1.シャッターが開かない(2012/4/26 早朝)
まだベッドの中の私に、ゴミ出しに行こうとした妻からシャッター上がらないのでモーターがもうダメになったのではないかとのこと。
しぶしぶ眠い目をこすり身支度をして点検をした。上昇スイッチを押すとモーター音は聞こえるがシャッターが上昇しない。妻は全く機械おんち。モーターの音がするので、そこは大丈夫で原因は別にあることを説明。
このシャッターは28年前に家の建設時に導入したもので、ブラインドシャッターと言って開閉動作の途中にブラインドのように隙間ができて、採光・換気性に優れている。
◆シャッター全閉状態
◆ブラインド半分開状態
◆シャッター半開状態
しかし、このメーカーは随分前にこの部門から撤退していてメンテナンスに大変苦労するが、この機能の享受を簡単には捨てられないので、まだまだ大事に使い続けたい。
今回の故障は経時劣化と言えばそれまでだが、上記の意味から是が非でも修理したい。
2.シャッターボックスカバーを外し点検
私自身、初めて中を見た。
(1)巻き取りシャフトとシャッターパネル最上部を接続するベルトのシャッターパネル側接続部分の4ヶ所全てで1点止めのリベットが破断し、その接続が断たれている。
(2)ベルトは布製で、そのシャッターパネル側は12cm程度のステンレス薄板が貼り付けてある。
◆劣化したベルト
(3)ステンレス薄板の機能は強度補強とシャッターパネルの動線が滑らかになるためと推察した。
途中で断裂しているものがあり、ベルトとの接着はほとんど剥がれていて、またベルトも全てが劣化している。
3.メーカーとコンタクト
(1)前述のとおりメーカーは、この部門から撤退している。
(2)とは言っても、黙っていては直らないので、東京にあるメーカー関連のメンテナンス会社に電話相談した。担当者不在。
(3)上記メンテナンス会社から連絡(2012/4/27 AM)
メーカーの支店に見てもらうように手配させるとのこと。
(4)メーカー支店の営業課の若い社員が来宅(2012/4/27 15:00)
①状況を確認し携帯写真撮影。
②対応はGW明けになる。
③(指示で見に来ただけなので?)今すぐ何かができるわけではない。
それまでシャッターが開けられないのは困るので、話し合いによりやむを得ず私がDIYで応急措置をすることにした。
ただ、メーカーが撤退している部門であるにも拘らず、ここまでの対応はありがたい(とそのときは思った)。
4.DIYでの応急措置(2012/4/27 17:00)
担当者が帰ってすぐに取り掛かった
(1)ベルトとステンレス薄板を接着剤で貼り合わせた。
(3)リベット穴にとりあえず5mmないし6mmのタップを切った。
(4)巻き取りシャフトとベルトの接続は接着剤で貼り付けた。
(5)ベルトとステンレス薄板が貼りあわされた先端をビスでシャッターパネル最上部に取り付けた。
ただし、ビスは相手がアルミ素材のためバカになったものもあるので、接着剤を併用した。
◆応急措置(ベルト再取付)
◆応急処置終了(ベルト4ヶ所)
(6)モーターのリミット部に白いつまみがあったが、テストによりその用途が分かった。
“1”と表記のものは上昇時の停止位置調整(上限位置)
“2”と表記のものは下降時の停止位置調整(下限位置)
これらも念のために再調整した。
(7)以上により、シャッターはとりあえず問題なく動作した。
心配なのはビス部分が弱いので外れる懸念で、しばらくは持つと思うが点検は怠らないようにする。
5.メーカーの対応を待つ(GW明け)
(1)メーカー支店の担当者に対しては、GW中に対応方法などの希望や応急措置の写真を添付しメールを出したが、しばらく経っても返答なし。
(2)確認のため2度目のメールを出したが返答なし。
(3)電話をしてやっと連絡が取れ、もう部品が手に入らないとのこと。
(4)その後の対応で何か連絡があるのかを待ったが、メール回答も無ければ、今後の対応策も梨の礫。今のメーカーの体質を物語っていると強く感じた。
6.DIYでの修理計画
(1)4本のベルトが切れたのは耐荷重に無理があるので、だったら本数を増やせばよい。で、6本に増やす。
(2)1本のベルトにリベット1点止めは破損しやすいので、後々のメンテナンスを考えてリベットはやめてビス2点止めにする。
(3)オリジナルはベルトにステンレス薄板を接着しているが、適当な部材がみつからないのでベルトのみで様子見とする。ベルトの耐荷重は80kgとなっているので、その点では問題ないのではないか。あとは開閉時のシャッターパネルの動線に無理が無いかどうかである。
7.部材調達
①荷締めベルト 80kg 25mm×6m 651円
②ミニステー 25.5×9.5 12枚 合計1,080円
③ステンレスビス M4×15 280円
④ボンドGクリア 2個 316円
以上、2,327円
◆修理部材
8.修理工事 DIY(2012/6/29~30)
(1)シャッターパネル最上部のベルト接続部分6ヶ所のネジ穴加工。1本につき2個の穴を開けタップ切(4mm×0.5)
◆シャッターパネル最上部 ビス穴
(2)芯材として金属製ミニステーにベルトの先端を巻きつけて接着加工(事前準備)
◆ベルト端末補強①
◆ベルト端末補強②
◆ベルト事前準備(6本)
(3)ベルトのもう一方を巻き取りシャフトに約2回転巻きつけて接着加工
(4)ベルトの金属ベース入りの部分をシャッターパネル最上部に4mmのビス2個で取り付け
◆ベルト新旧比較
(5)数時間経過後に動作確認、全く問題ないと判断しました。
◆修理終了(ベルトは計6本)
9.最後に
完成しました。これでまだまだ使えるはず。
実は今回の修理部分は、一般的なシャッターですと一歩間違えばシャッターが突然落ちてきて、人身事故!という重要な部分で、素人がしてはいけないところかもしれません。
幸いなことに、前述のとおりブラインドシャッターは、開動作時にシャッターパネル上部から順次ブラインドになって行き、最下部が上がり始めるころには巻き上げシャフトにシャッターパネルのほぼ半分が巻きついている状態になるのと、シャッターパネルが総アルミニウム製のため軽量なので、ほとんど危険性は無いと判断しています。
今回の場合、メーカーに途中で無言で投げ出されたのは最悪ですが、結果的にDIYのため極安で修理できたことはよかったです。
しかし、最近のいろいろなメーカーに多いのですが、部品交換以外の修理が全くできなく、それが不可能となると全体の買い替えを勧められます。
このような状況では物作りで支えられた日本の技術が滅びます。
新製品は性能が優れているものが多く、買い替えは経済発展に寄与することは分かりますが、資源の少ない日本では古いものを長く大事に使い続けることも大切ではないでしょうか。
それがゴミを出さないでエコにも通じていると思うのですが・・・・
最後に今回の教訓として、長く使うものは市場占有率が高くメンテナンスのしっかりしているメーカーのものを選定するのが無難ということですね。