2015年02月06日
車上生活6日目~後悔先に立たず、ちんこは後で立つ
ここ数日、仕事終わりにいつも某M店に行って暇つぶしと携帯の充電をしている。ブログを書くのも大体ノートパソコンが使えるこのタイミングだ。今日も仕事が終わり、いつも通り駐車場に停めて店に持ち込む荷物をまとめていると「すいません」と声をかけられた。
「すいません。海老名まで行きますか?」
女子大生風の、眼鏡をかけた地味目の、しかしブサイクではない女の子が、「海老名」と書かれたルーズリーフを手にして話しかけてきたのである。近くにはお仲間と思われる女の子もいて、これはいわゆるヒッチハイクというやつだろう。
「海老名SAまででいいんですけど……」
「すみません。行かないです」
即答である。我ながらなぜ即答する必要があったのかわからないが、楽天カードのCMの時の川平慈英(ジョン川平かもしれない)並みの速さで即答してしまった。「そうですか……。すみませんでした」と残念そうにうつむく女の子。店に向かう私。
もう、このあたりから後悔が始まりましたね。なぜ、OKしなかったのか。断る理由など何もないのである。そもそも暇つぶしのためにここに来ているのだし、東京‐海老名の高速代やガス代など大したことはない。私の車は土足禁止でも飲食禁止でもない。乗せればいいじゃないか。
車上生活も6日目ともなると、それはつまりオナ禁6日目と同義で、つまり私は非常に溜まっている、性欲ムラムラモンスターなのである。それがだ、やれる可能性は皆無としても、女の子二人と高速代とガス代だけで楽しくお喋りできるのである。カロゴンが走るガールズバー状態になるのだ。それをなぜ、断る必要があったのか。どうせ暇なのである。4時間も5時間もコーヒー1杯で居座り電気を使い続けるより、助けを求めている女の子たちに手を差し伸べ、人の役に立った方がいいに決まっている。今からでも遅くはない。コーヒーを買ったら引き返そう。
そうこうしている間に、女の子たちは老夫婦と交渉を開始し、心優しき奥様の説得により折れた旦那様が乗車を許可してしまった。店内からぼんやりと見ていただけなので詳細はわからないが、そんな感じのようである。
やってしまった。私の人生はいつもこうだ。向こうからやってきたチャンスを、いつも自分から拒絶してしまう。チャンスだとわかっている、理解しているのに、突き放してしまう。わかっているからこそ後から悔やむのだ。高校一年の頃もそうだった。クラスの女の子に「おはよう」と声をかけられたにもかかわらず、しどろもどろになってちゃんと挨拶を返せなかった。それからの3年間、私は女子と一切の会話をしない青春時代を過ごす。いつもそうだ。失敗から学ばない。
車上生活で車が汚くて二人乗車させるとクソ狭いとか、見ず知らずの人を乗せるのは怖いとか、言い訳なんてのはいくらでもできるが、そんな言い訳を思いつくところがもうダメ。人間としてダメ。ゴミ、クズ、典型的な喪男(モテない男性)である。そんなんじゃダメだろ!「いいよ」と即答し、車内を即座に片づける。あわよくば女の子とアドレスを交換する。それぐらいの人間にならなければダメだ。それができなければ私は一生、同じような人生を歩み続けることになってしまう。
何が車上生活だ。何が誰もやらないことをやる、だ。誰もが当たり前にできることもできないで、人がやらないことをやるのはただの馬鹿だ。くやしい。悔しい。口惜しい。自分をぶん殴ってやりたいね。
次にヒッチハイカーが私の前に現れたら、乗せよう。必ず乗せよう。行き先がどこだろうと絶対に乗せる。銭金の問題じゃねぇ。心の問題だ。でも、男だったら乗せない。やっぱ女の子だよね。やりてぇ。
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車上生活 | 日記
Posted at
2015/02/06 20:46:16
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