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2013年11月10日 イイね!

「マセラティ クアトロポルテ GT S」試乗インプレッション

マセラティ クアトロポルテ GT S

全長:5,270mm
全幅:1,950mm
全高:1,470mm
ホイールベース:3,170mm

エンジン:V型8気筒 3.8Lツインターボ
最高出力:390kW(530PS)/6,800rpm
最大トルク:710Nm(72.4kgm)/2,250~3,500rpm
最高速度:307km/h
0-100km/h加速:4.7秒

トランスミッション:8速AT

メーカー希望小売価格:1690万円


イタリアの自動車メーカー、マセラティ。今はフィアットグループの一員として、高級スポーツカーをつくっているメーカーである。

今その中心となって売られているのが「クアトロポルテ」だ。日本語に訳すと実にそっけない。ただの「4ドア」である。
「トヨタ 4つのドア」と呼んでいるようなものだ。

マセラティはフェラーリほど派手ではなく、上品なところが個人的にも好きなため、夢のクルマである。今回は幸運なことに最新モデルの「クワトロポルテ」に試乗させていただいた。3.0LのV6エンジンと3.8LV8エンジンが用意されているが、今回はV8エンジンの試乗である。

試乗コースは都内の目黒区周辺で行なった。

今回のモデルで6代目となる。実は先代モデルをパッセンジャーとして乗せていただいたことがあるが、これは内装のつくりに驚くあまり、残念ながら乗り味などは覚えていない。


歴代モデルともそうであるが、まずたたずまいがもう普通ではない。そして、メルセデスでもなく、BMWでもなく、シトロエンでも、ジャガーでもない。やはり、マセラティの味を出しているデザインはすごい。
とにかく、優雅。エレガント。


エンジンは3.8LのV型8気筒直噴エンジンにツインターボで過給をして、530馬力、トルクが72.4kgm発生させるのだから、都内の走行にどうこうというのは意味がない。それも、こんなにパワーがあるのなら4輪駆動にすればいいと思うが、後輪駆動だ。
なお、V6エンジン仕様には4輪駆動が用意されている。

ひとつ言えることは、とにかくあまりにも余裕がありすぎるということである。それも、低速のトルクがかなり太い。カタログによれば、1,600rpm未満ですでに最大トルクの95%を発揮しているようである。タコメーターを見れば、ほとんど低回転域のうちにある程度のことは事足りてしまう。この余裕を楽しめるのならばとても気持ちがいい。
ここで、加速力がどうこうというのは無駄であるのでここでは述べない。530馬力という数値を見て、想像していただく。

スポーツモードというモードにすれば、さらに加速力は激しくなる。そして、回せばラグジュアリーカーではない、スポーツカーの排気音が聞こえるのはもちろんだ。しかし、クルージング時は静かである。

ATはドイツのZF製の8速オートマチックトランスミッションが搭載されている。BMWと同じものである。ATセレクターもBMW風に電気的に操作する形だ。
BMWと同じように変速ショックが全くなく、スムーズに変速していく。なお、パドルシフトももちろん採用されていて、パドルを操作するだけでシフトダウンが可能である。本来のパドルシフトはこういうものなのだろうと思うほど、素材とタッチに重厚感がある。素材はアルミ製だ。
500万円以下のたいていのクルマについているようなパドルシフトは“パドルスイッチ”でおもちゃのように思えるほどまったく作りが違う(一部のクルマには300万円台でもそれなりにいいパドルがついているものもあるが)。


実際に走ってみると、全幅が1,950mmで左ハンドル。正直なところ、都内でこれほど扱いにくいものはない。着座点も低いから余計である。相当なサイズでこれは値段も含めて、かなり運転には気を使って乗らなければいけない車になるのは間違いない。ステアリング径はやや大きい印象であるが重すぎず、軽すぎないテイストだ。


内装の仕立てやつくりは、いいに決まっている。本当に優雅で、お金を出せばいいものが買えると思わせられるいい見本である。それも、ドイツともイギリスとも違う、イタリアならではの味が感じられるのがすごい。

シートはスポーツラグジュアリーセダンとはいえ、拘束力の強いシートではない、ゆったりと快適に座れるシートだ。後席空間もべらぼうに広くはないが快適に過ごせる空間がある。

驚かされたのは、さほど多く売れるクルマではないにもかかわらず、ナビゲーションシステムがきれいにおさまり大きなディスプレイで表示されるようになったこと。
一方で、メーター中央に表示されるディスプレイの日本語表示がおかしいものが結構あった。これはせっかくマセラティは日本にインポーターをつくったのだから、この程度の日本語訳をちゃんとしたうえで、日本導入してもらいたい。

乗り味はこれも1000万円を超えるクルマだから、快適そのもの。もちろん、味付けは締まったものだが、ゴツゴツ感は感じない。

ブレーキの印象は踏力に応じて、微妙に加減できるのが非常に扱いやすい。ただ、アイドリング時にブレーキペダルを伝わり足に若干振動が伝わるのが気になった。

ユーティリティ面で驚いたのは、このようなクルマでもトランクスルー機構がついていたことだ。それも右側だけ対応しているというのが面白い。長尺物が積める可能性があるというのはいいことだと感じる。

とても一般受けしないクルマだし、一生縁のないクルマだがこういうものが世界を見渡せばあるということを学ばさせてくれたクルマだった。


※これで、またあいつは高級車しか試乗しないんじゃないかと思われる…(汗)
Posted at 2013/11/10 17:33:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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