本当は先週のネタをブログにしたいところですが、とりあえずいっき乗りシリーズが続いちゃったので、そちらを先に。後ほど、もう一つのネタはアップします。
今日乗ってきたのは「フォルクスワーゲン ザ・ビートル・カブリオレ」。
私は今のアルファスパイダーの前には、「ニュービートルカブリオレ」に乗っていました。
買ったのは2008年。中古車で2004年式のに乗っていました。
もっともカブリオレではない、屋根があるタイプの「ニュービートル」自体は99年に日本に導入されていたわけで、中身もゴルフⅣだったわけですから、微妙に中身が古くなりつつある時代に乗っていたわけです。ATだけ、アイシン製の6速A/Tを採用していたのが新しく感じたところ。
でも結局、そのゴルフⅣの中身のまま、ここ2~3年前まで新車で売られていたわけです…。

痛い目にあったのはリヤのサイドスクリーンが落っこちて上がらなくなり、修理費に11万円もかかったこと。カブリオレの幌の内張りがはがれてきて、リヤ視界が見にくくなったことなどでしょうか。
それ以外はたっぷりしたサイズのシートと豊かな乗り味、決して速くはないけれどもスムーズに回るエンジンと滑らかに変速する6速A/Tはなかなかよかったです。
ただ、幌のばたつき音は多少気になりました。
4人乗れるオープンとしては、コストパフォーマンスも含めて悪いものではありませんでした。

もっとも、「ニュービートル」ではなくて新型になった「ザ・ビートル」自体は昨年発売されていたわけですが、個人的にスタイルがあまり好きではなく、さらに肥大化してしまったサイズなど魅力が減ってしまったので、見に行く気もなりませんでした。
やはり「ニュービートル」の丸さが好きだったユーザーは「ザ・ビートル」はあまり好きでない人が多いそうです。
しかし、先日「カブリオレ」が出た際に見た写真を見たら…。屋根があいちゃったのでデザインがほぼ「ニュービートル」と同じ雰囲気になって、魅力に感じたため、一度見て乗ってこようということで見てきたわけです。
フォルクスワーゲン ザ・ビートル・カブリオレ

乗っかってみると着座位置や乗り降りのアクセスはニュービートルによく似ています。ただ、乗っかった後のインパネ周りが大変わりです。
「ホッとする」気にさせた一方、最初は車両感覚がどうにもつかみにくかったインパネの無駄な長さはなくなりました。

そして、インパネとステアリングの一部がボディ同色になっているのはいいですね。ドアの内側もボディ同色になっているのは先代から。好きで買ったボディカラーをインテリアにいても見えるというのはいい演出だと思います。
インテリアの質感は先代に比べれば上がっているものの、近年の多くのCセグメント車に比較すれば、さほど驚くほどのものではありません。
しかし、ナビゲーションシステムの収まり方も良くなりましたし(なんと標準装備!)、やっと現代的になったなと思えるところがいくつかあります。
後席のスペースは先代とほぼ変わらない印象でした。相変わらず、背もたれも結構直立しています。でも、4人は苦痛というほど狭くはありません。
うれしかったのはトランクルームが広がったこと。前は本当に「おちょぼ口」という程度の開口部しかなく、中はそこそこ広さがあったものの出し入れがしにくいところがありました。
でも今回は結構広がり、スペアタイヤを出し入れできるほどの開口部です。先代はだからパンク修理キットだったのに、新型になってスペアタイヤ装着でした。
今の時代に珍しいパターンです。今はむしろスペアタイヤをなしにして、修理キットが多いですが逆パターンでした。
さらに、後席が可倒式になっていて、間違いなくひとつはゴルフバッグが積めて、うまくすれば2つ積めるかもしれないというクルマでした。大きな進歩だと思います。
早速、屋根を開けてスタートさせます。
エンジンは1.2Lにターボで過給をして105馬力です。最大トルクが17.8kgmを1,500~4,100回転という域で発生させるため、予想通り大変扱いやすく、乗りやすいエンジンでした。それに組み合わされるトランスミッションがフォルクスワーゲンお得意の7速DSGです。
先代が2.0LのNAで116馬力でした。それにアイシン製の6速A/Tが組み合わされていたわけですが、比較すればそれとほぼ同等、むしろ低回転域での力強さは新型のほうがよく感じられたと思います。
回したところの伸びの気持ちよさは先代も新型も良く似たものだと感じました。
変速機の印象は先代でもなかなかと思っていましたが、しかし最新のDSGともなれば、これはやはりDSGのほうが断然いいです。初期のDSGのような発進時のギクシャク感もないですし、低いギアに入れたときの空ぶかしもしますし、なにより変速スピードが速いのが気持ちいいです。
このトランスミッションのおかげで不満なく、1.2Lエンジンで走れるんだろうと思います。
今度のクルマでイイのは50km/h以下ならば走りながら、屋根の開け閉めができるところです。
まずは閉じてみました。10秒足らずで開閉できるわけですから、それでさえ十分早いのにもかかわらずさらに走りながら開閉できるというのは、オープンカーユーザーならば羨ましく思うところでしょう。
何の問題もなく閉められました。
先代では一度、ロックを手で外してから電動で動作という2アクション必要でしたが、今回は全自動ですから、もう全く言うことがありません。
屋根を閉めて、信号待ちをしていると「アイドリングストップ」をしているのではないかというほどの静かさです。しかし、このクルマは残念ながらアイドリングストップは装備されていません。
でも、この静かさには驚かされました。
先代モデルで気になった幌のばたつき音は、残念ながら道路の凹凸を超えると、聞こえてきます。先代ほどではありませんが、幌が大きく、窓と幌の接触する面積が多いから仕方ないのかもしれません。
とにかく低回転からトルクを発生させるので、回転を回さなくても、あっという間に所定速度以上になっているのに驚きます。
乗り味は先代に非常によく似たもので、しなやかな足回りです。ただ、オープンカーですから仕方ないのでしょうが、フロアのぶるつきなどは多少感じます。
ステアリングは軽いですが、軽すぎずちょうどいいくらいの重さだと思います。電動パワステの嫌なフィーリングもありません。
特に文句の付けどころのない4シーターオープンでした。
ただ、新型ゴルフがさらにいろんなテクノロジーを採用してきたことで、たとえばアイドリングストップが欲しい、自動ブレーキが欲しい・・・などいろいろ欲がわいてくることはあります。
個人的にはドライバー席近くにあった花瓶がなくなってしまって残念がっていたのですが、カタログを見るとオプションで用意されているので、僕ならこれを付けたいと思います。
話題の「ゴルフⅦ」もみたかったのですが、発表はされましたが発売はまだだそうで、これは発売されたらぜひ見て、乗ってきたいと思います。
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2013/05/26 19:12:00