![[ゲーム]Shoot it! - #10 Windows VistaはPCゲーム市場の起爆剤になる! [ゲーム]Shoot it! - #10 Windows VistaはPCゲーム市場の起爆剤になる!](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserDiary/3413380/p1m.jpg?ct=a4b9927faa69)
こんちゃっす♪
とうとう、Vistaも販売されますね。
はて、どうなるんですかね?
一応、PCゲーム市場がこれでよくなればいいんですが・・・
ただ、OSが変更になっても、今のPCってグラボによってもできるできないっていうこともありますからね。
おいら的には、あまり起爆剤とはならないと思いますが・・・・
はて、どうなることやら・・・( ̄o ̄;)ボソッ
<以下が記事です>
PCゲームコミュニティの来年最初のトピックは、1月30日に発売されるWindows Vistaだ。この新OSは日本のPCゲーム市場にビッグバンをもたらすかも知れない。その根拠は、動作に必要な最低システム構成に初めて“DirectX9対応のグラフィックプロセッサ”という項目が加えられたからだ。
なぜDirectX9がWindows Vistaの必要条件になったのか。Windows Vistaの新しい画面インターフェースを表示するためだ。ゲームを動作させるためにDirectX9対応にしたと明示していないが、DirectX9が動くなら、現在発売されているPCゲームのほとんどが動くことになるはず。今までは、家電店でPCを買ってきても、「ゲームの必要スペックを満たしていないため遊べない」という状況だった。しかし、Windows Vistaを搭載したPCを買ってくれば、現在発売されているPCゲームは動くだろう。これは日本のPCゲーム市場の大きな福音になる。
DirectXはマクロソフト社が提供するPCゲーム用のAPIで、そのルーツはWindows3.1時代に公開されたWinGである。当時のPCゲームはDOS版が主で、Windows3.1では動作しなかった。Windows経由ではゲームのグラフィック描写が遅すぎたからだ。オフィスアプリケーションは徐々にWindowsへ移行していったけれど、ゲームはDOS版のみリリース、という時代が続いた。そこでマイクロソフト社はWinGというグラフィックライブラリを提供し、ゲームソフトのWindowsへの移行を進めた。1995年、今から10年以上前のことである。
『Windows環境でゲームを!』というWinGの思想は、その後DirectXに引き継がれる。しかしWindows95には搭載されず、ゲームソフトのCD-ROMの中に同梱されるというスタイルだった。マイクロソフトが作ったWindows対応のAPIなのに、ずっと傍系扱いだったわけだ。その後、1999年にWindows98 SEとWindows2000に標準搭載され、以降のWindowsにも標準搭載されるようになった。しかし、DirectXについて大きく喧伝されることはなかった。
Windows95、98、MEに必要なグラフィック性能はVGA以上となっており、WindowsXPではSVGA以上とされた。これは2Dのグラフィック能力(しかも画面解像度のみ)であって、DirectX対応にはあまり関係ない。つまり、これまでのWindowsにとってDirectXは、搭載するけれど使わなくてもよい機能だった。だから、Windows搭載PCはDirectXに積極的に対応していない機種も多い。しかしグラフィックにこだわるPCゲームは最新のDirectXが必須である。その結果、Windows搭載PCなのにWindows対応ゲームが動かない、という状況が起こっていた。
これではユーザが混乱する。買っても動かないかもしれないという状況では、PCゲームに詳しくない人は買わないだろう。無料の体験版があっても試そうとさえしなかったかも知れない。PCゲームとPCユーザの間には“動作環境の差違”という見えない壁があった。ただ、これはPCメーカーとPCゲーム業界の感覚の差違でもあった。PCメーカーがWindowsPCのラインナップで、DirectX関連の「能力面」についても明記してくれたなら、少しはマシだったはずだ。
しかし、Windows Vistaでは必要システム条件にDirectX9と明記されている。DirectXはWinGの開発から11年を経て、やっとWindowsの本流に加えられたというわけだ。Windows VistaにはDirectX10が搭載されるので、来年中にはDirectX10対応のビデオカードとゲームソフトが出てくるだろう。けれど、Windows Vistaを搭載している市販のPCなら、DirectX9対応のゲームは動く。2006年までに発売されたPCゲームはWindows Vista搭載PCで動く。喜ばしいことではないか。
もっとも、新OSの登場時におなじみの“互換性の不具合騒ぎ”が起こる可能性も否定できない。Windows Vistaの発売以後、半年くらいは検証とゲームメーカーからのパッチ配布が続くかも知れない。しかし、それを見込んでも、2007年の半ばまでには、PCユーザとPCゲームとの間にあった壁は取り払われるだろう。Windows Vistaのおかげで市販PCのグラフィック性能はグンと引き上げられることになる。「最新のPCゲームは市販のPCでは遊べない、最新のPCゲームは自作PCユーザのもの」、という常識は過去のものになるのだ。
しかし、Windows Vistaの描画性能の必要条件がDirectX9になったことで、新しい悩みも生まれそうだ。それは、いま使用中のPCをWindows Vistaへアップデートしようとする人の悩みである。インストール済みのPCを購入する人は困らないけれど、1月30日を境にすべてのPCがWindows Vistaに塗り替えられるわけではない。現在、Windows XP/2000/ME/98を使っている人は、どんな条件を揃えたらWindows Vistaへアップグレードできるのだろう。
その答えを知るには、DirectX9の動作条件を調べる必要がある。そこでマイクロソフト社のWebサイトでDirectX9の必要システムを調べてみると、最低条件は次のようになっている。オペレーティングシステムはマイクロソフト Windows 98/ME/2000/XP/ Windows Server 2003。ハードディスクはインストール時に約65MB、インストール後にシステム内に残るファイルは約18MB。これだけだ。そして「実際の要件はシステム構成と実行するゲームやアプリケーションによって大きく変わる可能性があります」とある。これではどんなハードを揃えたらいいのか解らない。
技術的な解説を書くとややこしくなるので大幅に割愛し、やや乱暴だが、解りやすい指標を参照しよう。その指標とは、ビデオカードのモデルナンバーである。
ゲーマー御用達のビデオチップといえばATIとNVIDIAだ。両社のモデルナンバーのうち、DirectX9の対応を明記したチップはATIのRADEON 9500以降、NVIDIAはGeforce5000番代以降である。これらのチップを搭載したビデオカードはかなり安く、5000円前後で買える。もっとも、実際に買うならDirectX9の最新版、DirectX9cに対応したカードがよい。ATIはRADEON X1300以降、NVIDIAはGeforce6000番代以降となる。
Windows XP世代までの市販PCは、消費者にとって解りやすい部分のみ性能を上げ、消費者に解りにくい部分は徹底的にコストを下げていた。新モデルは性能が上がったのにお買い得、とアピールしたかったわけだ。そしてその実態は、プロセッサのクロックを上げ、ハードディスクのメモリの容量を増やし、TVチューナなどの付加価値を付け……そして、描画性能を徹底的にコストダウンした。ほとんどの機種がビデオカードを搭載せず、チップセット統合タイプのビデオ機能を使用していた。だから、ネットもできる、年賀状も作れる、テレビも見られる、録画もできる、でも、高画質のゲームはできません、というパソコンばかりになってしまったのである。
しかし、Windows Vistaからは違う。相変わらずビデオカードを搭載しないPCも販売されるだろうけれど、Windows Vistaを載せるからには、チップセット統合の描画能力も引き上げられるはずだ。これからPCを買う人は、誰もがハードウェアの追加投資をせずにDirectX9対応のゲームで遊べる。なんて素晴らしいことだろう!
僕は今まで新しいWindowsのインストールには慎重だった。不具合や互換性の問題に直面し、仕事が止まってしまった経験があるからだ。ただ、それでもWindows Vistaには心が騒ぐ。プレイステーション3やWii以上に期待している。今のゲーム用PCに導入するか否かは決めていないけれど、次に作るPCはWindows Vistaをインストールするつもりだ。
Posted at 2006/12/07 12:28:54 | |
トラックバック(0) |
ゲーム関連 | 日記