正真正銘OYAZIのブログ一覧

「ふざけるな」と言って帰るかなと思いましたが斎藤さんはウィーン少年合唱団の様に高い声で「分かりました、若い衆にも良く言っておきます。契約します」と言って5万円を申し込み金として置いていきました。ローンが通らない為、現金で契約となりました。総額450万円の半額が入金され翌日残金が振り込まれる日に斎藤さんの内縁の妻から電話が有りました。「主人が…」続く

さて商談開始です。売らない事も考えながら斎藤さんの話を聞いていると、斎藤さんは都内のある支部長をしている、韓国籍の子持ちの内縁の妻がいる、自分の子供が半年後に生まれる為家族全員で乗れる、落ち着いた、又総会に乗り付けても一目置かれるアメ車が欲しかったそうです。そこで小生はズバリ言いました。「斎藤さんの右翼思想嫌いじゃないんだ、好きなんだ。但し半端してる奴はくだらない事でごねる奴がいる。つまらない事でうなったり、ごねたりしない事を約束できるならば是非購入して欲しい」と。すると斎藤さんは…続く

小生は大型バスの運転をしたことがなかった為、又傷つけたら一大事な為、運転は斎藤さんに任せ小生は新青梅街道の上下線を封鎖し街宣車をバックで誘導しました。勿論ホーンを鳴らす勇者は現れず、巨大なアフリカ象は無事に工場脇の大駐車場に収まりました。ちょっと優越感を感じたことはここだけの秘密です。

「もしや？」と思い、いつもは新規来店客が来るとすっ飛んで行く社員を尻目に恐る恐るグレーの街宣車に近づくと横の自動扉が開き、五厘刈りのサングラスをしたグレーの特効服を見にまとったお兄ちゃんがが元気に現れ「藤森さんですか？ローマスの件で電話した斎藤です」「やべ」と思いながら「あ、はい、藤森です」と少々背中に嫌な汗を滴ながら顔は努めて平常に答えました。「急な商談が入った、とか言って売るの止めようかな！」と思った事は言わずもがな！

サンオート東大和の課長時代の話です。電話番をしていると一本の問合せ電話が来ました。「アメマガ掲載のロードマスターセダンまだありますか」「問合せの電話は有りますが(嘘です)、商談はまだですよ」「では今から見に行って良いですか、ノーマルのローマスセダンを探していたんです」「はい、分かりました、今から押さえますのでお名前は？」「斎藤と言います。頭金はいくら持参すれば良いでしょうか？」「5万円で良いですよ」「ちょっと大きな車で行きますが駐車場は？」「展示場横に頭から入れてもらえばこちらで移動します」(古いフルサイズキャデで来るのかな？)位の軽い気持ちで待っていると、なんと展示場に来たのはグレーの大型バスの横に青いペイントで「日本○○社」の街宣車。続く