一部では、僕は高級車しか試乗しないんじゃないかという変な噂(?)が出たりしますが、そんなことはありません!
軽トラックだってちゃんと乗りますよ!!
スズキ キャリイ KC 4WD (エアコン・パワステ付 5速MT)

14年ぶりのフルモデルチェンジとなった軽トラック「キャリイ」。
これまではロングホイールベースとショートホイールベースの2車型存在していましたが、小回り性能が高いということと、足元スペースが広がるということからショートホイールベースに一本化されました。
先代が登場したのが、ちょうど軽自動車の規格が大きくなった時で、衝突安全試験もレベルが上がったこともあり、小さなボンネットをつけて、前輪を前に配置して安全性を確保していました。
それから技術も発展し、それ以外で安全が保てる方法ができたのでしょう。昔のような軽トラックのレイアウトに戻りました。

さて、新型のキャリイはどんなものなのでしょうか。
試乗車は中間グレードで、エアコンとパワステが装備されたものでした。トランスミッションは5速マニュアルで、駆動方式は4輪駆動でした。
軽トラックに乗ったのも久しぶりです。
まず、エンジンの始動音に驚かされます。ワゴンRなどと同じR06Aというエンジンを搭載しているため、始動音が軽トラックとは思えない上質な音になっていました。
乗り込んでみると確かに足元空間は広がりました。エアコンもついていますから、快適に移動できますし、パワーステアリングも装備されていますから誰もが普通に走ることができます。

ただ、久しぶりで軽自動車のマニュアルに乗りましたが、やはりトルクはそれなりなので、アクセルでそれなりにあおってからでないと発進時はエンストしそうになります。これでも、ワゴンRなどに比べると500回転ほど低いところで最大トルクを発生させるようチューニングは変わっているようです。6.4kgmを3,500回転で発生するとカタログには書いてあります。
リヤサスペンションはもちろん板バネ(リーフスプリング)ですが、しかし思ったほどピョンピョン跳ねる感は少ないように感じました。試乗では空荷状態で走っていたわけで、軽トラックはある程度の荷を載せることを想定してあるわけですから、空荷でこれくらいの乗り味を作り上げていたのは軽トラックとしては悪くないのではないかと思いました。

この手のクルマでハンドリングがどうだとか、ステアリングの印象がどうだとかいうことは的外れだとは思いますが、非常にスローな印象で舵を切ってからワンテンポあって、方向を変えるという印象です。非常に鈍感な味です。
ブレーキペダルとクラッチペダルの間にステアリングシャフトがあるわけですが、ペダルレイアウトなどは特に不満はありませんでした。
収納スペースは多々あり、ポンと置いておけるような棚もたくさんあるのですが、例えばその部分をラバーにして、滑らないようにするなどもう少し一工夫欲しいところです。コストがあがるという言い訳もあるのでしょうが、それを乗り越えてこそだとおもいます。
スイッチ一つで2輪駆動と4輪駆動の切り替えができます。ただ、パートタイム4WDのため、タイトコーナーブレーキング現象が発生し、車両にもよくないため、舗装路のみの今回の試乗では4輪駆動にはしませんでした。
しかしもういくらなんでもABSは軽トラックでも標準装備にすべきです。
第一次安全性を高めることが先決だと思います。

Posted at 2013/09/27 23:24:59 | |
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