先日情報解禁となった2020年から年6回実施予定の『大人の自動車教習所 2.0』、各メディアで紹介を頂いております。
参加費無料!! 走行車両はこちらで無料で用意っ!!
って思い切りが良い(笑)内容なので、凄い量の申込が既に事務局に届いているそうです。
しかし、無料に釣られてるだけの人が勘違いしない様に、私の立場からはしっかりこのプロジェクトのコンセプトや意図を御紹介したいと思います。
免許証を取る為に自動車教習所に通って取得するのは我々の解釈としては1.0(世代)、クルマの楽しさや本当に危うさ、正しい車との付き合い方を知る為に自分とクルマの限界を知ったり、環境や状況が常に変化する事にアジャストする事、安全マージンをその時その時に最適化して支配下に置く...これが出来る為の教習所が今回の2.0(世代)です。
最近は車の性能も高くなっているし、煽り運転を防ぐための法規制、携帯保持などの”ながら運転”の法規制、誤発信防止装置の開発など、ソフト側もハード側も対策が進んでいるように感じます。
それぞれ、その法規制や対策が正しい方向なのか?と言うと、それぞれに対して意見はあるのですが、それは別の機会にお話しするとして...
例えば”ながら運転”は禁止って極論言ったら、コンビニで買ったコーヒーを走行中に片手運転になって飲んでもいけないし、助手席の人と話したり、エアコンの温度調整やらパワーウィンドーの操作もしちゃだめ、全身全霊で集中して安全運転に努めよ、って事になると思うのです。
ダメだからやらない、で済む清き美しき人は世の中そうは居ません。
ダメなのは分かっていて、大事な人から電話が掛かってきたら出ちゃう人も居るでしょうし、携帯でGoogle Mapを見てルート変更を検討する人も居るでしょう、LINEに”あと〇分で着く”って返事しなきゃいけない人だって居るでしょう。
そういう時にダメだと言われてたからやったことない人が、必要に迫られてついやってしまう瞬間が本当は危ない。
免許は16歳から取れるのに高校で”危ないから2輪の免許はダメ”っていう校則があるのと一緒で、だめなものや危ないものから距離を離す、ダメと言われない範囲で出来る様にとりあえずなるのは1.0(世代)、一般道の法規制は免許は持っているけど”出来ないに等しい”って人に極論言うと合わせている(ハードもソフトも低い方に合わせている)、でもそこからどう危ないのか?知る(体験)事や、いざって時にはやろうと思えば出来るって言う方向に進んで、”ながら運転”していても普段の運転の精度が落ちないっていう技術を実はちゃんと持っている事が安全マージン = ”本当の安全”だと言えるでしょ?この概念が2.0(世代)であり、サーキット走行はルールとマナーはあるけど、基本速く走れるクルマ、速く走れる人は制限なくタイムを削る為の走りが出来る、順位を争うって言う環境から生まれた概念だったりする訳です。
走り出したら両手に汗握り、飲み物も飲めない、話しかけないで!!って感じ、もし助手席の人に話しかけようと少し顔を向けただけで車線変更してしまう位クルマがふらつく...、頭がかゆくても片手になるのが怖くてかけない...みたいな人がたとえ法定速度内で走っていても全然安全マージン確保した運転じゃないでしょ?(苦笑)
でもそういう体験をしないで、経験値(慣れている)という事だけで免許を持って運転している人、幸運にも何事もなく過ごしているだけの人が世の中大半というのが問題、そこにこのプロジェクトが浸透する事によって影響を及ぼしたい、本当の安全は限界を見極められて、例え限界(ルールで決められたライン)を少し超えてしまっても破綻しない確固たる技術と理解が支えるって言う事です。
無料だからで参加してしまう人にはもしかしたら用意しているコンセプトや目指すものは高すぎるのかもしれませんが、コストの部分でハードルを下げるという最初の挑戦を理解して下さったHC Gelleryさんと、このプロジェクトを私の20年以上のレース経験と10年以上のコーチングの経験を集結させて、澤だから、ワンスマだからこそ出来た秀逸のプログラムになる様にしていきたい、そう思っています。
大事なのは”ながら運転はダメ!!”じゃなくて、その先にある”ちょっとながら運転する位で簡単に運転精度が落ちてしまう様な浅い技術ではダメ!!”なのです。
この感覚や概念は”煽り運転をされる人、する人”を未然に防ぐことや、”慌てた瞬間に踏み間違い誤発信してしまう人”をそうなる前に自分の衰えに気づかせることにも通じる話です。
その辺の話はまた今度。
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Posted at
2019/12/08 19:40:11