
一般的に、自動車工学では
前のロール剛性(ロールのしにくさの事)を上げるとアンダーステアになり、
後ろのロール剛性を上 げるとオーバーステアになるといわれています
(ロール剛性を上げるには、バネレート・減衰力を上げるのが一般的な方法)。
前後のロール剛性配分と操舵特性の理論は、前後どちらか固くした方が先に限界を超えて滑り出す、です。
さて、以下は実際自分のクルマの場合です。
[現在の仕様]
・前後8kgf/mmのバネレート
・前:10mmのロールセンターアジャスター
後:12mmのロールセンターアジャスター
前後の車高は共に110mm
(→おそらく、ロール軸は前下がり)
・前後タイヤサイズは同一
・前トレッド純正比+14mm
後トレッド純正比+44mm
により
①フロントに荷重が乗りにくくなった ために、コーナー侵入でアンダーステアで向きが変わりにくく(理論通り)、
②コーナー出口でアクセルを開けると、オーバーステア(理論と逆)で、全開にできません。
一般的に云うアンダーオーバー(昨年の愛車ログ参照)です(ーーゞ
この事から、減速状態ではフロントのロール剛性が高い為に曲がりにくく、加速状態ではリアのロール剛性が低い為に曲がり易いと推測しました。この為、リアのロール剛性をより高くする事で、フロントとのバランスをとり、コーナー侵入で向きを変えやすく、コーナー出口でトラクションが掛かるようにしようと考えました。
以下はその方法です。
①バネレート、減衰力設定を変更する方法
→私の場合、バネレートの変更はコスト高で、減衰力調整機構が付いていないので、NG。
②車高調整
→この場合、フロントの車高を下げるのがよい。しかし、車高変化に伴いアライメントが変化する。
→アライメント変化によるハンドリングの変化 との違いをハッキリさせるには、アライメントの再調整が必要。
→ややコスト高なので、NG。
③スタビライザー変更
→リアのスタビライザーをレートの高いタイプに変更する。
→比較的交換が容易で、車高やアライメントの調整の必要なし。更にY!オクで安くget出来た。
以上の事から、リアのスタビライザーをレートの高いタイプに変更する事で、リアのロール剛性を上げ、コーナー侵入で向きを変えやすく、コーナー出口でトラクションが掛かるようにしようと考えました。
難しく書きましたが、リアスタビライザーをAP1-100タイプに変更予定です。
Posted at 2013/02/02 22:44:04 | |
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