無事に昨晩上海に到着し早速今日からコーチングが始まってます。
普段Ferrari Challengeに参戦しているXu氏と友達のWangさんの対応。
Maserati Trofeoレースにスポット参戦中です!
ルールでエントリーしてない私はDrive出来ないので”デジスパ+GoPro命”状態(笑)
こういう時は簡単装備のこれらデバイスが役に立ちますが、自分の車載とデータを使えない中でのコーチは色々と試されますので私にとってもトレーニング(笑)
タイムは先週のPCCAの時から4-5秒落ちの感じ、トップスピードが30-50km/h違うので圧倒的にパワー差ですね。
マシンはパッと見た目は非常にカッコいいですが、近くで見るとPorscheのような機能美も、Ferrariのような上品さも無い、ガサツな造りです(苦笑)
今回初めて彼らもドライブする車、Xuさんは先週PCCAと一緒に開催してたAudi R8レースに参戦していて、ダウンフォースバリバリのGT3スペックでトップは46秒台に入るマシンをドライブしている。
一方Wangさんはまだまだ経験少なく、アジアのジェントルマンドライバー特有の『もうレース出ちゃうの?』って位、早めに実践経験を積んで習うより慣れろ!の時期(苦笑)
彼らが目の当たりにしている4秒差の壁と10秒差の壁について私はいつも解説してます。
コースを知らない、フルブレーキ、フルアクセルに恐怖心がまだある、シフト操作がおぼつかない等がある、すると車の挙動やタイヤのグリップを感じ取っている体と脳のメモリーがまだない・・・
これはプロの10秒差以内で走るのが精一杯です。
後で思い返しても何が起きているか?思い出せないくらい目いっぱいで走ってしまっている。
100を切れない私のゴルフでも、後で思い返しても何が起きてたか忘れている事が多いのと一緒(笑)
一方4秒差位まで来ると、ある程度操作の流れも慣れて、車の挙動やタイヤのフィーリングも感じている。
思い返しても何が起きているか、車載を見ていても何が問題かわかりつつある。
ここから必要なのは全ての操作の精度を数%単位で上げること、何かを得ようとすると損をする事もあってその辺の損得勘定が必要だという事、悪影響を及ぼす癖を修復する事、そして自分で決めてしまっている限界を打破する事!
こういう時期にレベルの高いマシンに乗っていた経験が活きるもので、走行中の余裕ができるからコンスタントにリズムに乗って走れる。
結果的に”理解が進んだ”時の上乗せの準備となるのです。(理解が進めば・・・の話ですが)
あと少しブレーキを短く、あと少し旋回を高い速度で確実にもっと向きを変える・・・
そこまで出来れば勝手に出口は楽にアクセルが踏める、するとコース幅の使い方の精度が上がる、複合コーナーのつなぎ合わせが良くなる・・・
これらの完成度が高まると2~3秒差。。。だんだんゴールが見えてくるけど、レースの中でこれを実践するのはまた難しいし、コースや環境やマシンが変わっても出来るようになるのも難しい。
だから・・・ できるようになっていく成長する自分の過程を楽しんでほしい!!!
そういうお話でした(笑)
Posted at 2013/11/01 18:49:01 | |
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