メルセデス・ベンツ E400ハイブリッド アバンギャルド

今年5月にビッグマイナーチェンジされたメルセデスの中核車種「Eクラス」。非常に多くのパワーユニットが用意されています。前回試乗したのは新開発の直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載した、
「E250ステーションワゴンアバンギャルド」と
「E250カブリオレ」、
「E250カブリオレAMGスポーツパッケージ」で、このエンジンの出来の良さに感心しました。特に、これならば6気筒は不要であると思ったほど文句のつけようのないよくできたものでした。
今回試乗したのは、Eクラスとしては初のハイブリッドモデル。以前、Sクラスのハイブリッドには乗ったことがありますが、それよりもよりハイブリッドらしくなった印象です。
3.5L V型6気筒エンジンに電気モーターが組み合わされています。駆動用バッテリーはリチウムイオン電池です。
いろんなハイブリッドカーに乗りましたが、このクルマはどちらかというとハイブリッド臭くない印象です。逆に言えば、ハイブリッドらしさを求める人には物足らないのが正直なところだと思います。電気モーターのみの走行も35km/hまでであり、国産車の電気モーター走行領域を知っていると、大変物足りないところがあるのが正直なところです。
メーター内には国産車のように、今何の動力で走っているかの表示が出ます。また、ナビディスプレイに大きく表示することもできます。一ついいと思ったのは、リチウムイオンバッテリーの電気残量が数値で何%と出るところでした。数字まで表示するのはあまり見たことがありません。

しかし、実際に走ってみると、本当にEクラスは全くいうことがなく、よくできています。このE400ハイブリッドもセダンとして、大変快適に移動ができます。試乗車は前後ともガラスでできたスライディングルーフが装着されており、大変気持ちよかったです。
乗り味はメルセデスそのもの。
ただ、このE400ハイブリッドには左ハンドルの設定しかないのが残念なポイントです。
もう一つ気になったのは、Eクラスを買うとなった時、このE400ハイブリッドを買いたいと思わせる何かが足らないのです。もっとハイブリッド車らしく、電気モーターの走行領域が多かったり、飛躍的に燃費が良かったりするならば話は別なのですが、「E250」のパワーユニットの出来と燃費ならば、そちらで十分満足ですし、ずいぶんお買い得感を感じます。
他にディーゼルという選択肢だってあります。
まとめると、Eクラスはとにかくよくできています。ただ、「E400ハイブリッド」ではなく、私は「E250」をチョイスするでしょう。

Posted at 2013/11/15 22:25:30 | |
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