澤　圭太のブログ一覧

広場トレの良いところは・・・

①　サーキットや一般道ではなかなか出来ない”思いっきり走る”が出来る。
（如何に普段我慢やマージンが必要かが逆に分かる）

②　プロインストラクターの同乗＆逆同乗がある。
（そんなに踏むの？そんなと所から切り出すの、そんなに切り込むの待つの？そんなに切る時は切るの？　色々カルチャーショックを受けます　笑）

③　”自分でやってみる”だけでなく走るのメカニズムを理論と外からと多角的に考えられる
（今まで如何に何となく漠然と走っていたか？に愕然とします）

人間は車を運転する時だけでなく何をする時でも過去の記憶や経験から今起きている状況を判断し、その中で適切な操作（行動）を選択して実施を積み重ねていきます。

とかく車を高速で走らせる時はリスクが付きまとうので緊張感が高まり、正しい操作を正しいタイミングでする事が難しくなる。過去の記憶に基づいて体が勝手に反応したり、無意識の内に次起きる可能性のある事をいくつかリストアップしておいて、起きたらその中から適切なものを引き出す・・・という操作を瞬時に、また正確に積み重ねる必要がある。

これ、40kmh～280kmhの速度域で周りに自身と技術も車両も意識も違うドライバー（車両）が同時走行していて1LAP2分以上の間に様々なコーナー10個近くに立ち向かいながら連続で30分（10LAP以上）もミスなく走り続ける事がどれだけ大変なことか？ちょっと良く考えたら分かりますよね。

広場トレは1日でプログラムにもよりますが30-50kmの走行距離が平均的です。
FSW本コースなら10LAP前後、集中して連続で走ったら上記のような事が起きるし、30分で終わってしまうから詰まらない（笑）

広場トレはこれを紐解いて、1個のコーナーをどう走ったら良いかを深く考えながら走れるのです。

走行合間の講義で心がけているのは・・・
基本操作（アクセル・ブレーキ・ステア）のポイントは？
まずは自分の運転特性、体の使い方の特性を知る！
コーナーリングは定常円旋回でなく放物円旋回！
操作の量・タイミング・速度とそれらのコンビネーションを支配下に置いているか？
何故操作を重ねると良いのか？
1個のコーナーを攻略する流れとは？
4つのタイヤのグリップを引き出す操作のポイントとは？
荷重を掛けるタイヤだけでなく抜けるタイヤに意識を持つには？
打率を上げて操作の精度や再現性を高める事が先決。
呼吸やドラポジ、視界の取り方でドライビングは変わるのか？
上手く走れている時を自分の力と感覚で引き出す為の”効果的な走り方の決め方”とは？
出来るか出来ないか？は別としてまずは”コーナーリング研究家”になるべし！
コースの幅を有効に使うには？
コーナーのアップダウンを意識せよ。

これが分かると広場に置いてあるパイロンだけのコースが自然とコースに見えてくる。
逆に言うとご自身のホームコースの苦手なコーナーに仮想パイロンが設置出来る！

そしてこれが体に染み付くと、何故INに早く寄ってしまうのか？切り遅れてしまうのか？が分かるし、正しいABSの使い方も身につく、”待つ”の本意も分かってしまう。。。CPとAPの関係性や三角地帯を作る感覚も自然となり、自車の駆動輪やエンジン搭載位置を意識した操作になります。

今日の着地点は、今からでも遅くないのでこれらを感じたい人は全方位的に運転を改善したい人に対応できる広場トレへ！　（明日もまだドタ参待ってます、一杯走れそうな台数です）