先日、新型になった「A3スポーツバック」には試乗して、
インプレッションは書きました。ゴルフよりもちょっと上質で、なかなかやはり魅力的なCセグメントですが、パッと見た目先代モデルと大きく変わらないデザインです。細部を見れば異なりますが、大まかなイメージはよく似ています。
今回は先代のA3にじっくり乗れる機会を得ました。何度か乗っているクルマですが、クルマとしての出来をじっくり味わいながら乗るのは今回が初めてでしたので、インプレッションを書きたいと思います。
アウディ A3スポーツバック アトラクション

先代のA3スポーツバックでは最もベーシックなグレードで、年式は2005年式です。
8年経過したこのクルマで感心させられるのは、この塗装品質です。赤い色は色あせが割とありますし、国産車の某自動車メーカーの赤などはひどいものがありますが、8年経過した赤とは思えないこの塗装品質にまず感心です。
エンジンは1.6L直列4気筒エンジンに6速ATが組み合わされています。アイシン製のATだったと思います。

今トレンドの過給器はついていませんが、しかし1.6Lでまず不満なく走ります。6速ATがいい仕事しているというのがわかります。変速ショックは相変わらず感じさせずよくできています。

アウディは内装の質感の高さがよく取り上げられますが、確かにこのベーシックグレードでも高級とは違った高品質感を感じることができます。
それで、もうひとつ感心したのはCセグメントでは多くの車種が、ドアの窓のフチの内側の部分が外装色の鉄板むき出しのクルマが結構ありますが、このA3は先代のモデルもしっかりとプラスティックでおおわれていて、鉄板が全く見えないというところもいいと思います。

本革シートがいいという妙な変な先入観を持ってたりしますが、このテキスタイル(織物)のシート生地がなかなかいい。華やかさはありませんけど、さらっとした印象はいいものです。
走ってみて、パワーやトルクに不足を感じることもありませんし、乗り味もなかなかしなやかで気持ちがいいです。
個人的になじめなかったのはステアリングのフィーリングでした。これは新型では明らかに解消されていたのでいいのですが、まだ先代モデルでは電動パワステの中央付近があいまいさを感じさせる、ドライさに欠けるステアリングフィールです。これは個人的には気に入らないポイントでした。
もう一つはマニュアルモードにした際の操作感にもっとしっかり感が欲しいです。この辺りも新型ではよくなっています。
地味なポイントですが、A3で今まで気づかず、今回とても気に入ったポイントがあります。
それはハッチバックの設え方についてです。

まず車の後端から半歩も下がればハッチが開けられます。

写真のようにハッチはバンパーから大きくはみ出ることなく開けられます。
後ろが壁の時などハッチが開けられない不出来なクルマは結構多いものです。これはリヤスクリーンの角度とヒンジの位置がミソなんだと思います。

それから閉める時に手を汚さないための取っ手も、順手で閉めるのではなく、逆手で閉めるほうがやりやすいため、そんな形状になっています。
さらに結構右側しか用意されてない取っ手も、これは両方というか右から左までずっと続いておりどこからでも閉めやすいような工夫がされています。
やっぱり自動車ってなんでも良くなくて、こういった本当に設計者の工夫やユーザーのことをしっかりと考えたところが垣間見えるものをしっかりと選びたいですね。

そして、ワゴンほど広くはないけれども普通のハッチバックタイプよりゆとりのある荷室空間。いいところついていると思います。
ここもご覧になればわかる通り、丁寧にプラスチックの部品でぼろ隠しがしてあるのが気に入りました。
全幅も1760mm程度に収まっていて、乗りやすい。
案外オールマイティに使えるよさを実感したクルマでした。
ポルシェ カイエン

ベーシックな3.6Lエンジンを搭載したクルマでした。
今年はパナメーラにも乗りましたが、このカイエンもやはりポルシェでして、エンジン音などは完全にスポーツカーです。

ノーマルのクルマと異なるところがあるため、細かいインプレッションは今回は割愛しますが、8速ATとこのエンジンの組み合わせでもぜんぜんパワーに不足は感じません。2tを超えるクルマとは思えないほどです。
それはハンドリングや車両の挙動に関しても同じことが言えます。BMW X5に乗った時にも驚きましたが、こちらはよりロールが少なく俊敏に走ります。
ただ、図体は大きいですけれどもね…。
ところで、実は今年試乗したクルマが90台を超えました。
こうなると100台を目指したいところですが、ちょっと難しそうです(笑)
Posted at 2013/12/11 22:58:57 | |
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