4 Picasso(旧型)
全長:4590mm
全幅:1840mm
全高:1680mm
ホイールベース:2728mm
数字で見ると、意外と大きさ変わらないと思った。。。
ピカソ比で長さは200㍉弱長く、幅は64㍉広い。高さは280㍉程高い。
でも、正面から見てもほぼ四角のトラフィックはどの高さでも幅1900有る。
これが、大きさを感じる理由。実際普段よく行くスーパーの駐車場枠に入れると長さより幅に驚く。
正面から見ると、そそり立つサイドビュー。
なんとも個性的なプロポーション。
そういえば、昔乗ってたムルティプラも正面から見るとそそり立ってたが、直角具合はその比では無い。
とは言っても巷で大流行のトヨタ・アルファードは幅こそ1850㍉だが、長さは4915㍉、アルファードの方がかなり長いのだ。
でもホイールベースの長いトラフィック、同じ位置の車止めにリアタイヤを当てると、確実にアルファードより前に出る。要は普通の車止め位置だと駐車枠が足りない・・・そんな状況は十分あり得る。
その辺りが日本で使いづらいという事なんだろう。
ただし、横浜の北部で暮らしている限り、大きなネガは感じないかな。。。。
さて、納車セレモニー(?)後、東名~圏央道~道志道~富士五湖周遊~新富士より新東名~東名で横浜に戻るルートで定番のロングドライブにでた。
初日ドライブで300km程動かした後の素人インプレも記しておこう。
まあ、この記事を見て誰かがこの車を購入しよう!なんて事は多分無いだろうから、ざっくり適当に…(^^;
といっても、性格的に短文にならない(?)ので、興味の無い方はここからスルーでどうぞ(笑)
まず、イグニッション・オンで最初に驚いたのはM9R型クリーンディーゼルエンジンのアイドリング音が想像していたよりかなり静かなこと。
前車シトロエン C4ピカソの1.6 e-HDiエンジンと比較しても、車外・車内どちらもディーゼルエンジン特有のガラガラ音は非常に良く押さえ込まれていて音質も濁音が抑えられた全体的にマイルドなイメージ。
以前に出たばかりのエクストレイル・クリーンディーゼル(これも特性違いだが同じM9R型)を試乗した時は、わりと昔のディーゼルっぽい、しっかりしたガラガラ音とそれなりの振動も感じた気がしたが、良い意味で別物感が有り有り!
といってもマツダのスカイアクティブディーゼル程では無く、あくまでディーゼルエンジンとしては、のレベル。
でも、これなら早朝でも近所迷惑考えずにエンジンスタートできる!
当然エンジンオイルの特性にも寄るとは思うが、CARBOXさんで使っているエンジンオイルの粘度確認するのを忘れた。。全く片手落ちである。。。
山中湖の定番、MA・MAISONで最初のストップ。
クルマを買うと必ずここに寄る我が家のおなじみスポット。
ピカソの時も寄ってる。
お店の雰囲気もなかなか良く。落ち着いて食事ができる。
所謂洋食屋サンで、メニューも豊富。美味しいヨ!
この日は時間も遅かったので、ケーキセットで我慢。
お店の席から駐車場のトラを眺める。
誰か気づいてくれないかと何となくソワソワしてみたりして。
ただ、結局誰も気にかけてくれなかった。そりゃそうだ(苦笑)
クルマに(ラテン車)興味がなければただのワンボックスカー。。。
気にしない気にしない・・・・
さて、インプレの続き・・・
乗り出してすぐ気づくことは、6MTミッションが結構ショートストロークで、『コクコク』と小気味良く決まること。
なんとなく商用車のシフトイメージってなんとなくストロークも長く、入りにくい事も無い代わりに『フニャリ』としたシフトフィール……ってな感じだと思い込んでいたが、節度が有って手首の動きだけでコクッと決まるフィールは、スポーティーなフィールといっても過言ではないかも。
気になって調べてみたら、TraficのディーゼルM9Rエンジン搭載車のミッションには、ルノー内製のPF6型が採用されているらしい。

このPF6型はメガーヌRSなど、ガソリンハイパフォーマンスモデルに採用されている『PK4』型をベースにしたミッションで、商用モデルとして必要な耐久性を加え、短いシフトストロークによるスポーティーな運転感覚が特徴なんだとか。
…成る程、メガーヌRSと同型のミッションなら、この印象も納得である。
※余談だか新型トラフィックもミッションについてはPF6型をそのまま引き継いでいるそうなので、新型を狙っている人も同じようなフィールは期待できそうだ……居ないと思うが(^^;
で、その節度有るミッションのお陰で、なにせシフトチェンジが小気味良く意味もなくシフトを弄りたくなる!
なかなか楽しいミッションで、動かす楽しみが倍増した。
運転席からの視界。ピカソに比べて天地方向は圧倒的に狭い。
そして、圧倒的にポジションが高い。
運転席にはよじ登る感覚。だから視界は抜群!
今まで見えなかった景色が見えたりして、同じ道でも新鮮だった。
さて、ではルノーのM9Rエンジンはどうなのか。
まずはTraficのエンジンスペック、備忘録で記録しておく。
比較としてエクストレイルと前車ピカソのスペックも載せておく。
■RENAULT TRAFIC L1H1 2.0dCi (115 Hp)
★エンジン形式:M9R 115
ボア&ストローク 84.0×90.0mm
圧縮比:15.19
最大パワー:115Hp/3,500rpm
最大トルク:300Nm/1,500rpm
0-100km/h加速:17.1秒
最高速度 :160km/h
燃料タンク容量:90L
欧州複合燃費:13.3km/L
■参考:NISSAN エクストレイル 20GT
★エンジン形式:M9R 175
ボア&ストローク 84.0×90.0mm
圧縮比:15.6
最大パワー:170Hp/3,750rpm
最大トルク:360Nm/2,000rpm
0-100km/h加速:10.0秒
最高速度:200km/h
JC08燃費:13.8km/L
■参考:Citroën Grand C4 Picasso 1.6 e-HDi(旧型)
ボア&ストローク 75.0×88.3mm
圧縮比:18:1
最大パワー:110Hp/3,600rpm
最大トルク:285Nm/1,750rpm
0-100km/h加速:13.5秒
最高速度 :180km/h
燃料タンク容量:60L
欧州複合燃費:20.0km/L
こうしてみると、トラフィックは最大出力トルク共にエクストレイルのM9R型より低回転で発生しているのがわかる。最大出力・トルクは抑えて、実用域のドライバビリティーを優先しているのだろう。
実際運転すると、まさにそんなフィールを感じる。
メーター内の様子。レッドゾーンは・・・よく分からない。
液晶ディスプレイの表示はドイツ語から変更方法がワカラナイ。。。
誰か知ってたら教えて下さい(懇願)
それと、どういじっても水温計が無い・・・
カング-1には液晶の脇に水温計有りますよね?
トラはガソリン残量のみ。。これ不満点・・・
おっと脱線・・・
で、エンジンインプレの続き・・・
これ町中の一般道路での実用トルクが実に気持ち良い。
低速から比較的トルクが出ている感じで、クリーンディーゼルターボエンジンならではの発進時の非力さは比較的感じない。
加速も0-100km/h加速17.1秒という鈍足なイメージは正直皆無。。。
ホントに17秒もかかるかな?
でも自分が体験している比較対象がピカソの6-EGSなので、他のMT車との違いはワカラナ~イ(汗)
反面高速道路をかっ飛ばしたい人には最高速度が160キロとある通り、それなりしか出ない。
ゴキゲンワーゲンT5の様に、アウトバーンをカッ飛ばせる車では無いのだ。
まあどちらにせよ節度を持って高速道路の追い越し車線を流す程度は全く問題無い。
100km/h巡航は、6速トップで約1900回転。思ったより回転数が低い。
エクストレイルも同様らしいので、トラフィックとギア比は同等なのかもしれない。
ということで、これだけ大きな車体を115馬力程度で機敏に動かせるのか少々不安はあったが、第一印象としては日常域においては全く過不足なく扱える事が分かった。
とにかく運転が楽しく、楽。。。まさにイージードライブ(笑)
ナビは当初スマホで十分と導入予定は全く無かったのだが、ラジオも日本の周波数に設定変更出来ず、アップコンバーター経由となるらしく、シトロエンの『レキシア』みたいな楽しい事も出来ないようで、思い切ってビルトインしてみた。
ケンウッドのMDV-Z702ってのにした。
理由はアンドロイドスマホもiphoneも同時に繋がる。
地図スクロールやオペレーションがアンドロイドライク。
スマホと同じフリック操作で地図は爆速でスクロールする。
一応ケンウッドのナビではハイエンド機だが、パナ・カロの売れ筋路線では無いので、ビルトインナビも10万を大きく切る価格だった。
(コスパで決めたようなもの)
嫁様のためにもバックカメラをつけて、対策はバッチリ!
機能は・・・・今のところ多機能過ぎてヨクワカラナイ・・・
これから勉強しよう。
そうそう、トラフィックが大きさの割に運転しやすいと感じる理由としてフロントドアのウィンドウガラスが、適正ポジションでかなりドア下部まで有るので、サイドの死角が少ないこともポイント。
上記運転中写真のドライバー膝位置とドアガラスの位置関係を見てもらうと理解できると思う。感覚的には最近の路線バスの後部座席に座った時のサイドウィンドウのガラス位置に近い。(分かりづらいか・・・)
この辺りの発想はまさにトラックなんだろうな。
これは、予想以上だった。あの独特のサイドウィンドウのディテールはシッカリ実用的な事も考えられたデザイン処理だったのだ。
ただ、残念な点がモヒトツ・・・
ハンドルはチルト調整(上下)が出来ません(涙)
テレスコはあるけど、チルトが無いって。。。珍しくない?
シートを一番下げるとハンドルが遠い・・・コノ点は残念・・・
っと言うことで、今回も長くなったが、素人インプレはコレにて終了。
結論的には、MTは楽しい!
大きな車も小さなクルマもMTで意のままに操る、コレクルマのキホンなり!
最後に燃費だが、今回給油してないので正確にはワカラナイが・・
車載の燃費計で7.8L/100km位になった。
12.8L/km、特別エコ運転してないコノ図体のクルマとしては立派!
これから暫くまた燃費を記録したい。
ということで、ルノーの商用バン、トラフィック。。。
大きいことは事実ですが、日本でもちゃんと使えます。
大きさも乗ってるうちに慣れます。。。
乗ると楽しいです、保証します♪
欧州ではそこら中で毎日活躍している、フランス版ハイエース。
是非貴方も如何ですか?
今回購入したCARBOXさん、同型のガス検枠はまだ僅かに残ってます。
彼の地の中古車試乗も日に日に縮小していく状況。
旧型トラフィックを日本に持ってこれる時間は残り僅かと思いますヨ。
現地価格にも寄りますが乗り出し300万円台後半で持ってこれます。
誰か、トラフィック買いませんかぁ~(苦笑)
などと半ば冗談みたいな宣伝で今日は〆ることにする。
では、またぁ~♪