昨日のセパンでのコーチング内容をご紹介します。
まずはBillyさんは今年の1月に
中国Zhuhaiプライベートトレーニングで大きな効果を体感した方!
前回のセパンのレースではベストタイムが13秒台だったようで
今回のPractice1、まずは私が20Lap走行タイヤで計測3LAP
クルマのチェックと目標タイムと基本となるDATA取りです。
タイムは9秒7、7秒5、6秒8とまずまずのタイム、
リストリクターと100kgウェートハンデが課せられている
FIA-GTレギュレーションで中古タイヤでもGT300より2秒位速い!
これがFIA-GT3基準の車の凄いとこです。
オリジナルの状態で新品タイヤだったらきっと3~4秒台でしょう。
続いてBillyさんを助手席に乗せてポイントをいくつか絞って走行(内容は企業秘密です)
彼のターゲットである9~10秒台で3LAP走行して彼にパス。
彼は前回のからの継続と今回のトライをしながら5LAP走行、
しかしタイヤが既に30LAP近く走行していてちょっとナーバスな動きが彼のリズムを崩す。。。
続いて最後に3LAP、逆同乗走行。彼の操作の問題点を生チェック!
走行後DATA比較で私の10秒(同乗走行中)と彼の17秒を比較し得意の4色ボールペンで説明。
正しい OUT - IN - OUT と現状の問題となっている操作と走行ラインを説明~!
2回目Practice では新品タイヤで挙動に自信も持てたようで自己ベスト更新12秒台!
→ 再度DATA比較でまだまだセクタータイムでタイムアップの可能性を指摘、明日に向けて~!
続いてLKM シウ弟さん、Practice2で上記Billyさんと同様の流れで進めます。
タイヤは25LAP走行タイヤで気温も+10度と厳しいですが3LAP計測で7秒6で終了。
同じランボルギーニLP560でもセットアップの違いで挙動は若干変わりますのでそこも確認!
Billyさん号のPractice1とはコンマ8秒違いですがタイヤ状態とトラックコンディションの差と判断。
シウさんは前回のベストが12秒台、レースでも表彰台まであと一歩の4位だったので
今回は何とかして表彰台獲得をっ!という意気込みです。
続いての同乗走行でもBillyさんよりは1ステップ上のレベルの走行を確認してもらいます。
同乗のベストは3LAP中に8秒6でした。
ここから560馬力1300kgの車両でセパンを走行すると同乗走行(+70kg)で約1秒の差だと仮説。
続いて本人単独で5LAPは早速12~13秒台で安定して走行!(もう30LAP以上走行したタイヤ)
最後に3LAP、私がドライブした際に感じたセットアップの変更ポイントを若干盛り込み逆同乗!
3LAP走行で14秒1がベスト、+70kgで1秒だからもう1秒分はセットアップが合ってないのかな?
終了後DATA比較をして各ポイントを伝達し明日のプラクティスの注意点を伝えます。
中古タイヤで自己ベストに近い12秒台が出てても走り方次第で新品タイヤでも変わらなかったり
逆にタイムダウンすることもあるのでその辺もポイントを伝授!
明日はきっと状態のいいタイヤで11秒台、予選では10秒切りを目標に走ってくれるでしょう。
車載映像、走行ライン、車速&縦横Gデータ、これらを総合的に比較することが出来れば
走行ラインだけ真似ても意味がなく、そのライン上でどんな挙動で走行しているか?
何処まで行っても走行速度と走行距離のバランスを底上げするのがタイムアップなので
なるべく同じ条件下で目標タイムとなるDATAを比較するのが効果的!
(車種やタイヤが違ったら無意味なリスクを背負う危険性もあるので逆効果にもなる)
レースWEEKなのでより実践的な”ドラサポ”と言えますが基本やっていることは
袖森やFSWのスポ走ドラサポや走行会の同乗付ドラサポと変わりませんね(笑)
帰国したら今月は23日(木)、30日(木)にFSWドラサポ予定してますので
広場トレーニングの成果チェックやDATA解析のベースを構築したい方は是非どうぞっ!
(他の日程や他の会場も遠慮なくご相談ください~!)
ではおやすみなさい!(明日は本日のLP-560の車載映像アップしたいと思います!)